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コラボレーションを活用した医療体験の向上:導入事例


2017年8月31日


 

Kim Austinこの記事は、コラボレーション ソリューション マーケティングのマーケティング マネージャーである Kim Austin によるブログ「Improving Healthcare Experiences with Collaboration: Case Studiespopup_icon(2017/7/20)の抄訳です。

 

Google で 医療 テクノロジー と検索してみてください。検索結果として、最新の医療機器、バイオセンサー、ロボット工学などが表示されることでしょう。これらの最新技術は、治療方法や治療結果の向上において大きく貢献しています。しかし、患者の体験は、ロボットや医療機器だけでは対応できない部分があります。

医療の核心部分とは、治療を提供する側と受ける側との共同作業なのです。つまり、根底にあるのは人と人との対話なのです。これに対するテクノロジーの影響力はどうでしょうか。コラボレーション テクノロジー、特にビデオ診察を導入すれば、次のことを実現できます。

  • 遠隔地の患者でも治療できる
  • 専門医が複数の施設をかけもちして、より多くの患者に専門知識を活用できる
  • 複雑な症状に対応するために、地域を超えて会議を開ける

事業の業績や拡大は医療機関の CIO にとって最大の関心事popup_iconです。医療機関であっても、他のビジネスと同様に予算は限られているからです。しかし、最大限のリターンを得るには、予算をどこに割り当てるべきでしょうか?ここでも、コラボレーション テクノロジーは医療機関と患者の双方にメリットがあります。

ビデオによる来院は、多くの場合に効率的な方法となります。リモート 面談はコスト効率に優れており、医療スタッフやサービスへの影響を最小限に抑えられます。たとえば、ビデオ診察を使えば、患者本人が紹介状を携えていなくても患者を専門医に紹介できます。テキサス州ヒューストンでは、救急医療センターの医師たちが患者の優先度を決め、差し当たって必要な対応を決めることで、コストのかかる救急搬送を低減できています(以下のビデオ [英語] をご覧ください)。

米国消費者の最大で 77 % は仮想受診を検討してもよいと答えており、19 % はすでに経験済みです(The Advisory Board Companypopup_icon 社の調査に基づく)。

2017 年に Reach Healthpopup_icon 社が実施した調査では、93 % の医療専門家が、遠隔治療システム最大のメリットとは「音声とビデオの統合により、ライブで診断できること」をあげています。同じ調査では、遠隔医療プログラムにおける次のような上位目標も特定されています。

  • 治療成果の向上
  • 患者エンゲージメントと満足度の向上
  • 患者の利便性の向上
  • 遠隔地や僻地の患者への、医療へのアクセスの提供
  • 限られた医療人材の活用の向上

世界中の組織が、患者ケアとビジネス プロセスをどのように向上させているかを示す例をお読みください。

  • North and East London Commissioning Support Unit
  • NYC Health + Hospitals
  • オンタリオ州 London Health Sciences Centre
  • The Steadman Clinic
  • Lee Memorial Health System
  • ヒューストン市緊急サービス

 


 

.英国の North and East London Commissioning Support Unit(NEL CSU)

医療へのアクセスの簡素化

NEL CSU は、Stellar Healthcare と連携して、HealthConnect というクラウドベースのサービスを作成しました。これはセキュアなビデオ診察を受けるための予約システムです。患者が診察のための電話をすると、受付係は初期対応で、ビデオ通話に適した症状であるかを見定めます。

このサービスは患者から好評です。短い待ち時間で、しかも自宅や仕事先から、一般開業医の診察を受けられるのです。これはフルタイムの仕事を持つ患者や、幼児、あるいは慢性疾患があったり移動が制限されていたりする患者にとって特に便利です。このサービスは、すべて英国の国民保健サービス N3 ネットワーク上で運営され、情報のプライバシーが担保されています。

「ビデオを使用することで遠隔診察の質が向上し、提供するサポートは個々の患者に最適化されています。これはテクノロジーに強い若い世代の患者にも好評です。」
Debbie Bodhanya 氏(Stellar Healthcare CEO

Stellar Healthcare は、ビデオ診察により、守られない予約を 40 % 削減し、診察時間の生産性を最大 70 % 向上させることができると見積もっています。

詳しくは、NEL CSU Stellar Healthcare popup_iconにおけるコラボレーションの取り組みを参照してください

 

