2020年9月に、Firepower ソフトウェア バージョン 6.6.1 がリリースされました。リリース後、ワールドワイドのお客様からのフィードバックやレビューを多くいただき、その結果を踏まえ、このたび、このバージョン 6.6.1 を、Firepower NGFW および NGIPS としてのシスコからの推奨ソフトウェアバージョンとすることになりました。シスコのソフトウェアダウンロードサイトからその推奨マークを確認することができます。
Firepower ソフトウェア バージョン 6.6.1 は、Firepower プラットホーム、ASA5500-X ハードウェア、およびパブリック & プライベートクラウドでの仮想版で動作させることができます。
Firepower ソフトウェア バージョン 6.6.1 は、バージョン 6.6 で追加された多くの新機能やパフォーマンス改善、ユーザビリティの向上に、さらに 230 以上の不具合を修正したメンテナンスリリースです。バージョン 6.6.1 には、バージョン 6.2.3 以降のソフトウェアからダイレクトにアップグレードが可能です。バージョン 6.6 を稼働中の環境であれば、パッチ適用というレベルで 6.6.1 にすることができます。
Firepower ソフトウェア バージョン 6.6 については、過去に以下のブログで詳細を解説しておりますので、ご確認ください。
- Firepower 6.6 の新機能と改良点 (その1)
- Firepower 6.6 の新機能と改良点 (その2)
- Firepower 6.6 の新機能と改良点 (その3)
- Firepower 6.6 の新機能と改良点 (その4) 最終回
さらには、Firepower Threat Defense (FTD) として Cisco SecureX との連携も可能になっています。シスコのセキュリティソリューションはもちろん、サードパーティの情報を含めて連携することが可能な SecureX への組み込みについて、FTD はすでに Ready な状態になっております。Firepower Management Center や Firepower Device Manager が持つ単体製品としての優れた操作性や機能を、SecureX で他のシスコやサードパーティのセキュリティソリューションと合わせて連携させることで、さらに強化することが可能です。
既存環境を Firepower ソフトウェア バージョン 6.6.1 へのアップグレードする際には、必ずリリースノートを事前にご確認ください。アップグレードパスを含め、詳細を確認することができます。
なお、米国時間の 11/2 には Firepower ソフトウェア バージョン 6.7 もリリースされており、新たな機能がまた多数盛り込まれております。しかしながら、サポート期間は標準となり、バージョン 6.6.1 より早くサポート終了が見込まれておりますので、バージョン 6.7 でしかサポートされない新機能や不具合修正が今すぐ必要な方のみがご利用いただくことを推奨いたします。