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サービスプロバイダー
アジア太平洋地域の IoT 機会に照準を
モノのインターネット(IoT)は、企業を変革し、新たな収益機会を創出しようとしています。皆様の組織はそれを活用する準備ができているでしょうか? これは、サービス プロバイダー業界のビジネス リーダーと私との会話の中で頻繁に上がる話題です。ネットワーク接続されたデバイスがさらに普及するにつれ、世界中の事業者は、高帯域を必要とするコンテンツやアプリケーションに対応するためにインフラストラクチャを更新するだけではなく、新しい IoT 対応のビジネス モデルへ首尾(と収益性)のよい移行を果たし、ARPU を向上する方法を模索する必要があります。 最新の Cisco Visual Networking Index(VNI)によれば、アジア太平洋地域での M2M モジュールは、2020 年までに、今後 5 年間で 19 %の CAGR で増加し、52 億の接続数に到達すると予測されています。(補足:そのうち、日本における M2M モジュールは 2020 年に11 億との予測) キャリアやサービス プロバイダーにとって、小売、医療、製造業などのビジネス業種全体で成長している
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Cisco VNI による詳細予測の最新版を本日リリース(So What?)
この記事は、SP Thought Leadership のディレクター Thomas Barnett, Jr. によるブログ「Updated Cisco VNI Complete Forecast Released Today (So What?)」(2016/6/7)の抄訳です。 本日 2015 ~ 2016 年における Cisco Visual Networking Index(VNI)詳細予測の最新版をリリースしました。このリリースは毎年行っており、今回で 11 回目となります。このレポートは、何ヵ月にもわたるデータの収集と分析、適正な評価、そしてシンジケート経由で配信されたデータと直接入手したデータとの照合の賜物です。何年も経った今でも、私たちは偏見や調査結果に対する先入観にとらわれることなくプロジェクトに取り組んでいます。そしてプロジェクトが完了し、トラフィック増加率の概要情報を何人かの同僚と共有した後は必ず、なじみのある言葉が聞こえてくるのです。それは、「So What?(だから何なんだ?)」です。この質問は私を笑顔にします。 余談になりますが、私はジャズ ファンです。お気に入りの曲の
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サービスプロバイダー
最適なコストでの屋内カバレッジの実現
この記事は、シスコのモバイル ソリューション担当マネージャーであるアンドリュー・マッケイ(Andrew Mackay)によるブログ「Cost Optimised Indoor Coverage」(2014/9/13)を意訳したものです。 前回の投稿「屋内での LTE 利用」では、特に音声に関して 3G からのサービス移行を進めるために、屋内での LTE カバレッジの課題の解決が不可欠であることを述べました。MNO にはさまざまな選択肢があり、屋外基地局を増設して屋外からの電波を増幅(アウトドア イン)するか、分散アンテナ システム(DAS)、リピータ、またはスモールセルを広く導入して屋内の電波を増幅することにより、屋内でのカバレッジの課題を解決できます。 この「アウトドア イン」アプローチでは、BTS の増設も必要ですが、用地の取得は容易ではなく、建設費も高額になるため、都市部では一般的に適切な選択肢とは言えません。そこで、屋内でのカバレッジの拡大が得策となるわけですが、どのようなソリューションが最適なのでしょうか。 屋内でのカバレッジの拡大には、「ツールボックス」アプローチが有効であるといわれていますが、どのような場面でどのようなツールを使用すればよいのでしょうか。1/4 インチのナットに 6 インチのスパナを使用しても意味がないのと同様、解消すべき屋内のカバレッジ ホールの範囲に合わせて、必要とされるカバレッジとキャパシティを最適なコストのソリューションで提供しなければ問題は解決しません。 そこでシスコは、多くの事業者と連携し、さまざまな屋内カバレッジ ソリューションの総所有コスト(TCO)をモデル化しました。そして最近実施した調査では、分散アンテナ システムとスモールセル(MNO が設置した場合とエンドユーザ自身が(DIY で)設置した場合)を比較し、次のような結果が得られました。
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サービスプロバイダー
屋内での LTE 利用