ニューヨーク市の矯正施設保健サービス

忘れられがちな人々への医療提供

NYC Health + Hospitals は、米国で最大規模の公営保健機関です。その中の矯正施設保健サービス部門では、ニューヨークの 12 の各刑務所にクリニックを設置しています。過去には、受刑者が専門家による治療を受けるには、刑務所が受刑者を公立病院に移送する必要がありました。これには費用と時間がかかるだけでなく、安全面での明らかなリスクもありました。

「多くの専門治療の診察は、患者本人が直接病院を訪れる必要がありません。こうした状況では、遠隔医療は理想的な解決策です。」
Erick Eiting 医師、Specialty and Emergency Services Correctional Health Services Director

搬送しないで済むことは、患者にとっても助けになります。「患者たちも、ひどく疲れる移送を経験しないで済んでいるので、穏やかな気持ちで診察を受けられています」と、Bellevue Hospital で患者を診察する Vingh Pham 医師は述べています。「遠隔医療の診療はすべて好印象で、安全面の問題もありません。」

「遠隔医療にはより高い柔軟性があります。バーチャルでは各施設にすぐに移動し、連続して診療できますが、物理的には誰も移動する必要がありません。」「はるかに短い時間で、ずっと多くのことが成し遂げられるようになっています。」と、Eiting 医師は述べています。

詳しくは、NYC Health + Hospitals popup_iconから、矯正施設における医療向上の取り組みについてご覧ください

 

カナダ オンタリオ州ロンドンの Health Sciences Centre

生産性の強化と研修の向上

15,000 の従事者を抱える London Health Sciences Centre と St. Joseph’s Health Care London は、移動の削減、ワークフローの簡素化、専門家間のコミュニケーションの向上のために、コラボレーション テクノロジーを使用しています。

「デジタル医療のための強固なプラットフォームは必須です。より効率的、柔軟、安全に仕事ができ、治療結果と医療品質を改善できるからです。」
Glen Kearns 氏(CIO)。

多くの病院と同様、London Health Sciences でもポケットベルが現役で活躍しており、6,000 人のスタッフが使用しています。2,000 人のユーザが Cisco Jabber に移行したところ、コストが削減され、生産性が向上しました。たとえば医師は、同僚の手が空いているかどうかをリアルタイムで表示したり、問題を解決するためにチャットを使用したりできます。

Cisco WebEx 上のビデオ機能も絶大な効果がありました。時間面の効率だけでなく、WebEx により、各地にいる研修を一度に実施できます。カナダでは医師 1 人あたり年間 50 時間の研修を受けることが最小要件となっていますが、ビデオ ソリューションによって時間を節約できます。まとめると、1 人の医師につき毎年約 100 時間を節約することで、最大でさらに 600 人の患者を診察できる計算になります。

詳しくは、London Health Sciences Centrepopup_icon から、コラボレーション ソリューションを活用した業務プロセス向上の取り組みについてご覧ください

 

The Steadman Clinic

スポーツ医療と整形外科における進歩

The Steadman Clinic は、複雑な手術を手がける世界的に有名な整形外科機関です。この病院の外科医による治療を受けるために、世界中から患者が訪れます。

「Cisco Spark は唯一無二のテクノロジーであり、医療業務のさまざまな面でコラボレーションを実現します。」Dan Drawbaugh 氏(The Steadman Clinic の CEO)

Cisco Spark と、Cisco Spark Board などのデバイスを導入することで、The Steadman Clinic は組織内と、世界中の他の医療施設とのコミュニケーションを向上させることができました。

 

 

 

Lee Memorial Health System

モバイル ビデオで貴重な時間を節約

Lee Memorial Health System は、「モバイル テレストローク カート」を導入し、系列の病院間での脳卒中治療サービスを拡大しています。患者が脳卒中の症状で集中治療室に運び込まれると、スタッフはテレストローク カートを使用して遠隔地にいる医師と患者を繋げます。これにはシスコのビデオ診察システムと Jabber が利用されています。

待機医師と迅速に接続できることで、一刻を争う時間を節約できます。神経科医は、どこにいても、救急医からの呼び出しを受けて数分以内には患者を診断できます。診断の後に、神経科医はビデオを介して治療チームと直ちに対応を協議できます。

「当病院が提供できる治療のレベルとスピードにとって、明らかなメリットがあります。」William Carracino 医師(Lee Memorial Health System の神経科医)

このソリューションにより、医師は病室間を行き来する時間を減らし、患者の診察時間を拡充できます。

テレストローク カートの詳細は、Lee Memorial Health Systempopup_icon の詳しい導入事例をご覧ください

 

ヒューストン市緊急サービス

 

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