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エコシステムパートナープログラムを促進するMeraki APIの可能性

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Blog: エコシステムパートナーとリセラーパートナーとの共同販売(Co-Selling)とは何か?からバトンを受け取り、今回はエコシステムパートナープログラムを促進するMerakiのAPIの概要をご紹介します。

Meraki APIサービス

Merakiはクラウド管理型ITインフラソリューションとしてダッシュボードでオペレーション機能を提供しています。また、お客様によっては自動化や他のアプリケーションと連動させたいというご要望もあるためAPIも提供しております。APIの利用は非常にシンプルで、追加コンポーネントを必要とせずRESTで直ぐにご利用いただくことが可能です。

Meraki APIは現在5つのAPIカテゴリを提供しています。

Dashboard APIは主に自動化やダッシュボードを介さずに設定変更やデータ取得を行う目的で利用されます。また、MerakiのWi-Fiを使ってロケーション分析などを行いたい場合はLocation Streaming APIをご利用いただけます。こちらはMerakiクラウドから指定したURL宛先にロケーションデータをPOSTするという仕組みとなります。ゲストWi-Fiなどで自前のWeb認証ページなどを利用したい場合にご利用いただけるのがCaptive Portal APIとなります。APIとありますが、Merakiクラウドとご用意いただく自前のWeb認証ページでHTTPのクエリパラメータでデータをやり取りする仕組みとなっています。これらの3つのAPIカテゴリが基本となり、その後MV Sense APIとWebhook APIが最近追加されました。MerakiのAPI利用には特別なライセンスが基本的には不要なのですが、MV Sense APIだけは別途MV Senseライセンスが必要となります。MVカメラからMQTTでブローカーに対してデータをストリーミングする仕組みとなります。Webhook APIはWebexやSlack、MS Teamsなどのビジネスチャットと連携させることができ、通知などに利用することが可能です。

どこから始めたら?

Meraki APIについては英語にはなりますがDEVNETページが充実しています。まずはここをブックマークしてください。

それぞれのAPIカテゴリのドキュメントだけでなく、Learning LabsやSandbox labsなど学習するために必要なコンテンツやサンドボックスも提供しています。ResourcesにリンクされているMeraki GithubやCode Exchangeにはサンプルが多く公開されているので、試してみたいことや、やりたいことがあればこちらを参考にしたり、編集して再利用することも合理的な学習法だと思います。APIに関しての問い合わせはコミュニティもあり、こちらで情報交換も活発に行われております。

Meraki Adventure API Lab

より実践的なラボとしてMeraki Adventure Labがあります。こちらはラボガイドとなり、実機などはご自身で用意して頂く必要はありますが、Chatbot Webhookを使ってBotへ命令や、そのレスポンスを受けたり、プロビジョニングやカメラ映像の画像解析など多岐にわたった実践的なラボガイドとなっております。一部GCPやAWSなどの利用もあるので予めそのアカウントなどの用意も必要となりますのでご注意ください。

Meraki D-1グランプリ

このようにMerakiはAPIに力を入れており、Meraki以外の製品やソリューションの連携によってダッシュボードでは提供できない新しい価値の想像を促進するためにMeraki D-1グランプリというAPIハッカソンイベントを2022年に開催しました。

20チーム以上の応募をいただき、ファイナルステージというプレゼンテーションで5チームに登壇いただき、それぞれのチームが新しい価値の具現化を発表する大変素晴らしいイベントとなりました。優勝したチームEDA.lab(ミツイワ株式会社様)はイベントドリブンなプラットフォームにMerakiデバイスから得られたデータやその他の外部データを連携させて新しいスマートオフィスの実現をプレゼンテーションしていただきました。Meraki D-1グランプリはそれ自体は単発的なコンテンツではありますが、作成いただいたアプリケーションをより世の中に知っていただくことや、ビジネスにつなげていくためにエコシステムパートナープログラムへの参加も合理的な道筋だと感じています。ミツイワ株式会社様もまさにエコシステムパートナープログラムにご参加いただき、更に発展しているところに嬉しさを感じています。

やってみませんか?

お客様のビジネス課題の解決を単体ソリューションで実現することは非常に難しくなっていると感じます。Merakiはインフラをメインとしてお客様のビジネスを支えますが、それだけではすべてを満たすことはできません。読者の皆様が持つソリューションやアイディア・スキルを使って新しい価値を想像することにより、よりお客様のビジネス課題への解決の道が見えてくるものだと信じています。これまでつながっていなかったデータ同士を”つなぐ”ことで新しい価値が生まれます。エコシステムパートナープログラムはそれを応援するプログラムでもあり、Meraki APIやD-1グランプリはその入口として試してみる価値があることも確信しています。

今後のブログではユースケースや実際のエコシステムパートナープログラムにあるソリューションについて触れていきたいと思います。実際にエコシステムパートナーのソリューションを体験してみた、などができると面白いかもしれません。

Authors

Satoshi Katayama

Technical Solutions Architect

Meraki

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