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教育現場の架け橋に Webex ! 8,000km を超えたブレイクアウトセッション

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今回は、Webex のブレイクアウトセッションという機能を利用しながら、物理的な距離を超えて人々に夢や将来への展望を持つきっかけになる豊かな時間を提供した実例をご紹介します。

教育現場での活用のヒントは、以下のブログでもご紹介しております。
初等/中等教育機関(小中高等学校)や高等教育機関(大学等)の教師が示すブレイクアウトセッションの 7 つの活用方法

 

交流イベント概要

Webexミーティングによる日本とオーストラリアの学生の文化交流の開催。ブレイクアウトセッション機能で 16 の小グループに分かれた日豪の生徒が、自分たちの学校や街を紹介。地域に関連した SDGs 課題である海洋環境についての考えや意見交換を行う。

 今回、日本から参加した高校では、オンライン授業の経験があっても Webex の利用は初めて。さらに日本の生徒は慣れない言語でのコミュニケーションとなるため、円滑に進行できるか懸念がありました。オーストラリア側の学校では、同様のイベント開催経験はあるものの、総勢 700 名以上が参加する大型行事の開催を、昨年よりもスムーズに進行したいと願い、シスコチームへの支援の声が上がりました。

 


 

最大の挑戦 16 のブレイクアウトセッションと異文化コミュニケーションの実行

 

ミッション

 Webex ミーティングの中で 16 グループのブレイクアウトセッションを実施し、日豪文化交流体験に最大限の価値に提供する。

 海を跨いた両校は、言語の壁と新しいシステムへのチャレンジとなります。はたして、生徒たちは不慣れなバーチャル環境で、各自の発表と意見交換ができるのか?

 そして、シスコチームも無事にこのイベントの学びを最大化させることができるのでしょうか?

 

参加者

日本:高校生、学校長はじめ教職員、学習支援サポーターの方々

オーストラリア:中高等教育機関の生徒、学長、教職員の方々

主催者と共同主催

日本 × オーストラリア、シスコのセールス、カスタマーエクスペリエンス(以下 CX)、 カスタマーサクセスマネージャー(以下 CSM)

Webex環境

オーストラリア / ビクトリア州

各教室に設置された Cisco デバイスや PC から参加。
CSM の Shika たちが、現地の教室や講堂など、参加者のいる場所にて対面で対応。

日本 / 栃木県

学生と教職員の皆さまが、各教室や図書室に配備したPCを利用して参加。
シスコの営業担当と、職員の方々で各教室の生徒たちをサポート。
東京にいる CSM 小林は、Cisco デバイスと Mac で Webex Meetings の共同主催者として参加。Webex 上のメイン会場を担当。

8145km離れた日本とオーストラリアがWebexでつながります。

環境整備と事前準備

日本”初 WebexMeetings” に備え 、Cisco セールスメンバーの協力のもと、教職員とサポートスタッフの皆さまと一緒に、当日利用する PC へのアプリケーションのインストールを行いました。また、参加ロケーションの図書室と各教室でも適切に Webex へ接続できるかテストを実施。準備を重ねました。
オーストラリアでは、キャンパスに設置された Cisco デバイスを日頃から利用しており環境は整備済みでしたが、現地のテスト期間と重なり、当日まで両校の発表者による同時リハーサルは実施できませんでした。

 

Webex セッションの設定

今回の一番のポイント、ブレイクアウトセッションは、事前に参加者をブレイクアウト セッションに割り当てしておいて、当日の工数を減少させました。

ブレイクアウトの有効化し基本の設定内容を選択

ブレイクアウトの事前割り当てを実行すると画像のポップアップウィンドウを表示

サンプル:CSV ファイルを DL、必要な情報を入力

詳細なブレイクアウトセッションの作成方法や、 iOS デバイスでの設定方法の変更、さらにブレイクアウト セッションの既知の問題と制限も合わせてご確認の上、ご利用ください。

