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これからのモビリティによる収益化
モビリティこの記事は、Jared Headley によるブログ「An Architectural Approach to Mobility」(2013/10/28)を意訳したものです。 モバイル接続されるデバイスの台数は、世界の人口を超えると予測されています。モバイル デバイス数が世界中で指数関数的に増加するに従って、The Internet of Everything(IoE)によって接続数はさらに加速し、新しい方法で人々やプロセスにアプローチしています。 サービス プロバイダーは、モバイル データ トラフィックやスマート モバイル デバイス、ネットワーク上で接続されたさまざまなモノの急増に対応する新たな方法を模索しています。モバイル デバイスの増加は、サービス プロバイダーにとっては、顧客に優れたネットワーク接続の体験を提供することで、顧客との関係を強化する機会が増える、ということでもあるのです。
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実直さこそが最良の BYOD ポリシー
モビリティこの記事は、Brett Belding によるブログ「Honesty is the Best BYOD Policy」(2013/10/23)を意訳したものです。 BYOD(個人所有デバイスの持ち込み)は、自分のデバイスが実際に会社のデバイスになるということでしょうか。プライベート データを管理するのは自分でしょうか、それとも会社でしょうか。個人のデバイスが業務用のデバイスにもなる場合、ワークライフ バランスをどのように維持するのでしょうか。どのようなデバイスでも会社はサポートしてくれるのでしょうか。 自分のデバイスを業務用として会社のネットワークに接続する社員が増えてきた現在、こうした疑問はおなじみになっているかもしれません。しかしこれらは、包括的なモバイル戦略においてユーザの支持を得る核となる点です。 先日、私は『CIO』誌で、アダム・ベンダー氏の興味深い記事を読みました。ベンダー氏は、BYOD ポリシーを実施するには、従業員の参加が重要であることを強調しています。この記事に出てくる 海外市場調査を行うフロスト & サリバン社のアナリスト、アンドレイ・ウィリアム氏は、多くの従業員が、個人のデバイスを仕事で使うようになるとデバイス上のデータを自分で管理できなくなることを懸念している、と指摘しています。さらに、仕事とプライベートが 1 つのデバイスに共存することで、両者の境界が不明瞭になることを不安に思っている、とも述べています。 BYOD
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モバイルからのソーシャルメディア利用と常時接続の増大により、セキュリティが最大の懸念材料に
モビリティこの記事は、Michael Fuhrman によるブログ「As Mobile Social Usage and Constant Connectivity Increases, Security A Top Concern」(2013/10/10)を意訳したものです。 IDC による調査で、コミュニケーション ツールとして、スマート モバイル デバイスを利用する人が急増していることが明らかになりました。 Facebook がスポンサーしているこの調査では、モビリティに関して以下の結果が報告されています。
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シスコのデータセンターファブリック技術の進化
データセンター/仮想化ここ数年、データセンターのネットワーク インフラの進化には目覚ましいものがあります。なかでも、レイヤ2 ネットワークの技術は著しく進歩しており、ネットワークの大規模化に伴い、スパニングツリー プロトコル(STP)に代わるネットワーク設計が次々と登場しています。 STP をベースの L2 ネットワーク設計に携わったことのあるネットワーク エンジニアの方であれば誰でも、どこにブロッキング ポートを配置するか、ファームウェアの更新やスイッチの交換作業時には人的な作業ミスによってループが発生することがないように細心の注意を払う、といった経験があるはずです。しかし自分のネットワーク設計の経験からも STP だけに頼ったレイヤ2 大規模ネットワークは正直作りたくないと考えています。 それはいまや世の中はクラウド時代となり、サーバは仮想化され、インフラ リソースは柔軟性(仮想マシンの移動への対応)、迅速性(仮想マシン追加時の自動設定への対応)、拡張性(増設を繰り返すDCインフラへの対応)が求められ、データセンターのネットワーク インフラに必要な要件は大きく変化しています。今後もデータセンターには様々なシステムやアプリケーション サービスが集約され、仮想化されたサーバ台数やサーバ間のデータ量は継続的に増大し続けることでしょう。 今回のブログでは、これからのデータセンターのネットワークインフラに最適なものはなにか?シスコが現在提供している最新のレイヤ2ネットワーク技術(イーサネットファブリック技術)についていくつか紹介したいと思います。 Fabric Extender(FEX)とVirtual
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The Internet of Everything を身につける時代
The Internet of Thingsこの記事は、Cisco Consulting Services の Dave Evans によるブログ「How to Wear the Internet of Everything」(2013/6/7)を意訳したものです。 「ファッションとは洋服だけではない。空にも街にも、どこにでもファッションは存在する。アイデアや暮らし、今どこかで起こっている出来事もファッションに関わっているの」― ココ・シャネル シャネルを創設したこのフランスのファッション デザイナーの名言を私はとても気に入っています。これを聞くと、「服は着る人を表す」という古い言葉を思い出すのです。 しかし、GigaOm と InfoWorld の記事を読むと、この言葉の意味は新たな段階へと進化しているようです。これらの記事では、データのルーティングとリレーを行うセンサーとトランスミッタを人が身につける可能性について検討されています。
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イーサネット 40 周年:今も技術の発展に影響を与え続けている
The Internet of Thingsこの記事は、シスコ インターネット ビジネス ソリューション グループ(IBSG)の Dave Evans によるブログ「Ethernet Turns 40 — and Continues To Influence the Technology Landscape」(2013/5/22)を翻訳したものです。 「過去を遠くまで振り返ることができれば、未来も遠くまで見渡せる。」 – ウィンストン・チャーチル 過去を振り返ることなく未来を予測することは不可能であり、愚かなことです。過去を振り返ることで、イノベーションに対するインスピレーションが生まれるだけでなく、「すべきではないこと」を知ることもできます。偉大な技術革新の背後には、その開発に影響を与えたレガシー製品やソリューションが存在します。印刷機の背後には紙や木版印刷が、電話の背後には電報の存在があります。では、The Internet of Everything(IoE)が生まれた背景には何があるでしょうか。-それは、イーサネットです。 2013年
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ネットワークアーキテクチャ考 (4) 「SDN!」
SDNSDN(Software Defined Networking)という言葉は、バズワード的な性質が強く、また市場も擾乱しており、個人やコンテクストによって意味することが異なるため、端的に書くのが難しい話題です。
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ネットワークアーキテクチャ考 (3) 「アーキテクチャの変遷」
アーキテクチャ人々は、アーキテクティングの過程で、システムの要素やその機能のみならず、複数の要素の組み合わせ・つながり方・構造、といったものを規定して行きますが、その論拠というか根底には「理念」のようなものがあります。そして、アーキテクチャやその理念は、かなり普遍的なものですが、絶対的なものではないので、時流や文化によって変遷します。
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ネットワーク アーキテクチャ考(2) 「トレードオフ」
アーキテクチャアーキテクチャを検討するときにトレードオフを考慮しなければならないのでしょうか。ひとつには、現実には制約がある、ということです。際限なくリソースやスペース・電力が使えるのであれば、性能も稼働率も規模も高めることはできます。しかし、現実の環境を考えると、決してそうはいきません。
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ネットワーク アーキテクチャ考(1) 「序論」
アーキテクチャ現在は、希有な業界変遷期と言えると思います。業界構造も、主要なプレイヤーも、大きく変遷しつつあります。このような時代に、ネットワークがどのように適応し進化して行くかを見据えるためには、そのアーキテクチャに関する考察が必須になります。
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