あなたがNVR（ネットワーク ビデオ レコーダ）に「NO」と言うべき4つの理由
この記事は、Cisco Meraki のコンテント マーケティング マネージャーである Neeraj Periwal によるブログ「4 Reasons to say “NO” to your NVR」
（2018/4/11）の抄訳です。
IP カメラ システムは未来を切り開きましたが、いろんな意味でまだ過去にしがみついています。
NVRを見直そう
この数年で IP カメラは間違いなく、アナログ セキュリティカメラよりも大きな技術的飛躍を遂げました。IP カメラは、継続的に大幅なコスト削減と、より簡単な操作をもたらします。しかし、従来型の IP カメラが改善していない領域の 1 つは、カメラ映像の保存方法です。ビデオを VCR ベースのソリューションに転送する場合、従来型の IP カメラは通常、NVR（ネットワーク ビデオ レコーダ）に映像を保存します。従来型 IP カメラがNVRを必要とすることは、コスト、信頼性、および複雑さの面で、いくつかの重大な欠点をもたらします。
NVRに「NO」と言って、先進のクラウド管理アーキテクチャのカメラ ソリューションを採用する理由は、4 つあります。
1. 高いハードウェア コスト
システム内のコンポーネントが多くなればなるほど、時間が経つにつれてシステムの維持、更新が高コストになります。追加のカメラを配備するにつれて、より多くのビデオ映像がキャプチャされ、その映像を保存するためのスペースが増加します。NVR は小規模な導入には多額のコストを必要としませんが、企業が多くの異なるサイトにカメラを導入しなければならない場合、NVR の故障が問題になります。それは小売業における、一般的な問題です。
また、何も動的なもの映っていない、必要としない映像を自動的に削除しない従来型の IP カメラ システムでは、ストレージがすぐにいっぱいになります。NVR を必要とするカメラを増やすには、スペースごとに必要なストレージの容量を事前に決定する必要があるため、規模を拡大することも難しくなります。
その結果、ストレージの容量不足もしくは低い費用対効果、またはその両方に悩まされることになります。
2. 映像への制限付きリモート アクセス
古い規格である CCTV は、通常、映像を遠隔から再度見返すことが考慮されていません。それらはすべて、現場のコントロール ルームに常駐する人向けのものです（「CCTV」の最初の2文字は「閉回路」を意味します）。
一方、インターネットに接続されたカメラのメリットは、映像がどこからでも簡単にアクセスできることです。しかし、従来型の IP カメラにより NVR に送信、保存されるビデオは、遠隔からの視聴の可能性に制限があります。NVR に保存されたビデオにアクセスするには、実に複雑で面倒な VPN 設定が必要です。さらに、個々のコンピューターで、たいてい直感的ではない VMS（ビデオ管理サービス）をダウンロードする必要があります。
従来型 IP カメラ システムを利用しているほとんどの組織が、インタラクティブなスタイルをあきらめ、カメラをローカルでしか使用していないのは当然のことです。残念ながらこれらは、ビデオがキャプチャされたときと、検索され、変換されて、表示する準備ができてから、理想的なシナリオになるまでの間に、しばしば不本意に長いギャップが発生します。
3. 潜在的なデータ損失のリスク
セキュリティ カメラのシステムの 1 つに障害が発生した場合、システム全体が危険にさらされます。なんらかの理由でカメラ映像を NVR に送ることができない場合（例えばネットワークの停止など）、映像が永久に失われます。さらに悪いことに、ネットワーク管理者は NVR に正しく送信されなかったフッテージを視聴しようとするまで、システムの一部が故障していたことが認識できません。ネットワーク障害により重要な映像を失うリスクは、NVR に依存するカメラ システムの根本的な欠点です。
4. セキュリティの脆弱性
NVR は、クローゼットの奥にしまい込まれた古いコンピューターで旧式のソフトウェアを実行していることが多く、セキュリティ アップデートを最新の状態に保つことは難しく、忘れられています。これは、NVR がネットワークに侵入を試みるサイバー脅威のエントリ ポイントとして機能することを意味します。一度サイバー犯罪者のネットワーク侵入を許せば、重要な財務などの機密情報の漏えいにつながります。
これは単なる理論上の脅威ではありません。2016 年 10 月には何千ものカメラやビデオ レコーダーがマルウェアに感染し、Amazon、Spotify、Reddit などのサービスに対する DDoS 攻撃に利用されました。残念なことに、ネットワーク内のシングル ポイントの弱点でさえ、企業を重要なセキュリティ リスクにさらす危険性があるのです。
システムから NVR を取り除き、より効率的で信頼性の高い安全なカメラ システムを活用しましょう。それは従来型 IP カメラ アーキテクチャ を根本的に改革することによってのみ、可能です。
Cisco Meraki MV は、独自のクラウド管理モデルを導入して、NVR を排除します。MV を使用すると、単一障害点はありません。フッテージはカメラ自体に保存され、暗号化され、分散システムが作成され、結果としてリスクが分散されます。ビデオはモニタリングのために Meraki ダッシュボードに安全にストリーミングされ、カメラの設定と管理も可能です。標準的な エンド ツー エンドの暗号化と定期的な自動ファーム ウェア更新により、すべてのシステム コンポーネントがセキュリティ上の脆弱性から保護されます。
その結果、簡素化されたセキュリティ カメラ ソリューションが実現しました。