 

その他、日豪 CSM の二人で、設定に抜けや漏れがないか、技術仕様の確認や当日のタイムラインの確認を行いました。また、当日ユーザーへの想定されるサポートについての話し合いも行いながら、当日に備えました。

情報共有

総勢 25 名以上もの運営チームのコミュニケーションには、Webex アプリのメッセージ を活用。
関係者間で利用するファイルやドキュメント共有だけでなく、タイムリーな情報交換もできました。時差がある場所にいる方とでも継続的で時間を拘束しないコミュニケーションが取れるので、メッセージで効率も高まります。

本番当日

日本とオーストラリアの同時リハーサルは実現できずに迎えた本番。
イベント開始 5 分前。いざ、各参加者がそれぞれの環境から Webex Meetings の接続を開始!

画面越しのオンラインセッションで、海の向こうのメンバーとの初めての対面であったり、普段は教室で会話をする友人たちが画面に映る姿を見た生徒は、自分の見ている画面が他のディスプレイにも映し出されることに慣れないながらにも楽しむ様子が見られました。

いざ、ブレイクアウトセッションが始まると、当事者の生徒・学生の皆さまは、英語で自分たちの作成した資料の発表やグループでの意見交換を行なっていました。

基本機能

初めてでも押さえておく基本機能は、音声(ミュートの管理)とビデオ(自画面の写り方レイアウト)の調整方法でした。主催から会議画面を共有して操作方法を伝授すると、皆さん、すぐに対応ができました。

また、すぐに声が出せない時でも理解の把握や状況を伝えるのに便利だったのは、リアクション機能です。途中、進捗の差が出て、ブレイクアウトセッションへの移動をお願いした際にも、生徒の皆さんは「OK!大丈夫」と明るく対応してくれたり、説明がわかったらいいね!をしてねと伝えると、画面には沢山のいいね!やスマイルが溢れ、驚くべき知識の吸収力と柔軟でオープンな姿勢を目の当たりして感動を覚えました。

 

基本は、マイクはミュートの赤、ビデオはオンの緑色が合言葉

結果

最後は、メインセッションに戻って日本とオーストラリアの学長のお二人からの言葉をいただき、16 のブレイクアウト、そして700 名超えの方が参加した Webex セッションは無事に終了しました。

慣れない IT ツールを使って、慣れない第二言語で異文化の相手とコミニケーションしながら課題解決のための議論をする。

一つ一つのことはシンプルですが、一連の流れとインプットとアウトプットを同時に行うことは、年齢や経験に関わらず高度なことです。今回、それを成功させた生徒の皆さまに拍手を送ります。

 

今後の教育現場

Webex は、コミュニケーションのためのツールです。
そこで何をするか、どんな体験や意思疎通を図り、その時間を最大限にするのは、参加者それぞれのマインドにあるということを、今回子供達から学んだ気がします。

次世代の子供達は、常に学び、柔軟で新しい興味や未知の世界をとらえる受容の姿勢があります。
子どもたちの才能をどれだけ伸ばしていけるか、いかに周りの大人や社会が必要な環境を用意していけるかで、これからの未来の社会が変わってくると責任を感じる機会でした。

この機会をご支援、関与してくださったすべての方々にもこの場を借りてお礼申し上げます。

 

社会人の皆さま、

大人数の聞くだけ会議や、いてもいなくても同じ、そんな会議から卒業しませんか?

この学生と同じ 10 代の柔軟な姿勢&マインドに戻り、ブレイクアウトミーティングで、より深い議論やブレーンストーミングを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

引き続き、世代の教育現場が発展と明るい展望に恵まれることを祈って-

 

コラボレーション ソーシャル チャネル

利用しているソリューション

その他参考情報

 

商標について: iPhone,Mac® 、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
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Authors

Sana Kobayashi

Webex Cloud Customer Success Manger

Collaboration

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