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自分らしく力を発揮できる職場はどうつくれるのか?– I&C Month 全体を通じた学び

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私は生まれつき聴覚障がいがあります。

以前の私は、「周りに迷惑をかけないように」と強く意識しながら働いていました。聞こえないことが理由でパフォーマンスが低下することをどうカバーすればいいかを常に考え、できるだけ 1人でなんとかしようと無理していました。

今もその感覚が完全になくなったわけではありません。

誰もが自分らしく強みを発揮して働ける職場は、制度だけでできるものではなく、日々のちょっとした対話や声掛け、関わりの中でつくられていくものだと感じています。

そんなことをあらためて考えるきっかけになったのが、今年の I&C Month でした。

 

イベント概要

今年は、2月17日 から 3月25日 にかけて、インクルージョン&コラボレーション( I&C )に関するセッションや講演、ボランティア活動など、18 の企画を1 か月にわたり実施しました。

その結果、延べ  1,460 人以上が参加し、多くの社員が多様なテーマに触れる機会となりました。

I&C Month の全体像や背景については、Opening セッションのレポートでもご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

【イベントレポート】AI × インクルージョンがもたらす未来の働き方 〜 FY26 I&C Month Opening 基調講演まとめ 〜

 

なぜ、I&C に取り組むのか

I&C は、シスコのパーパスである「すべての人にインクルーシブな未来を」の実現につながる、大切な取り組みのひとつです。

立場や背景の違いを超えて意見を交わせる環境は、新しい発想やより良い意思決定につながると感じています。そのためには、安心して話せる関係性や、互いを尊重する空気が欠かせません。

 

18 の企画で見えてきたこと

今年も、5 つのインクルーシブ・コミュニティを軸に活動を行いました。

  1. Women of  Cisco( ジェンダー平等 )
  2. CDAN( 障がい&ニューロダイバーシティ )
  3. ETC( 若手・新卒 )
  4. PRIDE( LGBTQ+ & Allies )
  5. CCN( 社会貢献 )

それぞれの重点テーマは異なりますが、学び・対話・社会貢献の設計になっていたことが印象的でした。


Learn:「普通って何?」を問い直す時間
 

CDAN や PRIDE のセッションでは、日常の中にある“見えない前提”に目を向けました。

生まれつき難聴の私は、幼少期から「普通=聞こえる」という前提の空気の中で育ち、「普通の人になりたい」「聞こえる人のようにふるまわなければ」と、いつも思っていました。また、普段の何気ない会話の中で「彼氏いるの?」「旦那さんは何してる人?」などを聞くとき、「パートナー」と言い換えるだけで当事者は安心できます。これらのセッションに共通しているのは、「普通とは何か」「自分の思い込みはどこから来ているのか」を知り、「気遣いの沈黙」を「気遣いの発言」に変えることの大切さを改めて実感しました。

「ちがいを知る、強みを活かす ― ニューロダイバーシティ入門」 CDAN セッション開催レポート

【PRIDE セミナーレポート】Allyship とは? ~ 今日からできる小さなアクション ~

 

Connect:リーダーたちの対話が生む気づき

ETC と Women of Cisco によるパネルディスカッションでは、リーダーたちがこれまでの経験を率直に共有しました。成功だけでなく、迷いや失敗の話も含まれていたことが、参加者にとってリアルに響いていたように感じます。

「未経験の分野でも挑戦したら何とかなる。周りが助けてくれる。自分の人生もキャリアも、自分がドライバーであり、準備が完璧でなくても動き出すことが大事!」というメッセージが深く心に刺さり、3 週間経った今も胸に残っています。

ETC 主催:若手社員のキャリアを照らすイベント

Women of Impact 2026 開催: Google Cloud と Cisco のリーダーと考える「誰もが力を発揮できる職場」とは?


Social Impact:行動することで見えるもの
 

CCN によるボランティアおよび寄付活動では、「教育・障がい・子ども・高齢者・動物福祉・多文化・国際支援」といった、多様な社会課題を 12 個の企画で横断的に取り組みました。

活動を通じて、これまで遠く感じていたテーマが身近になり、「自分にできること」を考えるきっかけになったという声もありました。

街の景⾊が違って⾒えた――「横浜中華街バリアフリーマッピングイベント」に参加して

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変化として感じたこと

参加者数や参加率の向上もひとつの成果ですが、アンケートを通して見えてきた参加者の中に生まれた変化もありました。

  1. セッションを通じて新しい視点に気づいた
  2. これまで意識していなかったことを想像できるようになった
  3. 小さな行動を始めるきっかけになった

また、企画運営に関わった複数の社員から「活動レポートを書きたい」と自発的に声が上がったことも、非常に印象的でした。各レポートは本記事の中にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。


最後に
 

この I&C Month の企画・運営に関わってくださった、70 名を超えるコアメンバー、サポーターの皆さんの言葉や行動に触れる中で、多くの気づきとエネルギーをもらいました。もし、かつての自分のように、「周りに迷惑をかけてはいけない」「自分を出す必要はない」と感じて、自分らしくいられなかったり、苦手なことをカバーしようと無理してひとりで頑張っている人がいるとしたら、これらの取り組みが、その人にとって少しでも、「周りに声をあげてもいいんだ」「自分らしさを出しても大丈夫なんだ」と安心して思えるきっかけになっていたら嬉しいです。

I&C の活動は、一度の取り組みで終わりではなく、日々の対話や行動の積み重ねの中でつくられていくものだと感じています。シスコはこれからも、そうした積み重ねを大切にしながら、誰もが自分らしく働ける環境づくりに取り組んでいきます。

 

シスコのコミットメント

シスコでは、性別、人種、思想・信条、宗教、国籍、身体的特徴、職階、性的指向、性自認、障がいの有無、妊娠の有無などに関して、差別的な発言や取り扱いを行わないことを就業規則に明記しています。

インクルージョンとコラボレーション( I&C )について:こちら

シスコで一緒に働きたい:こちら

Authors

Ayumi Sugimoto

I&C Program Manager

People & Communities

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