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お客様の課題解決に共に取り組む シスコ エコシステムパートナー


2022年11月14日


ますます複雑化して激しく変化を繰り返すビジネス環境で、お客様は新たな付加価値を生み出すために、IT戦略の立案や課題に対して最善な解決策を、お客様の望むペースで提案可能なパートナーの存在を必要としています。

我々シスコが現在進めている「 シスコ エコシステムパートナー 」の取り組みは、シスコと、シスコのパートナー様とがタッグを組んで、テクノロジー や サービスの ベンダーとしてだけではなく、お客様の ビジネスアドバイザーとなる事を目指しています。

今号を皮切りに エコシステム パートナー プログラム に関わる シスコメンバー がこれからお客様にとって有用な様々な情報を発信していきます。

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昨今の日本は、グローバル市場で国力低下、低成長国と言われ、ウクライナ情勢や円安がその傾向に拍車をかけています。その状況に危機感を覚える方も少なくないのではないでしょうか?

その要因は様々あると思いますが、アメリカと比較した企業のデジタル予算の投資分野のデータを見ると「なるほど。」と思わされるものがあります。

(出典)JEITA/IDC Japan 「2020年日米企業DXに関する調査」(2021年1月)より

 

日本の場合デジタル投資の多くが「既存システムの維持、つまりコスト削減」に充てられています。他方、アメリカ企業はITによる顧客行動、市場分析強化や、新ビジネスモデルなど、「新しい施策を展開、つまり収益を上げる」事へ、より積極的に予算を注いでいます。
その結果、アメリカで成功している企業が競争力を高め、継続的な成長という好循環を繰り返しています。

令和3年経産省発表のD X レポート 2.1によれば、コスト削減を優先するユーザー企業とベンダー企業、という“縦”の「レガシー企業文化」の産業構造が、デジタル競争を勝ち抜いていく為に必要なデジタル変革を生まれにくくしている、と分析しています。よって、政策の方向性として、この「レガシー企業文化からの脱却」と、「ユーザー企業とベンダー企業の共創を推進していく事」を打ち出しています。(レポートでも以下のように書かれています。)

・デジタル産業は、ソフトウェアやインターネットにより、グローバルにスケール可能で労働量によらない特性にあり、資本の大小や中央・地方の別なく、価値創出に参画できる。

お客様の課題解決に共に取り組むシスコ エコシステムパートナー - (出典)経産省DXレポート 2.1 (2021年8月) より(出典)経産省DXレポート 2.1 (2021年月)

(出典)経産省DXレポート 2.1 (2021年8月) より

 

・市場との対話の中で迅速に変化する必要性や、1社で対応できない多様な価値を結びつける必要性から、固定的ではないネットワーク型の構造となる。

ユーザー企業の変革を共に推進するパートナーや、新サービスやアプリケーションを提供するパートナー。そして、DXを支える技術やプラットフォームを提供するパートナーなどが伴走する仕組み。この共創の形が「エコシステムな企業文化」となります。

 

シスコ エコシステムパートナープログラムとは?

ユーザー企業との共創を推進していくコミュニティを今夏シスコジャパンとして、日本向けに立ち上げたのが「シスコ エコシステムパートナープログラム」です。

スタートアップ企業をはじめ、特定領域でユニークなビジネス アプリケーションやノウハウを有するエコシステム パートナー様との協業を推進し、シスコのテクノロジーやソリューションと融合させることで、お客様や日本社会が抱える課題を解決し、これまでにない新たな価値を創造、提供する事を目的に発足しました。
現在 20 社を超える企業(ソリューション)が登録されており、2024 年には 100 社のコミュニティを目指しています。従来シスコの製品を販売くださるリセラーパートナー様とはまたタイプの異なる多くの企業様がこのコミュニティで中心的な役割を果されています。
プログラムポータルでは、最近のバズワードの1つである  “ ウェルビーイング ” を加速するソリューションや、脱炭素社会で必要な Co2 排出量可視化ソリューション、またお客様のデジタル要件を把握し PoC をタイムリーに提示するアジャイル開発サービスなど、エッジのきいたテクノロジー、ノウハウが詰まった各社のソリューションをご紹介しております。ぜひご確認ください。

お客様の課題解決に共に取り組むシスコ エコシステムパートナー

 

インテグレータ様、プロバイダー様との共創とは?

さて、この新しいタイプのパートナー様との取り組みに更なる大きな付加価値をもたらすのがシスコのリセラーパートナー様との共創です。
お客様のデジタル変革に貢献する為のエコシステムパートナーの仕組みにはシスコテクノロジーを永きにわたり支えてくださるリセラーパートナー様は欠かせない存在です。
特に、シスコが2016年から発足させた Cisco DevNet は重要な位置付けにあります。このオープンなエンジニアコミュニティでは、シスコが革新的なネットワーク対応ソリューションを構築するために必要なツール、リソース、APIおよびコード集、技術力アップの為のラーニング教材まで公開しています。
そしてさらに、多くのリセラーパートナー様からも、機器の構築や運用の自動化、既存業務システムの効率化、機器から得られるデータの収集・分析など、お客様のITシステムの安定稼働や円滑な運用で高品質のサービスを提供されています。 (多くのユースケースやわくわくするような各種コミュニティについての日本での活動は日本語サイトをお読みください。)

API やプログラマビリティの技術力をビジネスとして認定する Cisco DevNet Specialization というパートナー様向けの認定制度も 2020 年から始まり、お客様がDXプロジェクトでインテグレーターを選択する際の一つの評価目安となります。

2020年の年末に新しいパートナー制度に移行した事に伴い現在、インテグレータープロバイダーと呼ばれています。

 

お客様のDXにとってエコシステムパートナープログラムの持つ意味

最後に、エコシステムパートナープログラムを構成するプレイヤーについて、ご理解頂いた上で、この枠組みがお客様の DX を進めるにあたりどのようなメリットがあるのかを、お伝え致します。アプリケーション開発やソフトウェアパッケージなど DX サービスを提供しているパートナーソリューションは、

  • シスコプラットフォーム上での稼働検証・動作確認が完了し、製品の正式技術認定を受けているソリューションも日々増加
  • エコシステムパートナー様が提供するソフトウェアの機能として、シスコ製品が既に組み込まれている(例: Webex )、または連携(対応)されている

などの特徴があります。これらの事により、ソフトウェア専門集団であるエコシステムパートナー様とプラットフォーム専門集団であるリセラーパートナー様が、シスコの「 API / プログラマビリティ」を軸に、互いの取り扱うテクノロジーの特徴や構造を理解してお客様の新規ビジネスやデジタル変革を可能にし、お客様は「信頼性の高い」「高品質なソリューション」を「アジャイルな導入サイクルをクイックに」繰り返しながら、進化させていく事ができるようになります。

シスコは、日本市場のDX、「既存ビジネスの維持」と「新規サービス・事業創出を両立」させ、収益性の高い企業構造をサポートするエコシステムパートナーの枠組みをこれからも加速させていきます。お客様の課題解決に共に取り組むシスコ エコシステムパートナー次回は、エコシステムパートナー様とリセラーパートナー様とのCo-Sellingについてご紹介する予定です。

 

 

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