この記事は、Cisco ACI エンジニアリング担当バイスプレジデント Ronak Desai によるブログ「Cisco Fulfills on the Vision for ACI Anywhere」 (2019/1/29)の抄訳です。
ACI Anywhere のビジョンは洗練されていて、シンプルでもありました。そのビジョンとは、お客様が、拡張性、可用性、セキュリティ、運用のシンプルさを損なうことなく、最も俊敏なデータセンター ネットワークを構築できるというものです。データセンターの分散化が進み、アプリケーションがデータセンターの壁を越えて多様化し、基盤となるワークロードがあらゆる場所やクラウドに存在するようになり、俊敏性は最も重要な要素になりました。
1 年前にこのビジョンを明確に打ち出して以来、シスコはこのビジョンの主要コンポーネントを継続して提供しています。本日、シスコは ACI Anywhere に向けて大きな飛躍を遂げました。Cloud ACI の提供により、ACI アーキテクチャが、あらゆるクラウドやアプリケーションをさまざまなプラットフォームやその他の環境でサポートするようになりました。
ACI Anywhere を支える主要なイノベーションをご紹介します。
パブリック クラウドへの ACI 拡張:Cloud ACI では、ACI マルチサイト オーケストレータと Cloud ACI コントローラを使用して、ACI をパブリック クラウドに拡張しています。Cloud ACI コントローラは ACI ポリシーをクラウド ネイティブの構造に変換します。これにより、シンプルで一貫性のあるポリシーをオンプレミスおよびパブリック クラウド インスタンス全体で作成できます。ACI マルチサイト オーケストレータ(ACI MSO)は、パブリック クラウドのリージョンを ACI のサイトの 1 つと見なし、オンプレミス サイトと同じように管理します。これにより、インフラストラクチャ チームの仕事がシンプルになります。ACI Anywhere のマルチクラウド機能には、2 つの明確な利点があります。
ACI Anywhere の導入により、ネットワーク接続、アプリケーションのセグメンテーションおよびコンプライアンスが向上します。
Virtual ACI の拡張:シスコは Virtual ACI(VPoD)の可用性も拡張します。これによりお客様は、オンプレミスの ACI ネットワークをリモート ロケーション、ベアメタル クラウド、コロケーション プロバイダーおよびブラウンフィールド環境に拡張できます。Cisco ACI のソフトウェアのみのバージョンである Virtual ACI により、ネットワーク プロビジョニングが削減され、企業の俊敏性が大幅に向上します。
ACI マルチサイト オーケストレータによる拡張性の向上:ACI マルチサイト オーケストレータでは、世界中にある多数のデータセンターに対して、簡単な操作でポリシーをプッシュできます。これにより、拡張性が大幅に向上します。また、高度な拡張および暗号化機能により、マルチサイト オーケストレータでは最大 12 のサイトと 1,200 リーフ、および対応するポリシーをサポートできるようになりました。
ACI Anywhere によって自動化、セキュリティ、インテントベースのネットワーキングを実現することで、データセンター運用の最適化とデジタル ビジネスの保護を行えるほか、お客様のマルチクラウドへの展開を加速できます。お客様には次のような利点があります。
ACI Anywhere は、業界で最も包括的なデータセンター ネットワーキング ソリューションです。柔軟な展開オプションが利用でき、技術的な制約ではなくビジネス ニーズに基づいてアプリケーションを展開できます。今日では、どのような場所でも事業を営むことができます。データセンターもそれに対応する必要があります。
詳細については、シスコの ACI の Web ページをご覧ください。