Cisco Japan Blog

Application Centric Infrastructure をサポートする Cisco UCS Director 5.0 を発表

1 min read



Jason Schroedl

この記事は、シスコのデータセンター&クラウド マネージメント担当のマーケティング ディレクターであるジェイソン・シュローデル(Jason Schroedl)によるブログ「Announcing Cisco UCS Director 5.0 – with Support for Application Centric Infrastructurepopup_icon(2014/5/16)を意訳したものです。

今年もまたこの季節がやってきました。来週、サンフランシスコに約 22,000 人のカスタマーとパートナーを招き、ユーザのための年次会議 Cisco Livepopup_icon を開催します。この会議は重要な発表を行う場でもあり、今年も例外ではありません。このイベントはまだ始まっていませんが、ちょうど今朝シスコは最初の重要な発表popup_iconを行ったところです。

シスコは本日のプレスリリースにおいて、今夏リリースする新しいCisco Application Policy Infrastructure Controller(APIC)を含め、Application Centric Infrastructure(ACI)のビジョンを明らかにしました。この発表に続き、Cisco UCS Director バージョン 5.0 のリリースも発表する予定です。新しいバージョンには APIC が統合され、ACI のサポートも追加されます。

Cisco UCS Director は、1 つの管理コンソールから、コンピューティング、ネットワーク、ストレージなどのデータセンターインフラストラクチャの仮想リソースと物理リソースのプロビジョニングを両方自動化できる、業界でも他に類のない製品です。この UCS Director の新たなメジャーリリースは、最近のリリースpopup_iconを基盤としながら、自動化と拡張性が強化され、デバイスサポートの幅も拡大しています。UCS Director バージョン 5.0 の新機能をいくつかご紹介します。

  • APIC と Nexus 9000 シリーズのサポート:従来型と ACI ベースの両方のデータセンターネットワーキングにわたり、Application-Ready Infrastructure の導入が自動化され、1 つのユーザインターフェイスで制御できます。
  • コアプラットフォームの強化:新しいソフトウェア開発キットとオープン API により、サードパーティのハードウェアおよびソフトウェアベンダーは UCS Director を直接統合できます。
  • サポートの拡大:シスコの UCS と Nexus の全製品ポートフォリオに加え、サードパーティベンダーのコンピューティング、ストレージ、仮想化製品、さらに、NetApp FlexPodpopup_icon、VCE Vblockシステムpopup_icon、EMC VSPEXなどの統合インフラストラクチャシステムもサポートします。
  • UCS Director タスクライブラリの更新により、800 以上もの事前に設定済みタスクを提供:お客様はこれらのタスクを用い迅速に導入を進め、短期間に成果を得ることができます。

UCS Director 5.0 のその他の新機能については、次の概要資料 [英語] をご覧ください。

At-a-Glance: Cisco UCS Director version 5.0 from Cisco Data Center

 

Application-Ready Infrastructure の導入を自動化

今日のデータセンター環境では、速度と運用効率がこれまで以上に重要なものとなっています。ビジネスが急成長すれば、俊敏かつ迅速なアプリケーション開発プロセスが必要となり、アプリケーションチームは IT インフラストラクチャチームに大きなプレッシャーをかけるようになります。大規模な組織では、IT インフラストラクチャの日常的な運用業務から、時間のかかる手動で繰り返し作業をなくすことが急務であり、「自動化」が合言葉となっています。

keep calm and automate everything当然のことですが、言うは易し行うは難しです。仮想マシンのプロビジョニングはおそらく数分で済みますが、VM をプロビジョニングすれば終わりというわけにはいきません。多くの場合、多層にわたるアプリケーションをサポートするために必要なインフラストラクチャのその他の部分は手動で導入する必要があります。Web サーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバにそれぞれ固有のインフラストラクチャを提供するようなエンドツーエンドプロセスを導入するには、数日から数週間かかると考えられます。しかも、サーバ、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ、アプリケーション開発の各チームは分離されていて、複雑な引き継ぎ作業も生じます。

シスコは ACI と UCS Director を使用することで、Application-Ready Infrastructure の導入をエンドツーエンドで自動化します。APIC によって、ポリシーベースのアプリケーションネットワークプロファイルが定義され、ACI ファブリックの制御が一元化されます。UCS Director には、VM に加え、物理サーバやストレージ要件、さらにネットワーキング要件やレイヤ 4 ~ 7 のネットワークサービス(ロードバランス、ファイアウォールなど)もカプセル化して、プログラマブルアプリケーションインフラストラクチャコンテナを作成し、プロビジョニングする機能があります。APIC のアプリケーションネットワークプロファイルと Cisco UCS Manager のサービスプロファイルを活用し、ハイパーバイザとストレージエレメントマネージャを統合することで、UCS Director はすべてのアプリケーションインフラストラクチャ要素を確実に協調させることができます。

APIC と UCS Director が連携することで、特定の多層にわたるアプリケーション要件(パフォーマンス、拡張性、セキュリティ、環境分離など)を満たせるような、エンドツーエンドインフラストラクチャの導入が自動化され、Application-Ready Infrastructure を数分で構築できるようになります。また、UCS Director は、ACI 以外のファブリックでも同様にアプリケーションインフラストラクチャのプロビジョニングが可能です。つまり、従来型のデータセンターネットワーキングファブリックと ACI ファブリックの両方のインフラストラクチャ自動化を 1 つの管理インターフェイスで実行できるのです。これにより、さらに投資保護効果が高まり、お客様はスムーズに移行を進めていくことができます。さらに、Cisco Prime Service Catalogpopup_iconCisco Intelligent Automation for Cloudの主要コンポーネント)を使用すれば、アプリケーションブループリントの設定やアプリケーションスタック全体のオーダーが可能になります。

ACI のサポートは、新しい UCS Director バージョン 5.0 のハイライトです。これについては、テクニカルデモンストレーションpopup_iconまたは次のソリューション資料 [英語] もご覧ください。

Application Centric Infrastructure with Cisco UCS Director from Cisco Data Center

 

米国popup_iconチリpopup_iconドイツpopup_iconオーストラリアpopup_icon日本など、さまざまな国のお客様が、UCS Director の利便と価値を実現しています。Vblock と FlexPod のいずれを使用していても、また UCS であろうと異種混合のマルチベンダー環境であろうと、そして ACI と従来型のいずれのネットワーキングファブリックでも、UCS Director はお客様のデータセンターに、統合されたインフラストラクチャ自動化ソリューションを提供します。

サンフランシスコで開催される Cisco Live には 22,000 人の参加者が予定されていますが、参加される方はぜひバージョン 5.0 の新機能をご確認ください。World of Solutions エキスポのシスコのデータセンター ブースではライブデモが行われますし、シスコのさまざまなテクノロジー パートナーもそれぞれ UCS Director との統合製品を紹介します。会議中には、UCS Director を取り上げたブレークアウトセッションもいくつか開催されます。UCS Director を使用した ACI の管理と自動化についてのセッションもあります。

このイベントに参加されない方は、cisco.com/jp/go/ucsdirector/で詳しい情報をご覧いただけます。

 

コメントを書く