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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (最終回) – これからのアーキテクトへのメッセージ
不確実性の高まる社会において、モデリングや解析などの机上検討と実践を行き来するアーキテクトの役割は、さらに重要性を増します。 しかし、実践を重ねながら、俯瞰的視野を持ち、日々進化する技術や新たな分野の勉強をすることは容易なことではありません。迷ったり、壁に突き当たることもあると思います。そこで、本連載の最終回にあたり、壁に突き当たった時に私が必ず行うようにしている思考法を3つご紹介します。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (38) – 「セキュリティ嫌い」の克服、そして実践者であり続けること
みなさま、テクノロジーに好き嫌いはありますか?私は結構好き嫌いがあり、シンプルな原則に則った技術に強く惹かれます。そして、セキュリティは実のところ、これまであまり好きではありませんでした。今回は、セキュリティ嫌いを克服した経緯と、アーキテクトとして実践者であり続けることの必要性を痛感したので、それを書きます。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (37) AI とネットワークシステム
AI 研究には長い歴史がありますが、2022 年 11 月に生成 AI が発表されたことをきっかけに、瞬く間に広く普及しました。そこで今回は、ネットワークエンジニアやアーキテクトが探求すべき、6 つの AI への取組みをご紹介します。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (36) アーキテクチャ変遷 これまでとこれから(Architects Innovation Forum 2023より)
Architects Innovation Forum (AIF) が3年ぶりに開催されました。AIFとは、主にサービスプロバイダーのトップアーキテクトが一堂に会し、これからのネットワークアーキテクチャの変革について考えたり、「次の一手」を議論したりする、弊社主催のフォーラムです。本稿ではこのフォーラムを振り返り、今後のML/DL centricなネットワークシステムを展望します。
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アーキテクチャ
真に“オープン”な実践が技術進化を加速-IETFの存在意義とは何か?
2023年3月25日~31日にかけて、横浜で第116回IETF 会合が開催されます。日本での開催は2015年11月に開催されたIETF 94以来、7年と4ヶ月ぶりです。Cisco Japan Blogでは、全3回にわたってCisco JapanでIETFに関わるメンバーに、IETFの意義や歴史などを聞き、そのあらましをお伝えします。第1回は、シスコのDistinguished Systems Engineerの河野美也さんにIETFとはどういった組織なのか、存在意義についてご意見をお伺いしました。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (35) SDN とは何であったか – 「イノヴェーションの本質」に迫る(2/2)
SDNブームは、2010年頃から2020年頃にかけてネットワーク業界に起こった動きですが、この動きは、多くの技術的ブームやイノヴェーションに共通する要素があると考えられます。今回は、SDNブームを振り返ることによって「イノヴェーション」の本質に迫ります。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (34) SDN とは何であったか – 「イノヴェーションの本質」に迫る(1/2)
SDNの本質的な技術要素は、Openflow自体ではありませんでした。そして自律分散に対抗する「集中制御」でもありませんでした。では、SDNの本質的な技術要素は何でしょうか。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (33) 分散クラウドとエッジコンピューティング
分散クラウドまたはエッジ コンピューティングにより、データをユーザの近くに偏在させ、または、データを生成元の近傍で処理することにより、遅延を縮減し、プライバシー保護やデータの地産地消を実現します。この「データの偏在」は、”Data Intensive Architecture” の重要な構成要素でもあります。
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アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャ考 (32) NaaS – Cloud Native 時代のネットワークシステムのあり方
Cloud Native 時代、マイクロサービスアーキテクチャ、イミュータブル インフラストラクチャ、宣言型 API、などが中心的原理になり、システム構成や設計方法論が大きく変化しています。それに伴い、ネットワークシステムのあり方はどう変化するでしょうか。ネットワークも、宣言的 (declarative) に、そして as a Service として、必要なときに必要なだけ、迅速性をもって提供されることが求められると思います。そのような中、登場したのが “NaaS” という概念です。
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サービスプロバイダー
5G-シスコが考えるサービスプロバイダー E2E アーキテクチャ 第5章 5G 時代のエンドツーエンド ネットワークスライシング(3)
日本でも「beyond 5G」の議論が始まり、エンドツーエンドネットワークスライシングの方式検討はより重要になります。今回は、固定網スライスを中心にアップデートします。業界でも検討は進んでおり、組織間の連携も増えてきましたが、それでもドメインを超える検討は不足しています。分散コンピューティング、エッジコンピューティングとの相互作用など、抜本的なアーキテクチャ見直しを視野に入れて検討したいと考えます。
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