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Cisco Intersight – Cisco のオープン IaaS エコシステムの実装


2018年7月10日


Ken Spearこの記事は、UCS ソリューション マーケティング担当シニア マーケティング マネージャーである Ken Spear によるブログ「Cisco Intersight – Implementing Our Open IaaS Ecosystempopup_icon(2018/6/26)の抄訳です。

新しいオーケストレーション機能と、サード パーティ システムをサポートするコネクタは、シスコがパートナー企業と一緒に開発に取り組んでいるオープン エコシステムが持つ可能性を示しています。

ゲスト ブロガー:Anand Louis(シニア プロダクト マネージャ)

クラウドベースのオープンな Infrastructure as a Service

Cisco Intersight は単なるクラウドベースのシステム管理プラットフォームではありません。シスコのビジョンには、アナリティクスと機械学習を備えたクラウド ホスト型のオープン Infrastructure as a Service(IaaS)プラットフォームの実装が含まれています。以前のブログでも書いたように、これを実現する鍵となるのが、RESTful API を使った Cisco Intersight アーキテクチャの拡張性です。オーケストレーションと自動化の機能はもう 1 つのコンポーネントによって Intersight プラットフォームに追加されます。これによって、シスコやサードパーティによる幅広いインフラストラクチャを対象とした、真の Management as-a-service(MaaS)を提供することができます。

シスコは 3 月に Intersight RESTful OpenAPI を発表しましたが、現在はテクノロジー パートナーと一緒に、彼らのインフラストラクチャ製品向けのコネクタの開発に取り組んでいます。次の図は、Intersight オープン コネクタ フレームワークの概要を示しています。シスコが開発する機能がわかりやすく示されており、オーケストレーションや、Cisco UCS サーバや HyperFlex ハイパーコンバージド インフラストラクチャと連携するコネクタが含まれます。シスコはパートナー企業と一緒に Intersight サウス バウンド API を使用して、サードパーティのインフラストラクチャ向けコネクタの開発に取り組んでいます。

オーケストレーションと自動化

Cisco Intersight は、クラウドベースのシステム管理プラットフォームで、ポリシーの一元管理、自動的な管理、IT ワークフローによる、シンプルな運用を実現します。シスコのエンジニアリング チームは、Intersight の IaaS オーケストレーションと自動化の機能を開発しています。この新しい機能には、すでに UCS Director で実績のあるワークフローと同様のワークフローで構成されたインフラストラクチャの消費サービスが含まれる予定です。

ここで、オーケストレーション機能を使用して Storage-as-a-Service(STaaS)を提供する例を示します。カタログからサービスを選択すると、ユーザはサービス属性で独自のインテントを定義できます。これらの属性は、図に示されているように、自動化の構成要素を使用して実装されます。関連するタスクが Intersight ワークフロー デザイナーを使用して組み立てられます。

最初の可能性を明示

今月のはじめ、シスコは Cisco Live で公式な提供に先立ってこの新機能を発表しました。私たちはテクノロジー パートナーである Pure Storage 社と一緒に、最初の概念実証(PoC)を紹介しました。この PoC には、Intersight の管理機能がオープン API によって拡張可能であることが明示されています。上の図は、Pure Storage 社のワークフローの例です。シスコは、コンバージド インフラストラクチャを Intersight 対応にするコネクタを Pure Storage 社と共同で開発しました。PoC の詳細については、Pure Storage 社のブログ記事をご覧ください。

以下のスクリーン ショットは、Pure Storage 社との連携をサポートするために使用した Intersight のオーケストレーション機能の例です。

可能性を現実にする旅は続く

Intersight の可能性を現実にしていく作業は始まったばかりです。オープン コネクタ フレームワークにオーケストレーションと自動化が加わることで、いずれはクラウドからオープン IaaS を提供できるようになります。ユーザは、Cisco UCS と HyperFlex だけでなく、サードパーティのコンバージド インフラストラクチャやシステムも 1 ヵ所で管理し、自動化できるようになります。この実装プロセスには時間がかかりますが、以前のブログでも書いたとおり、シスコは段階的戦略で進めています。

シスコの開発チームは継続的インテグレーション(CI)方式と継続的デリバリ(CD)方式を採用しています。また、Intersight は Software as a service(SaaS)ツールであるため、頻繁にアップデートを行っています。シスコはパートナー企業と協力してこのオープン プラットフォームの開発を進めていき、新しいレベルの自動化とシンプルさをお客様にお届けできることを心から楽しみにしています。

今後の情報にご注目ください。これからが本番です。

Intersight API のコミュニティ ページで、さらに詳しい情報を提供しています。

 

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