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シスコ 5G ショーケースおよび 5G 開発戦略アップデート [前編]

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2021年12月15日に「シスコ 5G ショーケースおよび 5G 開発戦略アップデート」と題した記者説明会を実施しました。そのときにご説明した内容を 2 回に分けてブログでご紹介します。前編では、シスコのサービスプロバイダー事業の状況と、シスコの最新の取り組みについてご紹介します。

サービスプロバイダー事業の状況

2020 年に日本においても 5G サービスが本格稼働し、シスコはサービスプロバイダー様の 5G インフラ構築に、さまざまな形で貢献させていただきました。

いま 5G は一般ユーザーへの普及を促進させるフェーズです。事実、通信各社のモバイル通信収入はコンシューマー向けビジネスが80%を占めています。しかし 2025 年には 50%がエンタープライズや IoT での利用に移ると言われています。企業運営や産業へのよりよい活用を推進するフェーズに来ているのです。そこでシスコでは、サービスプロバイダー各社が展開するコンソーシアムへの参画、ローカル5Gの実証実験を共同で行うなど、法人向けの 5G 活用に向けた取り組みを進めています。

ここで、シスコ本社のサービスプロバイダー向け事業戦略の概要をご説明します。

シスコのサービスプロバイダー向け事業戦略

 

もっとも重要なのが「コア技術の継続的なイノベーション」です。 Routed Optical Networking では、これまで異なるネットワークレイヤとして導入・運用されてきた Optical と IP を統合するイノベーションを提供します。

その礎となるのが「コンポーネント技術の革新・提供」です。シスコではシリコンの自社開発、オプティクスの大規模投資に加えて、2021年には Acacia 社の大型買収も行いました。

また、サービスプロバイダーなどデジタル事業者様向けの「付加価値サービスの展開支援」も強化しています。昨今、とくに注力している分野に放送業界があります。パナソニック様のライブ映像制作プラットフォーム「KAIROS」をシスコ5Gショーケースに導入し、放送事業者向けの実証実験を開始したことは、その一例です。

ローカル5G実証実験~地域活性化・働き方改革

5G付加価値サービスの創造の一例として、2020年後半から2021年3月にかけてNTT東日本様が新潟県と実施され、シスコが支援した「ローカル5Gの地域活性化、働き方改革の実証実験」があります。

若者の県外流出による生産人口の減少や地域経済の低迷といった地方都市の課題に対して、新たな働き方により地域活性化できないか、ということがテーマです。具体的なソリューションとしては、ローカル 5G 等の特性を活かした「高精細な遠隔会議システム」や「3D-VR遠隔協調作業システム」で新潟と渋谷間をつなぎ、シームレスなコラボレーションができることを実証しました。

NTT 東日本様からは「将来的にはローカル5G、Wi-Fi6、有線など多様なネットワークの併存と、一元管理が求められ、その開発ためのシスコのソリューションに期待する」とのコメントをいただいております。

サステナビリティへの推進

もう 1 つ、グローバルでの事例をご紹介します。ドイツの通信事業者 Deutsche Telekom は 2040 年に向けて CO2 実質排出ゼロを目指しており、Cisco 8000 ルーターを活用し、システムパフォーマンスを向上させながら消費電力やラックスペースを約 9 割削減という成果を挙げられています。

 

日本においてもカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが加速しています。シスコは、5G など新たな技術の発展に加えて、サステナビリティへの貢献も果たして行きたいと考えています。

後編では、いよいよ「シスコにおける5Gの開発戦略」と「シスコ5Gショーケースアップデート」についてご紹介します。

 

Authors

濱田 義之

代表執行役員社長

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