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テクノロジーで未来を拓く。シスコが支援する「デフアカデミー」での挑戦

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皆さん、こんにちは。シスコの杉原です。

シスコは、「インクルーシブな未来を創る」というパーパス(目的)を掲げ、テクノロジーを通じて社会課題の解決に取り組んでいます。その活動の一環として、地域社会の課題解決に取り組む団体を支援する助成プログラム「 Regional Solution Grant  (RSG) 」を運営しています。このプログラムが目指す社会や、私たちが大切にしている想いについては、シスコ 志津野のブログ「RSG プログラムとこれからの歩み」でも詳しく紹介されていますので、ぜひ併せてご覧ください。

今回ご紹介するのは、RSG プログラムを通じて支援している、認定 NPO 法人サイレントボイスが運営する「デフアカデミー」の発表会です。サイレントボイスは、ろう・難聴の子どもたちの「聞こえない」という特性を強みに変え、彼らが自分らしく輝ける環境を提供している団体です。

 

1.「デフアカデミー」と「放課後等デイサービス」について

サイレントボイスが運営する「デフアカデミー」は、ろう・難聴の子どもたちを対象とした「放課後等デイサービス」です。(※放課後等デイサービスとは、障がいのある子どもたちが放課後や休日に通う福祉サービス) ここでは、日々の活動を通じて子どもたちがプログラミングや創作活動に取り組んでおり、今回の発表会は、彼らがこれまでの活動で積み上げてきた成果を披露する場となりました。

 

2.IT のプロも驚く、子どもたちの「論理的思考」

発表会では、子どもたちが教育用プログラミングツール「Scratch」を使って制作したゲームが披露されました。「カピバラが果物をキャッチし、落ちてくる雷を避ける」というゲームを、子供達がロジックを組み立て、構築しました。その姿に未来のIT 人材としての可能性を感じました。「実現したい」という好奇心が、高度なスキル習得へと直結しています。

 

3.「自分らしくいられる場所」が、才能を解き放つ

デフアカデミーは、単なる教育の場ではありません。自分と同じ「聞こえない仲間」と出会い、ありのままの自分をさらけ出せる場所(心理的安全性)があることで、子どもたちは自信を取り戻し、社交的になっていきます。私たちは、この環境こそが、子どもたちの人生の土台になると考えています。

 

4.スタッフ方の「愛」が個性を輝かせる

発表会のクライマックス、子どもたち 1人ひとりに「漢字一文字」の表彰状が贈られました。例えば、好奇心旺盛な子には「挑(いどむ)」、周囲を明るくする子には「輝(かがやく)」といった、スタッフが子どもたちの個性を深く理解し、その成長を心から慈しんでいるからこそできる贈り物です。

また、展示されていた漫画制作のプロセスでは、素晴らしいチームワークが光っていました。基本的には 1人の子が物語の構成から作画まで全てを担当していましたが、制作の過程ではLINE グループを活用し、お互いにアイデアを出し合ったりしてサポートし合っていたそうです。「ここはどう描く?」と相談したり、完成に向けて励ましあったりする姿からは、 1人で創り上げるという強い意志と、仲間と支え合うことの温かさが伝わってきました。得意なことを活かし、苦手なところを補い合うという環境が、子どもたちの中に自然と根付いていることを実感しました。 1人で作品を創り上げていくその姿には、デジタルツールを使いこなして社会とつながり、自らの道を切り拓いていく彼らの未来の姿が重なりました。

シスコはこうした「 1人ひとりの個性を尊重し、強みを活かし合う環境」こそが、最高のパフォーマンスを生むと信じています。シスコが大切にしている「インクルーシブ(誰もが受け入れられる)な環境づくり」の重要性を、子どもたちがその活動を通じて鮮やかに体現してくれていました。

シスコはこのような「誰もが自分らしく輝ける社会」を支えるため、これからもサイレントボイスのような団体と協力し、インクルーシブな環境づくりの支援を継続していきます。

 

終わりに:サイレントボイスを支援する理由

私自身、ろう者として、かつて環境の壁に直面した経験があります。シスコは、インターネット接続やコミュニケーションツールといったテクノロジーを、誰もが社会とつながり、情報を平等に受け取るための「情報のインフラ」として整えることで、こうした壁を低くしたいと願っています。私がこのプロジェクトの推進しているのは、シスコの社員として、次世代の子どもたちが自分の才能を最大限に発揮できる社会を創りたいという強い想いがあるからです。

テクノロジーは魔法ではありません。しかし、強い意志と正しい設計があれば、壁を乗り越えるための強力な武器になります。これからもシスコは、サイレントボイスと共に、子どもたちの挑戦を全力で応援していきます。

 


 

関連リンク:前回の記事

「聞こえる・聞こえない」の壁を越えて:100名が集まったMeet Upでの登壇と、私がITの道を選んだ理由

Authors

Daisuke Sugihara

Web Developer / I&C Communication

APJC Field Marketing

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