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DevNet を用いたインテントベース ネットワークの構築

この記事は、DevNet Innovation 担当 VP 兼 CTO である Susie Wee によるブログ「Building the Intent-Based Network with DevNet(2018/6/12)の抄訳です。

ネットワーカーは開発者

ネットワークの構築と運用の担当者は開発者だと言えます。それは、ネットワークが変革しており、より多くの機能が年々追加されているからです。ネットワークとは、ソフトウェアとハードウェアを実行するソフトウェア システムです。ネットワークはプログラマブルであり、API に対応し、コードで記述されます。ネットワークはインテントベース ネットワークに移行しつつあります。つまり、ネットワークの開発を担当しているのであればネットワーク開発者なのです。

ここで言う「開発者」とは、1 日に何百ものコードを書くようなプログラマではなく、ソフトウェアのパワー ユーザを指しています。ネットワークは大きなソフトウェア システムだからです。今のネットワークはネットワーク API に対応しており、プログラマブルです。そのため、ネットワーク スタック層全体およびネットワーク ドメイン全体でネットワークがどのようにアプリケーションに対応し、対話するかを理解している必要があります。ネットワーク エンジニア、管理者、アーキテクトなど、肩書こそ異なるかもしれませんが、プログラマブル ネットワークでビジネス チャンスを開拓するのが開発者なのです。

これら 2 種類の開発者、つまりプログラマとパワー ユーザは、連携して作業する必要があります。シスコの DevNet ハッカソンでこれまで優勝してきたチームは、例外なくプログラマとパワー ユーザの両方を備えていました。優勝チームには、ソフトウェアと API の力を理解しているネットワークの専門家に加えて、プログラミングに精通したプログラマがいたのです。ネットワークを変革しワークフローにプログラマビリティを組み込んだお客様によると、成功の秘訣はアプリケーション開発者とネットワーク・IT 専門家の上手な連帯です。

インテントベースのネットワーク

インテントベースのネットワークはネットワーク分野における大きな進化です。ネットワーク向けの新機能と新しい運用モデルの両方を兼ね備えており、ビジネスにおけるネットワークの有用性を高めます。具体的には、「新しい POS を追加する」や「Webex はビジネスに必須のアプリケーションである」といった、ビジネスのインテント(目的)をネットワークに定義できます。このインテントは、ネットワーク アクションに変換されます。その後、ネットワーク アクションはネットワーク内で有効化されます。インテント運用時のネットワーク パフォーマンスは、アシュアランス機能によって継続的にモニタリング、学習、最適化されます。

シスコはこのたび、インテントベースのネットワークに向けた新しい開発者向け機能をリリースしました。シスコの新しい DNA Center プラットフォームは、キャンパス、ブランチ オフィスやエッジ ネットワーク向けのコマンド アンド コントロール センターである DNA Center にプログラマビリティを追加します。DNA Center を使用すれば、ネットワーク全体でポリシーを作成、自動化、実行、検証できます。DNA Center のプラットフォームには、シスコのデータセンター、ワイヤレス、サービス プロバイダー ネットワークのプログラマビリティに加え、シスコのセキュリティ、IoT、クラウド ソリューションが組み合わされています。これは、業界で最も広範なプログラマブル ネットワーク ポートフォリオです。

インテントベースのネットワークに向けた DevNet の発表

シスコではこのたび、新しい DevNet DNA Developer Center を発表しました。 Developer Center は、DNA Center Platform を使用する開発者、ソリューション アーキテクト、ビジネス プロフェッショナルを支援します。ここでは、DNA Center Platform を基にしたソリューションの構築に必要なソリューション、ユースケース、開発者向けリソースや学習教材を入手できます。DevNet DNA Developer Center には、API/SDK のライブラリやサンドボックス、ラーニング ラボ、サポート コミュニティ、パートナーと開発者向けユースケース、各種ドキュメンテーションが含まれています。インフラストラクチャの開発者は、DNA Center の新しい API を活用してセルフ サービスの IT 運用を実現し、アプリケーション開発者を支援できます。DevNet DNA Center Sandbox では、DNA Center の最新 EFT リリースを使用してプログラミングできます。これにより、ハードウェアとソフトウェアのネットワーク デバイスを活用した動的なネットワークを運用できます。

また、シスコの DevNet コミュニティは登録者が 500,000 人を超えました。50万規模の開発者がプログラミングし、ソリューションを共有することを、私は「DevNet )」と呼んでいます。これはネットワーク分野で次世代のイノベーションを生み出します。コミュニティが生んだイノベーションを活用するため、シスコでは

また、 。

最後に、Code Intent with DevNet をご紹介します。希望するインテントがあれば、ぜひコミュニティに参加して要望をお寄せください。また、開発者の方であれば、インテントを実現できるコードをぜひ DevNet Code Exchange で共有してください。インテントベースのネットワークにイノベーション効果が表れるよう、ぜひお助けください。

次のステップ

各種リソースをご紹介しましたが、ではインテントベースのネットワークをどう始めたらよいでしょうか?  次にいくつかのヒントを示します。

  • コーディングを始める準備ができているなら、コーディング 101 クラスを受講しましょう。
  • ソリューションの構築をご希望であれば、DevNet DNA Developer Center を訪れてください。
  • コーディング経験がありネットワーク API を使用しているなら、コーディングしたインテントをぜひ DevNet コミュニティと共有してください。

今すぐ developer.cisco.com/startnow から始めてみましょう。

ネットワーク上で動作するアプリケーションの開発は、将来のビジネスにも直結します。Cisco Live に参加予定であれば、水曜日の 12:15 に Innovation Theatre までお越しください。シスコの最新 API のデモをご覧いただけます。DevNet のインテントベース ネットワークに向けた、優れたアプリケーションの構築に関するプレイブックを差し上げます。

 

 

高田 和夫

2000 年 4 月シスコシステムズ入社、エンタープライズ担当 SE として活動した後に、IP テレフォニーのテクニカル マーケティング エンジニア職を経て、ユニファイド コミュニケーション、コラボレーション系の専任 SE として主にテレプレゼンス、音声やビデオの相互接続のスペシャリストとして活動。 その後、シスコの API やプラグラマビリティ関連の技術情報の提供や技術支援をする開発支援プログラム(DevNet)の日本のサポートチームをリードした後に、2019年2月から、コラボレーション・ソリューションのプリセールスSEチームのリーダーとして日々業務の従事。