京都府庁からシスコへ派遣中の池内です。
ご自身の親、配偶者、あるいはお子さんが「明日からシスコで働く!」となった場合、あなたはどう思われるでしょうか。シスコについてよくご存知ならまだしも、知らなければ「どんな会社なのか?」と不安に思われる方が多いことでしょう。そのような声にもお応えするべく、シスコでは毎年夏頃に社員の家族をオフィスに招待するイベント 「Family Day」が開かれます。
さて、今回はワークライフ バランスの観点から、シスコの Family Day についてご紹介します。
コアメンバーとして企画から参加
毎年夏頃に開かれる社内イベント「Family Day」は、シスコ社員の子供、配偶者、両親、親戚等の家族をオフィスに招待し、シスコとはどんな会社であるかを目で見て体験してもらい、仕事に対する家族の理解を深めてもらうことを目的としています。今年は 8 月に開催することとなり、企画立案から当日の運営までを担うコアメンバーは有志で結成され、私もその内の一人として参加させていただきました。
5 月にキックオフミーティングが開催され、今回のイベント趣旨を決め、スケジュールの確認や前年度参加者の年齢構成分析をした後は、チャット上でメンバー各自が企画アイデアを持ち寄り、それらをとりまとめ、イベント業者に提案していきました。コアメンバーがバラバラの部署に所属しているので、スケジュールを調整して対面でミーティングする手間を極力省き、チャット上で連絡を取り合い、準備が進んでいきました。
私も 2 つ企画を出しましたが、各自の企画案の内容について議論するということはあまりなく、それぞれが独自で準備を進めていくスタイルだったので、前年度の様子を知る他のコアメンバーの方にアドバイスをいただきながら、自分の好きなように自由に企画準備を進めました。
いざ、Family Day 当日
Family Day では、普段は社員のコラボレーション スペースとして利用されている場所と会議室を開放します。企画は毎年異なりますが、プラレールやフェイス ペイント、オフィス ツアーや人事部長による講演等、老若男女を問わず楽しめる企画が勢ぞろいでした。中でも、2 年後のオリンピック・パラリンピックを見据えた「競技体験ブース」では、シスコ社員であり卓球のパラアスリートでもある渡邊剛さんの指導の下でパラ卓球を体験でき、参加者からは「貴重な経験を子供たちにさせることができた」「実際に競技に触れることで、理解も興味も深まった」と、大人気のコーナーでした。
私の企画は、「親子会議」と名付けた疑似会議を開き、与えられたお題に対し、親子で相談して1つの回答を導き出すことを目的とした合意形成ゲームを行いました。お題は「不時着した砂漠から生きて脱出するために、12のアイテムから必要なものを6つ選んでください」というものですが、子供の柔軟な発想、大人の堅実的な考え方がぶつかり、親子間での議論は思った以上に白熱しました。最後に各親子が選んだ回答を発表した際には、同じアイテムを選んでいても、他チームとは用途が異なるといった発見もあり、また、自分の選んだアイテムの必要性を子供たちが熱弁するなど、全体での議論も大いに盛り上がりました。
このゲームは、普段コミュニケーションを密にとっているはずの親子間でさえ、限られた時間で納得して合意形成をすることは難しいということを実感し、また、人と議論することで、自分にはなかった新たな発想が得られ、結論が発展していくことを体験するという趣旨のもと実施しましたが、親は子供をサポートし、子供は活発に意見を出し、相互にコミュニケーションがとれる良い疑似会議になったことと思います。子供たちの物事を考える力の向上につながればと思い、今回このような企画をさせていただきました。
Family Day への期待
近年、ワークライフ バランス推進活動の一環として、Family Day を取り入れる企業が増えてきているそうです。仕事に対する家族の理解を深めてもらうことも目的の 1 つですが、ともに働く同僚の家族状況を理解し、互いに気遣える雰囲気づくりや、家族の応援を受けた社員のモチベーションアップにもつながるなど、多面に効果を発揮するイベントであると期待されています。
シスコの Family Day アンケートにおいても、参加したご家族の方からは、
「シスコの社風や取り組みなどが理解できるようなイベントが多数あったので、とても良い」
「社員の皆さんのご家族、また他部署の方々とも知り合いになったりお話したりする良い機会だと思いました」
という声があり、毎年 Family Day を楽しみにしているリピーターのご家族も多いそうです。
京都府庁においても、仕事と子育てを両立できる職場環境づくりを目指して「子ども参観日」という取組があり、夏休みに職員の子供たちを職場で見かけることがありましたが、シスコのFamily Day は対象を子育て世代に限らず、社員の両親や配偶者にまで広く職場理解の機会を提供しており、私もこれまではシスコのオフィス環境などのハード面に注目していましたが、社員を支える家族への感謝というソフト面へのサポート意識も高いと実感できたイベントでした。
10月末には、社員の家族を招いてハロウィンパーティーも催されるようで、私も楽しみにしております。
1 コメント
楽しく拝読しました。
米国企業は仕事とプライベートはきっちり分けるといったイメージを勝手に持っていました。
子どもだけでなく、ご家族皆さんを対象に行うことで、なるほど、より仕事と家族の相互理解が深まりそうですし、改めて自分のワークライフバランスのとらえ方の狭さを自覚した次第です。
パンフレットあり、スタッフTシャツありと京都府庁の子ども参観日とはひと味違うイベントで、参考にさせてもらえる要素もたくさんありそうですね。