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転換点を迎える SD-WAN: 導入の拡大とともに、 接続性の先を見据える企業


2020年2月26日


この記事は、IDC 社のネットワーク インフラストラクチャ担当
バイスプレジデントのRohit Mehraによるブログ「SD-WAN at an Inflection Point: As Deployments Scale, Enterprises Look Beyond Connectivity?」(2020/1/21)の抄訳です。

 

SD-WAN は力強い軌道に乗っています。IDC の調査データによると、次のような傾向が見られます。2018 年の後半には企業の 40% がすでに SD-WAN を試行または導入していて、前年のわずか 10% から大きく増加しています。調査対象となったグローバル企業の WAN に関する意思決定者 1,200 名のうち 95% が、今後 2 年以内に SD-WAN を部分的に、または完全に導入する予定であると回答しています。このデータは、SD-WAN の導入が転換点に達し、SD-WAN を導入した組織が大きなメリットを実現したことを示しています。

IDC は最近、Cisco SD-WAN のお客様 8 社に詳細なインタビューを行い、SD-WAN を導入することで大きなメリットが得られることを確認しました(図を参照)。アプリケーション遅延の短縮、運用コストの削減、WAN 管理の効率化により、SD-WAN は重要なエンタープライズ ネットワーク テクノロジーとして注目されるようになりました。IDC の市場調査データによると、SD-WAN インフラストラクチャ市場(ハードウェアおよびソフトウェア)は、2018 年に約 14 億 ドルに達し、2017 年の水準から 65% 成長しています。

SD-WANを使用したSDNのビジネス価値

IDC のデータは、SD-WAN インフラストラクチャ市場において、シスコが最大の市場シェアを獲得していることを示しています。2018 年末には、シスコの SD-WAN インフラストラクチャの収益は 50% 以上増加して 6 億 3,800 万ドルに達し、SD-WAN 環境で使用されるルーティング製品と、Viptela および Meraki の SD-WAN 製品を含めると、シスコの市場シェアは 46.4% に達しました。

しかし、SD-WAN 市場はまだ始まったばかりです。IDC は、SD-WAN インフラストラクチャ市場は今後 5 年間で年平均 30% 以上の成長率で成長し、2023 年までに 52 億ドルの市場になると予測しています。

SD-WAN を超える進化

転換点に到達したのは、SD-WAN の導入件数だけではありません。企業が SD-WAN を導入する方法も、大きく変化しています。組織は、自社の SD-WAN システムに組み込まれたクラス最高レベルのセキュリティツール、ネットワークの他の側面と統合された管理プラットフォーム、ネットワーク上で発生している事象に対する詳細な可視性と分析を求めています。IDC の調査データも、この傾向を裏付けています。「次世代」 SD-WAN プラットフォームを定義すると考えられる機能について企業に質問したところ、統合セキュリティ、堅牢なネットワーク、およびアプリケーション パフォーマンスの管理とアシュアランスが回答の上位を占めました。

企業は今後ますます、ポイントの SD-WAN ソリューションではなく、ネットワーク管理とセキュリティのニーズを幅広く解決するプラットフォームを選ぶようになります。組織は、企業のデータセンターネットワーク、エンタープライズキャンパスのローカルエリアネットワーク(LAN)、パブリッククラウドリソースなど、IT インフラストラクチャの他の側面と統合する SD-WAN プラットフォームを求めるようになるでしょう。また、セキュリティサービスの組み込みや、可視性、分析、ユニファイド コミュニケーションなどのさまざまな追加機能のサポートを期待しています。

シスコのようなベンダーが、これらの追加機能を組み込むように SD-WAN テクノロジーを進化させ続けているため、IDC は、SD-WAN 市場が引き続き急速に成長し、企業が SD-WAN から受けるメリットも拡大し続けると予測しています。

詳しくは、IDC レポート(無料)をご覧ください

 

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