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マルチクラウドの活用方法

この記事は、クラウド プラットフォーム&ソリューション グループの SVP である Kip Compton によるブログ「Getting to the How of Multicloud(2018/5/23)の抄訳です。

マルチクラウドが「何か」、「いつ」その時代が来るか、そして「なぜ」マルチクラウドが急速に広まっているのか、といった質問は過去のものとなりつつあります。マルチクラウドの時代はすでに到来しており、今や新局面を迎えています。大切なのは、複雑さを「いかに」克服してマルチクラウドの次の波に乗るか、ということです。昨年 10 月に導入された Cisco Multicloud Portfolio は、多くのお客様によりクラウド サービスの指標として使用されてきました。お客様のニーズはすべて異なるため、クラウドの採用過程も千差万別です。その一方で、組織の大小を問わず、クラウド サービス消費のユースケースにはある程度の共通性があります。このブログでは、クラウド サービスを利用する上でシスコがサポートできる分野を中心に説明します。

大企業:クラウド利用の管理をサポート

大企業は幅広い IT ユーザを抱えています。その中には、多様なワークロードが複数のオンプレミス クラウドとパブリック クラウドに分散されているという要因も相まって、複雑さの問題を抱えている企業もあります。潜在的リスクを緩和する鍵はガバナンスと管理能力です。

シスコがサポートしたある政府機関の CIO は、IT の大部分をパブリック クラウドに移行しており、IT サービスの合理化と標準化を進めるビジョンを持っていました。CIO はすでに中心的なクラウド プロバイダを 2 社選定していましたが、それらのプロバイダ以外ではクラウド サービスの利用料金を各自がクレジット カードで支払っているという(想像に難くない)状況でした。32,000 人を超える従業員を抱えており、12 の部門で IT サービスを提供している大組織です。個々の購入を把握し、全体的な支出を管理することはほぼ不可能でした。

Engage ESM 社のマルチクラウド管理部門で部長を務める Andy Fleck 氏:シスコのマルチクラウド ポートフォリオによりクラウドをフル活用できる仕組みについて語る

これらの分散環境全体でもガバナンスとコスト管理を実現できるクラウド管理プラットフォームが必要でした。

そこで選ばれたのが、IT サービスを標準化しガバナンスとコスト管理を実現できる Cisco CloudCenter です。業務アプリケーションの移行を検討する前に、まずクラウド内でテスト ワークロードの開発・導入を自動化できることが確認されました。導入環境を選択でき、パブリック クラウド プロバイダのロックインを回避できるなど、導入のメリットは当初から得られています。CloudCenter のようなマルチクラウド管理ソリューションを採用することで無駄を削減し、コストの低減につながったのです。

中小企業:クラウド利用の簡素化をサポート

中小企業は、さまざまな課題に直面しています。クラウド スキルが不足しており、各クラウド環境に配置できる専門スタッフも足りていません。予算は厳しい場合が多く、配分はイノベーションが優先されがちです。その例は、ある小規模なシスコの顧客企業です。同社は、別の会社と合併した後、2 か国にまたがる 2 つの事業を統合している最中でした。これら 2 つの事業はアメリカとイギリスにあり、手動の IT 運用プロセスも異なっていました。このため開発担当者と外注先との意思疎通が阻害され、システムは頻繁に停止し、仮想マシンに対する単純なリクエストでも
3 か月かかる状況だったのです。

そこでシスコがサポートしたのは、IT サービスの提供戦略を再構築することです。Cisco CloudCenter は、サービス リクエスト ポータル「ServiceNow」と統合されているため、さまざまな開発グループに共通のインターフェイスを提供します。また、AWS、Azure、Google Cloud などの各種データセンターやパブリック クラウドにおけるサービス リクエストの展開を自動化することもできます。Cisco CloudCenter により一本化されたポータルは、IT サービス消費の標準化と簡素化に貢献しました。自動化による品質とスピードの向上はオンサイトとオフサイトの両環境で実現されています。

マルチクラウドの現代では、クラウド サービスに伴う複雑さや、接続、保護、消費といった問題を乗り越えるべく、専門家によるアドバイザリーを常に必要とします。Cisco Multicloud Portfolio では、マルチクラウド時代を乗り切るのに不可欠なニーズに対処しています。シスコのクラウド製品をそれらのニーズに合わせて導入することで、適切なソリューションを選択し、クラウド計画を簡素化して盤石にできます。

お客様の組織では、どのようなクラウド計画を立てていますか?以下のコメント欄で、ぜひ経験をご共有ください。

 

角林 史崇

国内通信事業者勤務を経て、2000 年にシスコに SE として入社。

その後、Cisco Catalyst スイッチのプロダクト マネージャーを担当し、現在はデータセンター/バーチャライゼーション関連ソリューションのマーケティングに従事。

仕事と 2 人の息子の子育てで多忙な日々を送っている。