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Internet of Everything の価値を実現する革新的インフラストラクチャ

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Jim Grubb
この記事は、Jim Grubb によるブログ「An Innovative Infrastructure to Capture the Value of the Internet of Everythingpopup_icon(2013/12/12)を意訳したものです。

 

「この世で確実なのは、死と税金だけである」という言葉があります。 しかしこの2つ以外にも確実なものはあります。例えば「変化」や変化によって生まれる「混乱」などが挙げられるでしょう。ビジネスの成功は、インテリジェンスを伴う対応力や順応性によってもたらされます。

私がお話しをするCIOの多くが、「Internet of Things から Internet of Everything への進化に対応するには、インフラをどのように整備し拡張すべきか」という疑問を持っています。

この変化は IT にも大きく影響しています。 クラウドやモバイル アプリの登場で IT の役割が変化し、すべての企業がテクノロジー企業なのだという考えが広まっています。IT のコンシューマ化から、Gartner 社副社長の David Cearley 氏が指摘する「4つの大きな力(ソーシャル、モバイル、クラウド、情報)」まで、あらゆるものがつながる世界にでは、IT が新しいサービス、アプリ、機能を素早く安全に提供することこそが、ビジネスの価値を高めることは明らかです。

企業が生き残るためには、シンプルでアジャイルかつ安全なインフラストラクチャの構築に注力すべきです。このアプローチによって、ビジネスにおける人・モノ・プロセスを向上させ、革新的なサービス、アプリケーション、テクノロジーを生み出すことができます。

現代のビジネス リーダーたちは、既存のインフラストラクチャから価値を生み出しながらも、複雑さや増大する管理コストを削減しなければなりません。彼らが直面している課題は、以下の4点です。

  1. ビジネスが変化する中で、いかにインフラストラクチャを保護するのか。柔軟さを維持しながら、コストを下げるか?
  2. リソースを自動的に供給するインフラストラクチャは、自社にとってどのようなメリットがあるのか? ビジネスのスピードやビジネスモデルの変化、トレンドへの柔軟な対応の観点からのメリットはあるか?
  3. 従業員が職務を超えて協業するにはどうすればよいのか?
  4. マニュアル通りの管理運営業務から、新サービスの設計や実装といったより高いレベルの業務を行うにはどうしたらよいのか?

将来に備える

顧客も社員も、迅速で優れたな体験を求めています。アプリケーションが提供するサービスが増加しており、オープンでプログラム可能なインフラストラクチャが求められています。 そしてインフラストラクチャはアジャイルでなければなりません。

一例として、インフラストラクチャのプログラマビリティをオートメーション化することで、将来の IT に備えている SunGard Availability Systems 社をご紹介しましょう。SunGard Availability Services 社のネットワーク エンジニアリング担当副社長である Kerby Lyons 氏は、IT オートメーション構築についてこう語っています。

「将来に向けた戦略として、ネットワーク プログラミングの自動化を進めています。これは、当社のビジネスと顧客にとって大きな変化です。 エンジニアがネットワークをプログラムする時間が不要なので、新サービスの市場への投入時間を短縮することができます。 ネットワークのプログラマビリティによって、帯域幅のカレンダリングなど、顧客が求めるセルフサービスのオプションも提供できます」

シンプル化とコスト削減

将来のインフラストラクチャには、アジャイル性だけでなくインテリジェンスも求められます。 つまり、シンプル化し、価値を高め、所有コストを削減することが必要です。

2013 年 2 月にシスコが発表した調査では、Internet of Everything(IoE)によって、人と人(P2P)、マシンと人(M2P)、マシンとマシン(M2M)などが新しくつながることで、今後 10 年間で世界の民間企業において 14.4 兆ドルもの経済価値が生まれることが予測されています。

IoE の経済価値を手に入れているトップ企業は、イノベーションを継続しています。競合に打ち勝つために、開発から生産、販売の分野において革新を続けています。IoE の価値を獲得するには、成長を支えるインテリジェントなインフラストラクチャの構築に注力しる必要があります。

さらに運用コストを削減しながら、トラフィックの急増にも耐えうる質の高いサービスをユーザーに提供できる IT モデルを構築する必要もあります。

セキュリティに対する脅威の軽減

サイバーセキュリティの脅威はこれまでになく高まっています。 あらゆるデバイスからクラウドへ接続することが、新しい脅威を生み出しています。多くのデバイスやアプリケーションがつながりあうことでセキュリティ リスクが生まれ、脆弱性が露呈する危険が高まっています。

シスコ のセキュリティ レポートによると、Web のマルウェアとの接触のほとんどは、以前に訪れたことがある信頼している Web サイトで発生していることが分かっています。 ネットワーク管理者がハードウェアを使って設定する代わりに、ソフトウェアでセキュリティ ポリシーの調整やプログラムができるインフラストラクチャがあれば、脅威を緩和することができます。

アジャイルでシンプル、セキュアなハードウェアやソフトウェアの出現により、IoE を実現するインフラストラクチャを構築することのハードルは下がっています。

 

Authors

Cisco Japan

シスコシステムズ合同会社

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