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【Interop Tokyo 2015】ShowNet 構築中!今年もシスコが活躍します!【前編】


2015年6月5日


来週にせまった Interop Tokyo 2015 に向けて、現在、会場となる幕張メッセでは、会場内のライブ ネットワーク「ShowNet」を構築中です。今年も、シスコから数多くの機器と、各機器に精通したスペシャリストたちを提供し、ShowNet をサポートしています。

ShowNet 構築現場レポート

ShowNet を構築する HotStage では、各ベンダーのスペシャリストが一同に介し、NOC(ネットワーク オペレーション センター)メンバーを中心にネットワークを構築します。そこでは、Interop の語源でもある“インターオペラビリティ”を主題とし、各機器を相互接続しながら、様々なトラブルをその場で解決していきます。

多数のベンダーさん達が集結。トラブルはその場で解決します シスコの精鋭達
多数のベンダーさん達が集結。
トラブルはその場で解決します
シスコの精鋭達も活躍中!
最初の難関、ラックマウント! ラックマウント
最初の難関、ラックマウント!

 

では、今年の ShowNet の注力カテゴリー毎にシスコの最新機器と目玉となるテクノロジをご紹介します。

1. バックボーン ネットワーク

ShowNet は、「キャリア AS(AS290)」と「クラウド AS(AS131154)」という 2 つの AS に分けて構築されています。そのキャリア AS の ASBR(AS Boundary Router)として Cisco ASR 9904popup_icon を提供しています。今年は、第 3 世代目となる最新のラインカード「8 ポート 100GE ラインカードpopup_icon」を投入し、100GE および 10×10GE CPAK によるブレイクアウト ソリューションを実装します。

テスト中のASR9904この第 3 世代ラインカードは、8 ポート 100GE と 4 ポート 100GE タイプがリリースされており、今後はモジュラ型のラインカードもリリースされる予定です。このラインカードには、シスコが開発した Cisco CPAK 機能が搭載されています。Cisco CPAK は、100GbE、40GbE、10×10GbE といった異なる伝送速度のインターフェイスタイプを同一ラインカード上に装着することを可能にし、非常に高い柔軟性と高密度化を実現します。

Cisco ASR 9904 は今年の ShowNet の注力テクノロジーのひとつである、BGP Flowspec と RPKI(Resource Public Key Infrastructure)の相互接続にも参加します。他ベンダーのデバイスやシステムと連携し、BGP Flowspec による DDoS 対策や、RPKI でのPrefix/AS 番号等のリソース検証といった最新のインシデント対策機能を動かし、バックボーン ネットワーク全体の信頼性向上に貢献します。

2. コア スイッチおよびエッジ ルータ

コア L2/L3 スイッチとして ShowNet キャリア AS を支えるのは、Cisco ASR9000 シリーズの 2スロット版である Cisco ASR 9001 です。

今回、Cisco ASR 9001 は、nV (Network Virtualization)システムという仮想システムとして稼働します。提供している 2 台の Cisco ASR 9001 はクラスタ化されて機器レベルで冗長化を提供し、1 台の仮想ネットワーク デバイスとして設定や管理を行うことができます。

さらに、会場の別ホールには Cisco ASR 9000v が設置されており、このサテライト ボックスが直接ユーザデバイスを収容します。このサテライト ボックスも nV システムに含まれており、2 台の Cisco ASR9001 ホストとサテライトボックスを含めて、 仮想的に 1 台のデバイスとして設定・管理できます。

Cisco ASR 9001

Cisco ASR 9001

Cisco ASR 9000v

サテライトの Cisco ASR 9000v

3.クラウド/サーバ

データセンター 分野では、主に 2 つの用途でシスコのデータセンター スイッチである Cisco Nexus シリーズを提供しています。

VXLAN/EVPN
VXLAN(Virtual Extensible LAN)/EVPN(Ethernet VPN)は、今年の ShowNet の目玉技術の 1 つです。これをサポートするため Cisco Nexus 9000 シリーズから、VXLAN ファブリックの BGP Route Reflector として Cisco Nexus 9504 および Cisco Nexus 9508 、VXLAN を終端する VTEP として Cisco Nexus 9396PX および Nexus 9372TX を提供しています。

VXLAN のコントロール プレーンとして、MP-BGP EVPN を使うことで、4000 VLAN の壁を打破するだけでなく、 今まで VXLAN の実現に必要であった Multicast Flooding を排除することができます。さらに、MP-BGP の技術と VXLAN を組み合わせることによって、マルチテナントのデータセンター環境でスケーラブルなレイヤ 2 ネットワークを構築できます。

シスコの方式は IETF ドラフトをベースとしたもので、日本では今回の ShowNet が初公開となります。

Cisco Nexus 9504 と 9508

Cisco Nexus 9504(上) と Nexus 9508(下)

 

MPLS/BGP 網の ASBR
2点目は、ShowNet の クラウド AS(AS131154)で MPLS/BGP 網の ASBR として提供しているのは、Cisco Nexus 7000 シリーズです。Cisco Nexus 7000 シリーズは、2008年の販売開始以来、データセンターのコアスイッチとしてワールドワイドで累計 60 万台以上の導入実績があります。

今回の ShowNet では、最新の 100GE/10GE モジュールおよび OS を Cisco Nexus 7706 に搭載し、クラウド事業者様と eBGP ピアを張って、MP-BGP を使用した Inter AS Option-B 方式での VPN 経路交換を行います。

このように、最新の Cisco Nexus7000 シリーズはデータセンターのコアスイッチとしてだけではなく、DCI(データセンター相互接続)や WAN 接続を 100G で実現するスイッチとして利用することができます。

Cisco Nexus 9508

クラウド AS に ASBR として設置された Cisco Nexus 7706

Show Net には、ほかにも多くのシスコ製品が提供されています。続きは後編で!

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