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第 3 回 Catalyst Meraki D-1 グランプリ参加者向け MT センサーのご紹介(第 4 回)


2024年5月17日


MT20、MT30、MT40 のご紹介

今回は、MT20、MT30、MT40 の 3 つのモデルについて紹介していきます。

MT20 ドア開閉センサー

MT20 はドアの開閉センサーで、ドアに MT20 本体を取り付け、ドア枠にマグネットエンクロージャーと呼ばれる磁石の入った部品を取り付けて、ドアの開閉を検知するものです。電源は MT20 本体内に電池を装着して使用します。

 

MT20 本体とマグネットエンクロージャーの間隔は、1.9 cm 以下になるように設置します。

 

Meraki ダッシュボードでは、下記のようにドアの開閉の状況を確認することができます。

 

MT30 スマート オートメーションボタン

MT30 はスマート オートメーションボタンで、押しボタンスイッチになります。このボタンを押すことで、Meraki ダッシュボードで設定されたアクションを実施することが可能です。ボタンが押されたことを通知することも可能で、SMS やメールで管理者に通知したり、Webhook サーバに通知を送信し、そのサーバで事前に作り込みをしておけば、その通知をきっかけにして独自のアクションを実施することも可能です。

 

Meraki ダッシュボードでは、下記のようにボタン押下の状況を確認することができます。

ここからは、Meraki ダッシュボードで設定できる事前定義されたアクションを実施する設定手順を紹介します。今回ご紹介するのは、MT30 が長押しされた場合に、MR が提供するゲスト WiFi の SSID を吹くように設定するシナリオです。企業の受付などで、常時ゲスト WiFi の SSID を吹くのではなく、必要な時にのみ、MT30 のボタンを押すことで SSID を吹くようにするものです。

以下は、上記の③「アクションを選択」の手順のところで、SMS やメールで管理者にボタンが押下されたことを通知する他に、自身で Webhook サーバを立てて、Meraki クラウドからその Webhook サーバに通知を送り、そのサーバ上で事前に作り込みをしておいて、その通知をトリガーにして独自のアクションを実施するようにすることを図にまとめたものです。

 

MT40 スマート パワーコントローラ

MT40 はスマート パワーコントローラで、電源管理を行うデバイスと電源供給元のコンセントとの間に MT40 を配置して、電源管理のために以下の項目を測定します。また、電源管理を行うデバイスの電源断/電源投入も可能です。

  • 消費電力量
  • 実消費電力
  • 皮相電力
  • 電圧
  • 電流
  • 力率
  • 周波数

電源管理を行うデバイスは、Meraki のデバイスである必要はありません。また、MT40 から電源管理をおこなうデバイスまでの電源ケーブルについては、電源管理を行うデバイスのレセプタクル(受け口)の形状によって異なるため、シスコでは販売しておりませんので、別途調達していただく必要がございます。

 

Meraki ダッシュボードでは、下記のように測定項目を確認することができます。

以下は、電源制御の設定項目のページです。このページで、リモートから電源管理を行っているデバイスに対する電源断/電源投入を行うことが可能です。

 

今回は MT30 と MT40 を紹介させていただきました。これで、すべての MT のモデルについての紹介が完了しました。

  • MT10:温度/湿度センサー
  • MT11:プローブ温度センサー
  • MT12:水漏れ検知センサー
  • MT14:インドアエアークオリティセンサー
  • MT15:インドアエアークオリティセンサー(CO2)
  • MT20:ドアの開閉センサー
  • MT30:スマート オートメーションボタン
  • MT40:スマートパワーコントローラ

第 1 回の「MT センサーを使用するにあたっての前提条件」のところで説明させていただきましたが、すべての MT のモデルは、Meraki クラウドと管理通信を行うために、ゲートウェイとなる MR、もしくは MV と一緒に使用する必要があります。MT 単体ではご利用いただけないことを改めてご理解いただければと思います。

 

ここまで 4 回に渡って、MT センサーの紹介をさせていただきました。各 MT のモデルでどのような情報が測定できるかをご確認いただいて、D-1 グランプリの作品作りにお役立ていただければと思います。

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