いよいよ本日より「INTEROP Tokyo 2016」が 開催されます。今年もシスコは、ShowNet のコントリビューターとして、数多くの最新機器を持ち込み、INTEROP 2016 全体を支える基盤ネットワークの構築をサポートしています。提供機器の中には、リリース直後で、まだ日本に数点しかない製品もありますよ!
HotStage
ShowNet の構築は、INTEROP イベントの 2週間前に HotStage が始まります。HotStage では、各ベンダーが一同に会し、基盤ネットワークの構築と、最新テクノロジーのインターオペラビリティ(相互接続確認)試験が行われたうえで、INTEROP 会期中のネットワーク アクセスを各ブースや来場者に提供します。
シスコからは、今年の目玉である エンドツーエンドの EVPN(Ethernet VPN)/VXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)や EVPN/MPLS(Multi-Protocol Label Switching)といったネットワーク相互接続だけでなく、DDoS 対策 や CGN(キャリア グレード NAT)、光伝送テクノロジー、マルウェア解析のセキュリティ サンドボックスなどなど、シスコとしては“初 ShowNet” となる製品も数多く提供しています。
今年も精鋭エンジニアたちが、ShowNet を全面的にサポートし、多岐に渡る製品をお見せできるよう準備しています。
それでは、いくつか今回の “みどころ” についてご紹介します。
コアネットワーク
今年の ShowNet は、なんといっても、シスコから提供している 100Gbps インターフェイス提供数が 過去最多!(前年比:約2.6倍!)エクスターナル/コア/ディストリビューション/CGN/DWDM(高密度波長分割多重)に至るまで、あらゆる箇所が 100Gbps の広帯域ネットワークで接続されています! Yay!
外接ルータとして動作しているのは Cisco ASR 9904。昨年に続いての登場です。6RU という小型ながら、 4×100Gラインカードを搭載し、サービス プロバイダーと 100Gbps で接続して BGP フルルートを収容します。さらに今年は、ラインカード上で様々な仮想サービスを動作させることのできる VSM(Virtual Service Module)を搭載しており、Arbor の DDoS 対策ソリューションが稼働中です。これにより、より効果的なネットワークエッジでの DDoS 対策が実現できています!
ShowNet バックボーンを支えるコア ルータとしては、8×100G ラインカードを搭載した Cisco ASR 9006 が稼働しています。ここでは、シスコ開発の CPAK トランシーバーによって 100Gbps から 10×10Gbps へのブレイクアウトが実現されており、クラウド サービス事業者との 10Gbps 接続など、1 枚のラインカードでマルチスピードに対応できる構成となっています。さらに最新テクノロジーである EVPN/VXLAN、EVPN/MPLS 相互接続のコアとしても稼働しており、WAN 越しでデータセンター同士を接続する DC インターコネクトを実現しています。
そして今年は、約10年振りに 光伝送装置についても提供しています!近年 数百 Gbps でのデータセンター間接続は、DWDM などの光伝送技術により実現されることも多く、非常に Hot な分野のひとつです。シスコは、約 2年前に、Evolved Programmable Network(EPN)を実現する NCS(Network Convergence System)シリーズを発表しました。主に光伝送を担う製品として Cisco NCS 4000、2000、1000 というモデルをご用意しています。これらの光伝送装置は、特に海外の Web/OTT(Over-The-Top)プロバイダーなどのお客様に数多く採用いただいています。今回ご提供している Cisco NCS 2006 もそんな 光伝送装置の 1 つで、コンパクト・省電力でありながら、CDC(Colorless,. Directionless and Contentionless)機能に対応し、最大で96 波長収容をサポートする DWDM 装置です。DWDM 装置でありながら、コントロール プレーンを監視波長で機能させ、障害時のバックアップ経路を自動計算可能なのが最大の特長です。ShowNetでは MPLS/EVPN コア ネットワークの中で 100Gbps の DWDM 伝送を行っています。
シスコから初めての提供となるのは、CGN(キャリアグレード NAT)で利用する機器です!Cisco ASR 1009X は、ShowNet のコア ネットワークとアクセスネットワークの間で CGN を実現しています。日本でも多くの導入実績を持つ Cisco ASR 1000 シリーズですが、新たに ASR 1009X が昨年リリースされ、これまで上位機種しか搭載できなかったハイパフォーマンスなモジュールの搭載が可能になりました。ShowNet では、100Gbps インターフェイスを搭載した 100Gbps CGN 機器として稼働しています。
データセンター ネットワーク
今年の ShowNet では、2つ VXLAN ファブリックのデータセンター ネットワークが構築され、MPLS 網を介して VXLAN ファブリックを相互接続しています。この VXLAN ファブリックにおいても Cisco Nexus シリーズが活躍してます!
