この記事は、シスコのCisco Webex Room 製品の担当シニアディレクターである Espen Loberg によるブログ「From Tandberg to Cisco to Your Desk: Why You Want a Personal Video Device」(2020/05/06)の抄訳です。
ビデオ会議を使って隔たりを埋める
過去に開発した製品の中で、最もシンプルな開発要件のものがあります。その要件とは「卓上で使えるTelepresence を開発し、CEO (最高経営責任者) の承認を得よ。」という一文のみでした。Wainhouse Research の業界アナリストである Andrew Davies 氏は、われわれが2010年3月に EX90の販売を開始した際、「生まれてからずっとポルシェが欲しいと思っていたけど、今は Tandberg EX90が欲しい。」 と記しています。PCベースのビデオ会議がまだ全く役に立たず、iPadが発明さえされていなかった時代に、私たちは完璧な製品を作り上げたと自覚しました。
そしてその製品に、これ以上ないタイミングで良いことが起こりました。EX90 の発売から1カ月も経たないうちに、シスコがノルウェーのビデオ会議業界のリーダーである Tandberg を買収することとなり、人々、文化、製品を統合するというすばらしい旅が始まったのです。
当時私は、オスロ – カリフォルニア間の9時間というやや無茶な時差を超えて仕事をしなければならなかったため、会社には行かずに夕方から夜にかけて自宅で仕事をしていました。ただ、私はそのほとんどの時間が仕事であるとは感じませんでした。地球の反対側にいる驚くほど才能のある人たちと知り合い、自分たちの技術を使って本当に隔たりをなくしながら、画期的なイノベーションに参加している感覚であり、ある種の冒険でした。
会社全体にひろまった新しいビデオ会議の標準
そして、この体験は私だけで留まるものではありませんでした。シスコは会社全体で私と同じような働き方を開始しました。自宅にいながら高品質なビデオ会議に参加できることは誰もがうらやむことであり、数年のうちに数千台の EX90が シスコ内に配備されました。数年後、私たちはこの体験をより一般化しようと試み、EX90に似ていて、より手頃な Cisco Webex DX80 をリリースしました。現在、世界中のシスコ従業員の自宅には 30,000台以上の DX80が導入されており、個人用ビデオ会議体験の新たな標準となっています。
COVID-19のロックダウンが始まって数週間が経った頃、私の良き同僚である Amit Barave が 「在宅勤務をしている企業戦士たちがノートパソコンだけで頑張っているのを見ると心が痛む。もし一度でも DX80を使ったら、もう二度と戻れなくなると思うよ!」 というメッセージを送ってきました。 これは、世界最高のビデオ会議アプリ (Cisco Webex Meetings) の製品リーダーから届いたメッセージであり、大きな影響力を持つものです。PCベースの会議ソリューションでは、疲労を感じずに会議参加できるのは1日に1-2時間が限度ですが、専用のビデオ会議デバイスがあれば、1日中会議に参加したとしても非常に多くの利点があります。
- 優れた品質で会議の音声を再現することは、ビデオ会議において最も重要なポイントです。そのためには、高品質なマイクと、音声をリアルに再現するスピーカーが必要です。まるで同じテーブルに座っているかのように互いの声が聞こえてこそ、コラボレーションが最も効果的に実現できます。
- 本格的な会議でのやり取りを実現するには、高品質なカメラが必要です。変化する光の状態に適応し、適切なアイコンタクトと良好なフレーミングのために正しく配置されている必要があります。
- スクリーンも重要な要素です。会っている人を等身大に近いサイズで映し出し、複数名と会議をしている際には、同時に多くの会議参加者を映すことのできるスクリーンが不可欠です。
- ビデオ会議専用のデバイスがあれば、会議中に PC で表計算ソフトやプレゼンテーションを開いたり、チャットメッセージに素早く返信したりすることができ、会議の邪魔にならないはずです。
- PC 上で実行されている他のプロセスから独立して会議の時間と品質を確保するには、やはりビデオ会議専用のデバイスからミーティングに参加する必要があります。
- 卓上のビデオ会議デバイスであれば、電子ホワイトボードに簡単に書き込めますし、共有されたコンテンツに簡単に注釈を付けることができます。
- DX80をはじめとしたビデオ会議デバイスは、上記のすべての機能を、デスクを散らかすことなく理想的な形で実現できます。
- もしあなたがIT管理者で、ユーザ体験を重視されるのであれば、上記のポイントを満たす機器を個々の従業員に自前で用意させるのではなく、ビデオ会議デバイスを規範的なソリューションとして提供するとよいでしょう。
次のレベルへ
オンラインで会議に出席することのメリットを実感しているお客様が増えていることは、非常に心強いことです。DX80は、最初にリリースされてから数年が経過し、過去最高の四半期に向かっています。同時に、新しい卓上ビデオ会議端末のフラッグシップであり、レッドドット賞を受賞した Cisco Webex Desk Proは現在出荷が開始されており、最高品質のコラボレーション体験を必要とする世界中のエグゼクティブやナレッジワーカーから大いに期待されています。初期のテストユーザの1人で、デジタルワークプレイスの権威である Nathan Coutinho氏は「世界最高のデスクトップビデオ会議体験をお探しの場合は、このデバイスをお勧めします。」と太鼓判を押してくれています。
私たちはもはや ワークライフ「バランス」 ではなく、「ブレンド」 された世界に生きています。働く場所がどこかというのはそれほど重要ではなく、あなたの「働き方」に焦点が置かれる世界です。シスコでは、この考え方が10年前から存在していました。私を信頼してください、これからの時代は、この記事を読んでいるあなたもビデオ会議デバイスが必要となります。
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