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シスコITが持続可能な開発目標への取り組み


2023年1月26日


昨今「持続可能な開発目標」SDGS の関心度がどんどん高まっています。企業も社会の一員として、生産や消費ばかりだけではなく、どうやって環境に優しいそして持続可能なビジネスを行うかを求められるようになりました。それに対してシスコは社内の様々の領域で工夫を行っています。その中でもITはエネルギーや資源の再利用などに多く関わっています。本ブログはシスコ IT における持続可能な開発目標への取り組みについて簡単に紹介させていただきます。

シスコ IT は下記の 5本柱でフレームワークを構築しています。

まず力を入れるのはシスコとして一番重要な製品デザインと製造の部分です。シスコの製品に省エネデザインや、再利用やアップグレードし易い工夫を入れます。シスコ製品の使用者側にもその説明を行い理解をして頂きます。二つ目はシスコのサプライヤーへ持続可能な取り組みを協力して頂くように調整を行うことです。シスコとビジネスを展開するサプライヤーに我々と同レベルの行動基準を理解して貰い、守って頂くように依頼や監査を行います。三つ目の柱は日々の膨大な IT オペレーションの改善を行うことです。無駄や重複を省き、プロセスやサイクルを見直し、利用の最適化するなど、各部署の中で地道に改善を行って貰っています。四つ目は資源の再生と再利用に重点を置きます。資源紛失の防止、資源を再利用し易いようにデザイン当初から工夫を入れます。五つ目に大事なエネルギのマネジメントを挙げています。資源の再利用は勿論、エネルギの消費され方を綿密に観測し、それを踏まえてエネルギを最大限に利用させることを考えます。

では具体的にシスコ IT の中で上記のフレームワークをどう運用しているかについて少し例を挙げて説明させて頂きます。

シスコの UCS サーバシリーズの包装は見直されています。ペンキの使用を減らし、粉末梱包材を減少させ、全体も組み立てもしやしい様にデザインを変更しました。IR1101 ルーターは 5G 機能へのアップグレードは全機器を入れ替えではなく、中にある小さいチップを差し替えだけ済みます。Cisco 8000 シリーズルーターには Silicon One チップを搭載しており、機器のエネルギー有効使用率は以前より 163倍も良くなりました。

 

テキサス州にはシスコのグローバル本番 DC(データセンター)が構築されています。シスコが使用している全てのオンプレアプリはその DC の UCS サーバーや VM(仮想マシン)環境で稼働しています。膨大な数の接続ケーブルから出した熱を逃し易くするため、ケーブリングを通常の地面タイルの下ではなく、ラックの上に棚を設置する配線としました。テキサス州の乾燥低温の自然環境を利用し、外気温度が 27度以下の場合は DC 建屋中の空調は停止し、代わりに自然な冷たい風を利用してクーリングを行っています。建屋中のライトなど非主要電力の配電は全部ソラパネルから補っています。

 

シスコの従業員はハイブリッド勤務の体制を取っています。シスコのネットワークやコラボ技術を利用し、優先度の低い出張を減らし、普段の仕事も必ず出社ではなく自宅やリモートでも行えるようになっています。シスコ IT はそのような社員の柔軟な働き方を支えています。仮にオフィスの中にいなくても、Cisco Duo Security、Cisco Umbrella、Cisco Secure Endpoint などのセキュリティコントロールがシスコ社員とデバイスの安全性を守ってくれます。従業員も安心かつスムーズにリモードワークを利用し、通勤時に発生する CO2 の削減に微力を貢献します。

 

ここまでシスコ IT が持続可能な開発目標を支えるための仕組みを概要で説明しました。シスコの Corporate Social Responsibility サイトにも Environmental Sustainability について沢山の情報が載せていますので、是非そちらの URL へもアクセス頂き、併せて内容をご参照ください。

 

 

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