FY26 I&C Month の取り組みの一環として、CDAN はニューロダイバーシティをテーマにしたセッションを開催しました。
インタラクティブな参加型セッションを通じて、参加者一人ひとりの感じ方や認知の違いを可視化し、体感し、尊重することの大切さを学ぶ機会となりました。
当日はハイブリッド形式で実施され、総参加者数は 144名となりました。
近年、教育や企業、地域社会など、さまざまな場面で注目が高まっているニューロダイバーシティ。本セッションでは、NPO 法人ニューロダイバーシティ様の松本理寿輝様、加地はるみ様をお迎えし、脳や認知の違いをどのように理解し、尊重し、社会の中で活かしていくかについてお話いただきました。

ニューロダイバーシティという視点
ニューロダイバーシティとは、脳や神経の働き方の違いを「障がい」として一面的に捉えるのではなく、人が本来持つ多様性の一つとして理解する考え方です。

セッションでは、教育現場での実践や社会の動向も交えながら、一人ひとりの認知や感じ方の違いに目を向けることの大切さが共有されました。
人にはそれぞれ異なる特性があり、得意なこと、心地よく感じること、理解しやすい方法も同じではありません。こうした違いを矯正の対象として見るのではなく、多様性として受け止める視点は、教育の場にとどまらず、職場や社会全体のあり方を考えるうえでも重要な示唆を与えてくださいました。
感覚の違いを体感する参加型セッション
後半では、Slido を使ったインタラクティブな参加型セッションが行われました。

味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚といった感覚に加え、身体のバランスや内面の状態に関わる感覚にも目を向けながら、参加者が自分自身の感じ方に向き合いました。
同じ景色を見ても、同じ音を聞いても、何に惹かれ、どのように受け取るかは人によって異なります。特に、音声を聞いて「何を言っているか?」を聞き取るワークでは、事前に情報を知らない状態と、意味を理解した後とで聞こえ方が変わる体験を通じて、人は過去の経験や情報をもとに世界を理解しているという脳の働きを体感することができました。
知識として理解するだけではなく、自らの感覚を通じて違いに気づくことで、相手の見え方や感じ方に想像を広げるきっかけとなる時間となりました。
参加者の声(一部)
- 「普通」や「基準」は一つではなく、一人ひとりで見え方や感じ方が異なることをあらためて実感しました。
- 事前情報やこれまでの経験によって物事の捉え方が変わることを、ワークを通じて体感的に理解できました。
- 特性を修正の対象として見るのではなく、個性や強みとして捉え、対話を重ねる大切さを学びました。
参加者の声からも、今回のセッションがニューロダイバーシティを単なる知識として学ぶだけでなく、自分自身の感覚や価値観を見つめ直す機会になったことがうかがえます。
違いを理解し、尊重し合う社会へ
今回のセッションは、ニューロダイバーシティを「知る」だけでなく、体感し、考える機会となりました。私たちは誰一人として同じではなく、それぞれ異なる感覚や認知、経験を持っています。その違いを理解し、尊重し合うことは、よりインクルーシブな社会や職場づくりにつながります。
AI やロボット化が進み、社会が大きく変化しようとしている今、既存のモデルを変革していくためには、多くの人の理解と協力が不可欠です。こうしたテーマについて対話を重ねながら、社会の中で理解を広げていくことが重要です。

CDAN が目指しているのは、障がいの有無に関わらず、誰もがやりがいを持って働ける職場をつくることです。 今後も「知る機会」「つながる機会」「学ぶ機会」を大切にしながら、誰もが力を発揮できる職場づくりを進めていきます。 違いを理解することは、誰もがより自分らしく力を発揮できる未来につながっていくと、私たちは信じています。
シスコの I&C 活動を支えるインクルーシブ・コミュニティのひとつである Connected Disability and Neurodiversity ( CDAN ) の詳細については、こちらからご覧いただけます。