データセンター/仮想化
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シスコのデータセンターファブリック技術の進化
ここ数年、データセンターのネットワーク インフラの進化には目覚ましいものがあります。なかでも、レイヤ2 ネットワークの技術は著しく進歩しており、ネットワークの大規模化に伴い、スパニングツリー プロトコル(STP)に代わるネットワーク設計が次々と登場しています。 STP をベースの L2 ネットワーク設計に携わったことのあるネットワーク エンジニアの方であれば誰でも、どこにブロッキング ポートを配置するか、ファームウェアの更新やスイッチの交換作業時には人的な作業ミスによってループが発生することがないように細心の注意を払う、といった経験があるはずです。しかし自分のネットワーク設計の経験からも STP だけに頼ったレイヤ2 大規模ネットワークは正直作りたくないと考えています。 それはいまや世の中はクラウド時代となり、サーバは仮想化され、インフラ リソースは柔軟性(仮想マシンの移動への対応)、迅速性(仮想マシン追加時の自動設定への対応)、拡張性(増設を繰り返すDCインフラへの対応)が求められ、データセンターのネットワーク インフラに必要な要件は大きく変化しています。今後もデータセンターには様々なシステムやアプリケーション サービスが集約され、仮想化されたサーバ台数やサーバ間のデータ量は継続的に増大し続けることでしょう。 今回のブログでは、これからのデータセンターのネットワークインフラに最適なものはなにか?シスコが現在提供している最新のレイヤ2ネットワーク技術(イーサネットファブリック技術)についていくつか紹介したいと思います。 Fabric Extender(FEX)とVirtual Port Channel(vPC) Fabric Extender(FEX)とVirtual Port Channel(vPC)は、Nexusスイッチに実装される NX-OS の基本機能として誰でも追加のライセンス費がいらず利用することができます。シスコ データセンター スイッチ
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vForum 2013 に出展します!
もうすぐ11月。日増しに秋が深まり、すっかり寒くなってきました。秋と言えば実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、そしてイベントの秋です。IT 業界では秋から冬にかけてたくさんのイベントが開催されます。その中からシスコがプラチナスポンサーとして参加する「vForum 2013」をご紹介します。 「vForum 2013」は VMware 社の年次イベントで、今年は 11月6日(水)・7日(木)の2日間、ザ・プリンス パークタワー東京で開催されます。 シスコのセッションは、11月7日(木)の 13:10 ~ 13:55 「vExpert が語る!VMware Horizon View と Cisco UCS のいい関係」です。ブログでも紹介した vSGA/vDGA をはじめとするGPU ソリューションを中心にご紹介します。ぜひ、ご登録ください。 ソリューション ショーケース(展示)では、UCS C240 M3 と NVIDIA GRID
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続・ブレード サーバの課題を解消しシンプルな運用を行うには
前回のブログではブレード サーバの課題を解消するためのアーキテクチャをご説明し、そのアーキテクチャによってファームウェアの更新管理をシンプルにする仕組みをご紹介しました。 今回はその続きとして Cisco UCS のコンポーネント毎のファームウェア更新時における実際の通信(サービス)への影響についてご説明すると共に、Cisco UCS Manager バージョン 2.1 から追加されているファームウェア更新を自動で行う Auto Install の機能をご紹介します。 Cisco UCS 各コンポーネントのファームウェア更新時の通信への影響について Cisco UCS の構成要素は、ブレード単位、シャーシ単位、システム単位の 3種類に大きく分類できます。ブレード単位のものには、アダプタ、CIMC(Cisco Integrated Management Controller)、BIOS があります。シャーシ単位のものには IO モジュールがあり、システム単位のものとしては UCS マネージャ、ファブリック
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もっと E5-2600 の BIOS 設定と消費電力の関係
The Cisco Learning Network Blog からほぼ転載したエントリ「もっと E5-2600 の“美味しい”メモリ構成 」がなかなか好評なので、最も PV の多い「E5-2600 の BIOS 設定と消費電力の関係」を編集・転載します。 Intel Xeon E5-2690 を 2 基積んだ、とある UCS C シリーズラックサーバ(って、C220 M3 か C240 M3 しかありませんが)に、メモリを 128GB 搭載し、とある
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Intel Xeon E5-2600 v2 の発表と Cisco UCS のパフォーマンス記録
買収に新製品発表、値上げに引退と様々なニュースが駆け巡るなか、インテルのサーバ向けプロセッサである、インテル® Xeon® プロセッサ E5-2600 v2 シリーズが発表されました。 Xeon E5-2600 v2(Ivy Bridge-EP)は、v2 の名が示す通り Xeon E5-2600(Sandy Bridge-EP)の後継となるプロセッサで、インテルのいわゆる Tick-Tock モデルにおける Tick にあたります。インテル Tick-Tock モデルとは、製造工程を微細化して性能向上を図るモデルチェンジ(Tick)と、マイクロ アーキテクチャを刷新して機能向上を図るモデルチェンジ (Tock) を交互に繰り返す、インテルが採用している開発モデルのことです。今回のモデルチェンジは Tick なので、すなわち、前モデルの E5-2600(Sandy Bridge-EP)と基本機能は変わらずに、製造工程を微細化(32nm → 22nm)して性能を向上させたプロセッサです。 E5-2600
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シスコの OpenStack への取り組みとその特徴とは?
オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアはいくつかありますが、150以上の会社・団体が参加する最大規模のコミュニティに成長し、ますます注目が高まっているのが OpenStack です。多くの IT ベンダーが OpenStack に注目するなか、シスコはどのような取り組みを行っているのでしょうか? まずは主要な活動についてご紹介します。 Neutron ネットワーク分野への貢献 シスコが開発コミュニティに参加したのは2011年のことで、それから現在に至るまでネットワーク分野での貢献を続けています。参加当時、OpenStack のネットワーク機能は、コンピューティング機能を担う「Nova のオプション」(nova-network) として実装されており、柔軟なネットワーク設定ができない状態でした。シスコは、このネットワーク機能を分離し、Neutron (旧名 Quantum) プロジェクトとして立ち上げ、そしてその機能拡張をリードしています。同時に、シスコのデータセンター向けネットワーク機器である Cisco Nexus スイッチ上で OpenStack が動作するための「Neutron plugin for Nexus ソフトウェア」の開発および提供も行っています。この plugin ソフトウェアでは、現在、物理ネットワーク スイッチである Cisco Nexus 3000/5000/6000/7000
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vSGA と vDGA を UCS C240 M3 で!
前エントリで「NVIDIA GRID K1 / K2 と Cisco UCS C240 M3」 の紹介をしましたので、いよいよ vSGA (Virtual Shared Graphics Acceleration) と vDGA (Virtual Dedicated Graphics Acceleration) の出番です。小文字の “v” で始まるところが実に VMware らしいネーミングですが、さておき、vSGA と vDGA は、ともに
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NVIDIA GRID K1 / K2 と Cisco UCS C240 M3
「VMware Horizon View と Cisco UCS とで 3D グラフィックス」の続編です。 VMware Horizon View で高度な画像処理を実現するハードウェア アクセラレーション技術である vSGA および vDGA を Cisco UCS で動作させるには、NVIDIA の最新 GPU(Graphics Processing Unit)である、NVIDIA GRID K1 / K2 が必要です。vSGA
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VMware Horizon View と Cisco UCS とで 3D グラフィックス
NVIDIA GRID ソリューションと Citrix XenDesktop を中心とした 3D CAD VDI のエントリがありましたので、こちらでは vExpert らしく、VMware Horizon View と 3D(三次元)グラフィックスについて紹介していきましょう。 まず、最初に vSphere における仮想マシンの描画処理について簡単に触れておきます。一般的に仮想マシンの描画処理には、グラフィックス処理用のハードウェア(グラフィックスチップ・ビデオチップ・GPU)を使用せず、ハイパーバイザをインストールしたサーバに搭載されている CPU を使用しています。どんな高性能なビデオカードを搭載しても、ビデオカードに接続されたディスプレイに ESXi のコンソール画面を出力するためにしか使われず、仮想マシンの描画には使用されないのです。もっとも、仮想化されるのがサーバ OS の場合、それほど描画処理が必要ではないため、これで十分でした。 しかし、サーバ OS ではなく VDI という形でクライアント
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もっと E5-2600 の“美味しい”メモリ構成
シスコの UCS をはじめ、インテル® Xeon® プロセッサ E5-2600(Sandy Bridge-EP)を搭載した x86 サーバ(シスコの場合 UCS B200 M3、UCS C220 M3、UCS C240 M3 の 3 モデル)には“美味しい”メモリ構成があります。なお、あらかじめお断りしておきますと、ここで言う“美味しい”メモリ構成とは、美味しく食べられるメモリ構成ではなく、CPU の性能を最大限に発揮し、かつ、価格的にもバランスの良い構成です。また、32GB LRDIMM は割愛しております。では、さっそく E5-2600 を 2 基(ソケット)搭載した場合の“美味しい”メモリ構成の一覧をご覧ください。 サーバに搭載する メモリ容量 “美味しい”メモリ構成 32GB
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