この記事は、シスコ フェローであり、バイス プレジデント兼 CTO である Jonathan Rosenberg によるブログ「Seamless Enterprise Calling on iPhone and iPad」(2016/6/13)の抄訳です。
シスコが Apple と連携する目的は、妥協のないビジネス コール エクスペリエンスを iOS で実現することです。本日 WWDC で発表されたとおり、そうした機能をエンド ユーザおよび IT 部門向けに提供するために、私たちは大きな一歩を踏み出しました。
それでは、実際の発表の内容を確認してみましょう。まず、Cisco Spark アプリケーションで、新しい iOS 10 の機能および API を使用して、シームレスな音声およびビデオ コールを提供することを発表しました。
これにより、エンド ユーザにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ユーザは、iOS 10 の連絡先、直近の通話相手、よくかける通話相手などに対して、携帯電話の通話と同じように Cisco Spark コールを行うことができます。また、ロック画面の状態から Cisco Spark コールを受信することができ、1 回スワイプするだけでコールに応答できます。また、コール ウェイティング機能を利用できるようになるため、Cisco Spark での通話中に携帯電話の着信があった場合、または、その逆の場合に、重要な方のコールに応答することができます。Bluetooth デバイスのようなモバイル アクセサリも Cisco Spark と統合することができます。Siri に Cisco Spark を使ってコールを発信するように指示することも可能です。これにより、発信方法が非常にシンプルになります。
では、IT 部門にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。IT 部門は MDM を使用してユーザの iPhone または iPad を設定し、社内ディレクトリ内の相手へのコールでは、自動的に Cisco Spark が使用されるようにすることができます。会社の PBX を経由してモバイル コールをルーティングすることにより、コールのコストが削減され、コンプライアンス状況が改善されます。
シスコと Apple のパートナーシップの一環として、これらの強力な新機能を発表できることを嬉しく思います。これらの新機能の大半は、iOS 10 用の Cisco Spark の更新バージョンの一部として、秋には利用できるようになる見込みです。一方、Cisco Spark は、今すぐ App Store からダウンロードして、既存の通話、メッセージング、会議に無料で使用できます。
iPhone と iPad のシームレスなコラボレーションによりビジネスがどのように向上するかについては、担当のシスコおよび Apple アカウント チームにお問い合わせください。