脆弱性の発見者:Cisco Talos の Francesco Benvenuto
Cisco Talos は最近、Siretta Quartz-Gold ルータに複数の脆弱性を発見しました。また、Siretta ルータの調査中に FreshTomato の脆弱性も複数発見しています。
Siretta Quartz-Gold は、SSH、UPNP、VPN、SNMP などの機能とサービスを備えた産業用セルラールータです。FreshTomato は、Linux ベースのオープンソース ファームウェアであり、Broadcom ベースのルータ向けの機能を提供しています。
任意のコマンドが実行される恐れのある OS コマンドインジェクションの脆弱性が複数見つかっており、すべて高リスクに分類されています。TALOS-2022-1607
Quartz-Gold ではディレクトリトラバーサルの脆弱性が 3 件報告されており、TALOS-2022-1606
スタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性が 3 件発見されています。TALOS-2022-1605
ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性も TALOS-2022-1639
他にも 2 件の脆弱性が発見されています。TALOS-2022-1610
FreshTomato には、OS コマンドインジェクションの脆弱性である TALOS-2022-1641
Cisco Talosはシスコの脆弱性開示方針
影響を受ける製品(Siretta QUARTZ-GOLD G5.0.1.5-210720-141020、FreshTomato 2022.5、Siretta QUARTZ-GOLD G5.0.1.5-210720-141020、AdvancedTomato commit 67273b0)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、これらのバージョンの Siretta と FreshTomato が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、Snort ルール(60649 ~ 60652、60656 ~ 60664、60667、60692、60721 ~ 60724、60761 ~ 60763、60771 ~ 60775、60846 ~ 60847、60914)で検出できます。今後、ルールが追加されたり、脆弱性に関して追加される情報によっては現行のルールが変更されたりする場合があります。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2023 年 01 月 26 日に Talos Group
のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: OS command injection, directory traversal and other vulnerabilities found in Siretta Quartz-Gold and FreshTomato 」の抄訳です。