(民間卓球場ではおそらく初)車椅子卓球教室ついに開催!@葛西T.T Labo

【祝!】車椅子卓球教室 初開催

6月21日(日)、僕のホームでもある卓球場 T.T Labo (葛西)にて、車椅子卓球教室がついに開催されました。
僕が知る限り、民間の卓球場での開催は国内初だと思います。

今回僕はコーチとしての参加でした。
そもそも車椅子ユーザーの利用は、移動の問題や台など、特に環境面では意外とハードルも多いので、簡単なようで難しいのが実情です。

当初は3月上旬に行う予定でしたが、事情を鑑み開催を延期。でも自粛期間中のみんなの熱意は変わらず、ついにそれが実現したという次第です。

ですがこの状況下ではありますから、参加者は当初の予定メンバーの半数。
台も予定より少なくし、いつも通り換気を行いながら、いつもお世話になっているプロコーチ陣と僕、さらにはゲストコーチとして卓球関係者なら誰でも知っている元日本代表 塩野真人さん (@masato20160629)も加わってくださり、車椅子卓球女子3人への指導をさせていただきました。

身体に障害を有するプレーヤーへの指導ですが、同じ車椅子でも身体の状態は皆それぞれ異なるので、その人に合った指導が大前提となります。
ですが、その障害による身体の状態を見抜くのはいかに卓球のプロであっても出来るものではありません。

そこで、この教室には僕がお世話になっている「障害者スポーツトレーナー」という、その分野のプロにも参加してもらい、その目で一人一人の「特性」を見いだしてもらい、それに合わせた卓球のより濃い指導を卓球のプロから行ってもらおうというものです。
そうすることで、参加者の卓球への興味、さらにはスポーツを行うことの喜び、楽しみ、そして自分自身の可能性を実感してもらおうというのがこの教室の趣旨でした。

今回の参加者はみんな女の子。プロのコーチの指導をほぼマンツーマンで受け、きっといつも以上に疲れたと思います。でも、終わったときの彼女達の笑顔に、僕もコーチ達も喜びを得ると共に、次への課題を早速打ち合わせるなど、僕たちも良い刺激を彼女たちから与えてもらいました。

「出来ない」ことは確かにあるけれど、でもそれ以上に「出来る」ことがある。
そのどちらに焦点を当てるか、全てはそれ次第だと思います。

僕も彼女たちに負けずに頑張ります!

渡邊 剛

2018年4月、シスコシステムズ合同会社入社。

福岡県出身

中学高校の6年間卓球部に所属。高校生の頃に福岡県大会出場。

高校卒業以降、卓球は全く行わず。

2006年、32歳の時にバイク事故でせき髄損傷し車椅子生活に。

2012年秋に中学の同級生が同じくバイク事故で車椅子生活を送っていることを知り、その彼と再会。彼は車椅子マラソンの日本代表選手になっており、その彼の勧めで2013年より車椅子卓球を始める。

 

2014年

  • 第14回全国障害者スポーツ大会長崎がんばらんば大会 卓球競技 金メダル
  • 第6回国際クラス別肢体不自由者卓球選手権大会 クラス3 4位
  • ナショナルチーム育成選手として国際大会出場権獲得

2015年

    第35回ジャパン・オープン肢体不自由者卓球選手権大会個人戦G2クラス優勝団体戦準優勝
  • 国際大会スペイン・オープン 個人戦 ベスト8タイ・オープン 個人戦 銅メダル

2016年

  • 第8回国際クラス別パラ卓球選手権大会 クラス3 4位

2017年

  • 世界選手権団体戦スロヴァキア大会 出場
  • コリア・オープン 団体戦銀メダル
  • 第9回国際クラス別パラ卓球選手権大会 クラス3 4位