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シスコ派遣記Season2 EP1~京都府庁からシスコへ派遣され~

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2017 年 4 月より京都府庁からシスコへ派遣されております山本です。京都府庁からの派遣は、前任の籾井(2016年4月~2017年3月)に引き続いて 2 人目になります。どうぞよろしくお願いします。

本ブログでは、前任の籾井のブログ「シスコ派遣記」を引き継ぎ、私がシスコに来て、実際に感じたシスコの魅力や業務に従事する上での気づきを自治体職員の目線で発信していきたいと思います。本ブログを通して、シスコのカルチャーやワークスタイル等を発信し、いろいろな自治体や企業で取り組まれている「働き方改革」のご参考になればと思っています。

さて、私は、これまで京都府庁で、税務課や人事委員会事務局という部署で働いてきました。人事委員会事務局では給与を担当し、民間企業へ給与調査に行ったり、それを基礎として、京都府職員に係る給与勧告を行う業務に従事してきました。給与事務を通じて、もっと自治体職員の「働き方」全般について携わっていきたいと思っていたとき、シスコへ派遣されることになりました。


シスコは、世界最大のネットワーク機器メーカーであり外資系企業です。シスコでの働き方は仕事のツールだけでなく、風土の面でも、制度の面でも地方公務の現場とは大きく異なります。この環境が大きく異なる職場で働くことで、今まで経験していた地方公務の現場を客観的に見つめることができ、まだ 2 ヶ月程度ですが、気付きが多くありました。

シスコのワークスタイルと京都府のワークススタイルの一番の違いは、シスコでは「何時でも何処でも」仕事ができる環境が整っており、「柔軟な働き方」が実現されているということだと思います。育児や介護、病気等で自分のプライベートの生活が時間的にも場所的にも制約を受ける従業員にとって、何時でも何処でも仕事ができる環境はとても重要です。また、仕事の生産性を高めるために環境を選びたいという従業員にとっても、このワークスタイルは魅力的です。

このシスコと京都府のワークスタイルの違いがどうして生まれるのか、ツールおよび制度の面で比較してみました(下表)。ツールの面で言うと、シスコではオフィス内に高速の無線ネットワークが張られており、常時 PC を持ち歩くことができます。IP 電話やスマートフォンによって何処からでも電話サービスを利用できますし、フリーアドレス制のため、定められた席がなく自由に席が選択できます。オフィス内でもモバイルワークは徹底されています。また、制度面でも、シスコではフレックスタイム制やみなし労働制がとられており、かつ自宅や出先等の事業場外での勤務が認められています。そのため、オフィス内で常に行っているモバイルワークをそのままオフィス外でも実現出来る状態です。

シスコに来た頃は、何時でも何処でも仕事ができることの必要性が分かりながらも、「みんなが同じ職場に来て、同じ時間勤務することが最も効率的だ」という強い思いがありました。確かに同じ時間、同じ場所を共有することが最も密度の高いコミュニケーションが取れるのは事実です。でも、京都府で仕事をしていた日々を振り返ってみると、例えば議事録や企画書の作成、データの集計や分析などに集中する日は、あまり他の従業員とコミュニケーションを取らずに 1日の作業を終えることもありました。それほどコミュニケーションのレベルが求められない作業のために、時間や場所の制約を受けて職場で仕事をすることは、個々の職員の生活面での負担と釣り合いません(ちなみに、私は職場まで 1時間半かけて通勤していました)。

その仕事の遂行に必要なコミュニケーションのレベルを考え、テレビ会議グループチャットなどのコラボレーションツールをうまく活用し、仕事を場所や時間の制限から解放することが、生産性向上やワークライフバランスの実現には重要だと思います。

シスコの実現している「柔軟な働き方」に学ぶことはとても多く、その学びを次回以降のブログでも発信したいと思います。

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6 コメント

  1.  世界的企業で異文化に身を置き、お仕事されているのですね。
     以前、外資系ホテルの支配人(外国人)にお会いしたとき、ドラマ高嶋政伸の「ホテル」を見ていた私は、さぞ立派な部屋に通されるだろうと思いきや、地下の窓がない狭い小部屋(支配人室)に通され驚きました。よい場所は利益を生み出すスペースとすることが徹底されていると感じました。
     人口減で更に生産性を高めることが避けて通れない状況になったとき、いやでも発想の転換を求められるのではと思いますが、永年勤続表彰を受けた私は、あまり職場環境は変えてほしくないなあとも思っています。
     あと、写真は「海の王子」かと思いましたよ。
     

    • 石神さん

      コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、執務環境のあり方はその会社がどこに重きを置き、資源を投入しようとしているのかが如実に現れるように思います。

      そして、永年勤続表彰おめでとうございます!!

  2. 今までと全く異なる新しい環境でとても活き活きとされててうらやましいです!
    GWに少しだけお会いした時も「いきいき」されてましたが、その時よりもさらに、山本さんらしさに磨きがかかっているように感じました
    ぼくも山本さんのブログからしっかり学ばせていただきたいので、今後さらにご活躍されるのを楽しみにしてます!

    • 毎日が勉強ですが、シスコの業務は楽しいですよ!

      次回以降も有益な情報を発発信します!

  3. 京都府とシスコとの働き方の比較表、参考になります。
    トップダウンでコラボレーションツールが入ってきたとしても、それを使いこなせる能力と意識がないと続かないと思うので、そのあたりの手法をどうするかを京都府でも考えていきたいですね。

    今後も、毎回ブログ楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます。

      よいコラボレーションツールでも皆さんが使わないとコラボできませんよね。

      利用者側に、そのツールの利点を理解し、業務の何処で使うと効果が上がるのかをビジュアル的に見せられるアンバサダーが必要ですよね。