この記事は、シスコのモバイル ソリューション担当マネージャーであるアンドリュー・マッケイ(Andrew Mackay)によるブログ「Bringing LTE Indoors」(2014/8/5)を意訳したものです。 LTE ネットワークの導入が進むにつれて、既存の 3G に匹敵するカバレージ提供に関する課題が明確になってきています。初期の 3G を振り返ってみると、既存の GSM に匹敵するカバレージを 3G で実現するまでに長い年月を要しました。jまた、高いキャリア周波数(2.1 GHz)と部分的な初期オーバーレイに起因して、屋内の奥まった場所は接続不能な「コールド スポット」のまま残りました。結果として、3G での通話の信頼性は低くなり、加えて電池消費量の増加も見られたため、多数のユーザがフラストレーションを感じて 3G を無効にして使わないようになったのです。時間の経過とともに、通信事業者は、コールドスポット対策用 BTS への投資を増やし、インビルディング システム(In-building System: IBS)とリピータの使用を拡大しましたが、屋内のカバレージの問題を本当の意味で解決するには 3G カバレージが「セーフティ ネット」として 850/900 MHz
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IPv6
World IPv6 Launch から 1年、話題の最新トピックをご紹介
昨年6月6日のWorld IPv6 Launchから1年が経ちました。世界の通信事業者、コンテンツプロバイダー、企業がこの日にIPv6サービス対応の開始を宣言し、これからのIPv6サービス推進に向けて継続的に活動をしています。 もちろんシスコもこれに賛同しており、http://www.cisco.com および http://www.webex.com はIPv6に対応、社内ネットワークの IPv6 化も完了しており、シスコ社員の 17%を超える端末が IPv6 で外部のコンテンツに接続しています。 IPv6 推進を先導しているシスコのエンジニアは、常に各国のお客様と議論を重ねています。そのなかには、日本市場に深く関係している Cisco フェローである Mark Tonsley、それにテクニカル リーダーである Ole Troan がいます。先般、彼らが来日した際、IPv6 でホットな話題をいくつか提供してもらいましたので、それらをご紹介します。 1 つめは、IPv6 導入のビジネス ケースのご紹介。通信事業者様のケースについて、Pure IPv6と、CGNと、その組み合わせで導入した場合の比較について説明しています。IPv4アドレスが既に枯渇している日本を含む APNIC 地域では、重要なケーススタディと言えるでしょう。
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SDN
Segment Routing:SDN(Software-Defined Network)への影響
この記事は Stephen Liu によるブログ「Segment Routing: Impact on Software Defined Networks」(2013/3/27)を翻訳したものです。 Segment Routing(SR)は、IETF における標準化のプロセスが進められている概念です。現実の実行環境へのリリースに向け、開発はついに最終段階に入りました。 SR は、ネットワークの状態に関して認識すべき情報を最小限に抑えつつ、拡張されたパケット転送処理を可能にするネットワーク技術で、 SDN(Software-Defined Network)でアプリケーション対応ルーティングを行うための必須要件(ネットワークのパフォーマンスを保証する厳しい基準、ネットワーク リソースの効率的な使用、アプリケーション ベースのトランザクションに対する高い拡張性など)を満たしています。 動作に必要となる拡張機能はごく少数(IS-IS と OSPF)であり、MPLS や IPv6 データ プレーンとの連動が可能であることに加え、L3VPN、VPWS、VPLS、E-VPN などといった MPLS の豊富なマルチサービス機能とも統合できます。 また、SR
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SDN
MPLS/イーサネット世界会議 2013:シスコのエンジニアリング部門最高技術責任者デビッド・ワードにインタビュー
この記事は Stephen Liu によるブログ「Cisco CTO of Engineering David Ward from MPLS & Ethernet World Congress 2013」(2013/3/22)を翻訳したものです。 最近、SDN(Software-Defined Network)の注目度が高まっています。それを反映して、パリで開催された今年の MPLS/キャリア イーサネット/IPv6 世界会議には、SDN のコンポーネントも追加されました。 シスコの技術とオープン標準のポートフォリオでネットワークにプログラムによる制御とアプリケーション認識をもたらし、物理/仮想両方のドメインでハードウェアとソフトウェアの利点を活用できるようにすることを目指して Cisco ONE(Open Network Environment)の開発を進めるシスコにとっても、SDN は注目分野の 1 つです。 このカンファレンスで基調講演を行った、シスコのエンジニアリング部門最高技術責任者兼チーフ アーキテクトのデイビッド・ウォードに、会場で話を聞く機会を得ました。
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