都市圏を中心に緊急事態宣言が続いています。状況が早く良くなることを祈りつつ、今回は現場 DX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマに書きたいと思います。
テレワーク、デジタル変革における分断
新型コロナウィルス感染症はさまざまなことを露呈させ、増幅させ、加速化させたとも言われています。また、さまざまな分断を生んだとも言われています。シスコが手掛けているテレワーク推進やデジタル変革においても、対応ができる業種、企業、職種、業務などで大きな格差が出ています。人と人とが接する機会が大きく制限される一方で、巣ごもり需要やオンラインビジネス、クラウドサービスなど大きく売上を伸ばしている分野もあります。
最初の緊急事態宣言が発出された際に、中小企業のみなさまに対してシスコができることとして、事業継続、またエッシェンシャルワークへの優先ということでテレワークについて強くメッセージをさせていただきました。
そしてもうすぐ1年が経とうとしている今、さまざまな知見や考察を得た中で、きっと皆様も、自宅であろうと、オフィスであろうと、現場であろうと、さまざまな場所、場面において着実に歩みを進められているのではないでしょうか。
着実に進む連帯
ご存知の方もご存知でない方もいらっしゃるでしょうが、シスコのロゴはサンフランシスコを象徴する橋でもあるゴールデンゲートブリッジをモチーフにしています。ここには “架け橋になる存在でありたい” という強い思いも込められています。
当初はオフィスにおける事務処理の効率化や自動化を中心にしていたコンピュータですが、その後インターネットやウェブが発達し、コミュニケーションやオンラインビジネスにおいて革命をもたらすとともに、新たなネットビジネスを多く生み出しました。そしていま、デジタル変革によって生活や仕事、遊び、学びといったあらゆるシーンでテクノロジーが組み込まれつつあります。前回のブログで記載した様にデジタルテクノロジーはあらゆる業界・業種・企業・部署・従業員においても必須になりつつあります。
ここ1年は人と人が接することが大きく制限される一方、いかにして一丸となってこの難局を乗り越えていくかの試行錯誤であったとも言えます。
シスコとしてもテレワークソリューションの拡充、またハイブリッドワークの形としてこれからのオフィスに必要となるソリューションの展開などさまざまな取り組みを強化してまいりました。そして、あらゆるシーンにおける今後のデジタル変革に向けたさまざまな現場向け DX ソリューションも強化しています。
現場に先進のネットワークを
こちらはその一例となります。ソリューション開発におけるシスコ Devnet パートナーでもあるサイエンスアーツ社が提供するチームコミュニケーションツール「Buddycom」との連携ソリューションです。(プレスリリース)
音声と映像で現場が変わる、というコンセプトで提供されていますが、そのネットワーク、コミュニケーションツールの連携として Meraki と Webex を活用いただいています。
同様に Devnet パートナーの STANLEY Healthcare が提供している Wi-Fi タグとの連携ソリューションでは、ヒトやモノの位置や温度・湿度などの情報をリアルタイムかつ自動的に検知・把握でき、業務の効率化に貢献ができます。(プレスリリース)
これらのソリューションは、新型コロナウィルス感染症対策としてワクチンの配送や保管における温度管理や、施設内での近接・密状態の検知と接触履歴を取得するソリューションとしても利用されています。今後も工場や医療施設におけるセンサーソリューションとして、さらなる利用が見込まれています。
中小企業のみなさまにとってのソリューション、Cisco Designed としても各パートナーとの連携の下、ソリューションの強化を行っています。いまこそ、現場に先進のネットワークを、ぜひご利用ください。