VXLAN ファブリックのリーフの位置に配置される VTEP(VXLAN トンネル エンドポイント)には、Cisco Nexus 9000 シリーズを提供しています。1RU で 1G、10G、25G、40G、100G をサポートする Nexus 92160YC-X、2RU で 40G のインターフェイス 72ポートをサポートする Nexus 9272Q、さらには 10G/40Gインターフェイスを持つラインカードを搭載した Nexus 9504 モジュラー型スイッチを提供しています!加えて、VXLAN ファブリックの SPINE として、1RU という小型サイズながら 40G/100G 32ポートを収容できる Nexus 3232C も提供しています。
このように ShowNet では、最近 データセンターで求められる小型かつマルチスピード、高密度インターフェイスを備えた Cisco Nexus シリーズがいくつもご覧いただけます!特に Nexus 92160YC は 、サーバ アクセスとして注目されている 25ギガビット イーサネットをサポートしており、ShowNet では実際に 25Gbpsで他社のサーバとの接続も行っています。
セキュリティ
今年の INTEROP の注力キーワードは「セキュリティ」です。シスコとしても、この分野には特に力を入れて取り組んでいます!ShowNet にも、たくさんの新製品、新ソリューションを提供していますよ。
まずは、Cisco Firepower 9300 および 4100 シリーズ。Firepower 4100 シリーズは、今回初めて提供する新製品です。1RU というコンパクトでハイパフォーマンスなプラットフォームで、ShowNet では次世代 IPS と DDoS 対策のサービスを提供しています。次世代 IPS は従来のシグニチャベースの IPS に加え、アプリケーションの可視化と制御、運用の自動化、マルウェア防御の機能など、様々な機能を提供します。
マルウェアの動的な解析を行うサンドボックス製品 TheatGRID アプライアンスも提供しています!こちらも ShowNet には初めての提供です。Firepower と連携し、未知のマルウェアに対しては TheatGRID アプライアンスで解析を行ったうえで、安全な通信を提供するという構成をとっています。Firepower と TheatGRID とを連携させることで、既知のマルウェア/未知のマルウェアに両方に対して防御できる機能を提供しています。
さらに、今年は Cisco Stealthwatch により、ShowNet 全体の通信の振る舞いからネットワーク全体を保護しています!Stealthwatch は、ルータやスイッチなどを「センサー」として利用することで、そこを流れるトラフィックの情報から、DoS 攻撃や、情報流出、マルウェア感染等の様々な脅威を発見することができるというものです。多数のネットワーク機器から情報を収集することで、ネットワークの境界に配置するセキュリティ機器では発見できない、内部で生じる脅威についても、通信の振る舞いから検知することができます。
エンタープライズ ネットワーク
エンタープライズ ネットワークのエリアにおいても、新製品を数多く提供しています!
目玉となるのは、Cisco Catalyst 6800 シリーズの 最新スーパーバイザーである Supervisor Engine 6T!Catalyst 15年の実績から生まれた比類なき安定性とパフォーマンスを実現しています。VSS(Virtual Switching System)、TrustSec また MPLS など、企業向けスイッチとして必要なあらゆる機能が搭載された Catalyst の新スーパーバイザーです。今回、ShowNet のために日本に到着したものをそのまま持ってきました。
ワイヤレス LAN では、Interop Tokyo で日本初公開となるハイエンド アクセスポイント Cisco Aironet 3802 アクセスポイントを提供しています。Cisco Aironet 3800 シリーズの最新モデルとして、802.11ac wave2 対応はもちろんのこと、最大の特徴はフレキシブルラジオアサインメント機能で、混雑を見つけて、自動でデュアル 5GHz がサポートされ、 最大 5.2Gbps(2.6Gbps×2)の無線速度を実現します。また一人複数台端末を持つような高密度環境でも高いパフォーマンスを提供する High Density Experience (HDX) をサポートし、mGig 対応 により Category 5e/6 の UTP ケーブル でも 5Gbps のスループット を実現しています。なお、mGig 対応スイッチとして Cisco Catalyst 3850 / Catalyst 3560CX も提供しています。
さらには、無線 LAN 機器や有線機器の管理ソリューションとして、最新の Cisco Prime Infrastructure(PI) 3.1 を提供しています!こちらは、ついに日本語化された UI で、無線 LAN における電波強度の可視化は勿論のこと、電波品質の可視化、機器の監視、インシデントの管理なども一目で分かるように色やアイコンで工夫されていて、コンフィグ履歴、ソフトウェアのバージョンアップ履歴、設定保存、テンプレートによる複数機器や繰り返し設定の簡略化など管理機能も充実しています。また API も充実しており SDN コントローラーとして、REST(Representational State Transfer)等でアプリケーションとの連携にお使いいただくことも可能です!
まとめ
ご紹介したほかにも、PTP(Precision Time Protocol )や TWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)といった相互接続検証やその他マネジメント用スイッチ、サーバ、仮想アプライアンスなど……、今年もシスコは数多くの製品を ShowNet に 提供しています。
INTEROP の会期中、これらの製品を会場内でご紹介する ShowNet ツアーを実施します。実際に動作している環境で製品を御覧いただける、またとない機会です。INTEROP 会場シスコブースでお申し込みいただけますので、ぜひ INTEROP Tokyo 2016 / シスコブースへお越しください!
提供機器一覧
- Cisco ASR9904 w/ VSM Module
- Cisco ASR9006
- Cisco ASR1009X
- Cisco ASR920
- Cisco IOS XRv 9000
- Cisco NCS 2006
- Cisco Nexus 7706
- Cisco Nexus 9504
- Cisco Nexus 92160YC-X
- Cisco Nexus 9272Q
- Cisco Nexus 3232C
- Cisco Catalyst 6807XL(Supervisor Engine 6T)
- Cisco 8540 Wireless Controller
- Cisco Catalyst 3850-12X48U
- Cisco Catalyst 3560CX-8XPD-S
- Cisco Catalyst 3750X-48PF
- Cisco Catalyst 2960X-48FPD-L
- Cisco Prime Infrastructure
- Cisco 3365 Mobility Services Engine
- Cisco Aironet 3800 Series Access Point
- Cisco Aironet 3700 Series Access Point
- Cisco Meraki MR32
- Cisco UCS 6248
- Cisco UCS 5108
- Cisco UCS B200M3
- Cisco UCS B200M4
- Cisco UCS C240 M4
- Cisco Firepower9300
- Cisco Firepower4120
- Cisco AMP ThreatGRID 5000
- Cisco Stealthwatch
- Cisco WebEx
- Cisco CMR Cloud
- Cisco Telepresence DX70
- Cisco Telepresence DX80