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イノベーションの実現は一貫したエクスペリエンスから

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Jonathan Davidsonこの記事は、Cisco Networking の EVP and General Manager Jonathan Davidson
によるブログ「Unleashing Innovation Starts with Unifying Experiences」(2023/6/6)の抄訳です。

心地よい夏の夕べ。スタジアムは、コイントスの一瞬をとらえようと観客が構えるスマートフォンのフラッシュで溢れかえっています。ファンが試合開始を待ち構える中、選手はすでに位置についています。いよいよ試合開始です!

これは利便性、安全性、定時性のすべてが揃った完璧な場面ですが、その背後では、選手のオーケストレーションだけでなく、さまざまな人、チーム、組織によって気が遠くなるほど多くの IT プラットフォーム、ネットワーク、テクノロジーがオーケストレーションされています。観覧席のファンは気にかけていないかもしれませんが、IT スタッフとオペレータはフィールドの状態や試合時間に影響する気象条件にかなり気をもみながら対処しているの
です。

 

IT の現状

スポーツ業界と同じく、多くの業界では複雑さが IT 部門を苦しめています。サイロと非効率性によってダッシュボード、チーム、テクノロジーが分断され、チームは脆弱な状態に置かれたままの状態です。接続性といった分野での進化は、別の分野での攻撃対象領域を拡大することになります。IT チームはハイブリッドワークを可能にし、業界を最新化して、より環境に優しい経済基盤を構築できるとは言え、その取り組みが目隠しされ手錠をかけられた状態で行われていることは珍しくありません。

それで上手くいくかと言えば、そうはいかないでしょう。費用がかさみ、リスクも伴います。拡張性にも欠け、フラストレーションがたまり、時間のかかる取り組みになってしまいます。サイロの解消と非効率性の克服に成功すれば、決勝戦で勝利を手にするようなものですが、勝者となるには多大な努力、持久力、不屈の精神が必要です。

たとえば、あらゆる作業に 1 回ボタンを押すだけで対処できるとしたらどうなるでしょう。1 つの成果を出すために数十ものシステムやプラットフォームを操作する必要はなくなります。あるツールでプロビジョニングし、次に別のツールでポリシーを管理し、続いてさらに別のツールでアラートをモニタリングする必要がなくなります。テクノロジー、アプリケーション、ネットワークが 1 つのシステムとして機能すれば、IT を簡素化し、より一貫性のあるカスタマーエクスペリエンスを創出できます。

 

一貫したエクスペリエンスの威力

現在、シスコでは Cisco Networking Cloud での一元管理を改善しているところです。この改善を通じて、数え切れないほど多くのお客様から寄せられたフィードバックを反映させようしています。多くのお客様から、それぞれ独自の体験についてお話を聞かせていただきました。クラウドでネットワークを管理しているお客様もいれば、オンプレミスでネットワークを維持しているお客様もいます。真っ先にクラウドに移行してデジタル化を完了しているお客様もいれば、デジタル化に移行中のお客様もいます。どのお客様にも共通して言えるのは、インターフェイスの数が少なく、ライセンス体系が簡素化された、使いやすく予測可能なプラットフォームを求めているということです。また、製品ではなくソリューションを優先する必要があるという点も共通しているでしょう。

お客様の率直なご意見とご協力を重く受け止め、シスコではこうしたご意見を反映させています。

場所も規模も問わず IT をシンプル化するというシスコのビジョン(約束)を具現化しているのが、Cisco Networking Cloud です。ネットワークドメインではこれまでのところ、オペレーションの自動化、問題の分析・診断、ユーザーエクスペリエンスの確保にあたり一貫した方法というものがありませんでした。この状況を変えるのが、Cisco Networking Cloud です。

Cisco Networking Cloud は、オンプレミスとクラウド両方の運用モデルを一元管理できる、統合エクスペリエンス管理プラットフォームです。シスコは引き続き最良のオンプレミスソリューションの構築に取り組んでいますが、少なくともビジネスのいくつかの部分においては、ほとんどのお客様がクラウドファーストの自動化戦略からメリットを得られると考えています。Cisco Networking Cloud を使用すれば、両方のモデルでの管理エクスペリエンスを確認できます。

シスコでは現在、キャンパスとブランチ、データセンター、コンピューティング、IoT、SD-WAN などの統合を進めています。Cisco Networking Cloud は、Meraki、ThousandEyes、Cisco Catalyst をはじめとするアプリケーションを Cisco Networking に統合し、すべてを一体化して機能させる製品です。こうした統合に伴う複雑性に対しては、抜本的な簡素化によって対処しています。

Cisco Networking Cloud は、断片化された状態でデータの送受信が行われるプラットフォームを自動化によって統合し、接続します。また、テレメトリ、アシュアランス、そしてプロアクティブな分析により、ネットワークの各所に隔離されたデータを統合します。シスコは今後もお客様と連携して、日常業務の接続性、保護、利便性を強化していきます。

 

ビジョンを価値に変える

冒頭で取り上げた試合の例に戻りましょう。スタジアムに設置された、ネットワークでデータを送信するカメラとセンサーが、AI 分析によって主導されるとしたらどうなるでしょう。そうなれば、ダッシュボードをあれこれ調査しなくても、試合会場にいる落ち着きのないファンの行動やロッカールームの室温の変化、スタジアム内の Wi-Fi 強度が自動的に通知されます。さらに、自動販売機が過熱状態にあるといった通知も届きます。Cisco Networking Cloud を使用すれば、数時間かかっていたトラブルシューティングがわずか数秒で完了します。そうなれば、潜在的な危険を回避しやすくなり、試合は定刻どおりに行われ、ファンは好きな飲み物を確実に手に入れられるようになります。一貫したエクスペリエンスは、顧客満足度を高め、ビジネスを活性化させます。

勝利の獲得、輸送の変革、病気の撲滅、気候変動への取り組みのいずれをとっても、現在、世界のあらゆる側面が刷新されようとしていることを物語っています。今後何年にもわたるであろう世界の刷新の中心にあるのが IT です。あらゆる刷新が、一貫したエクスペリエンスを中心に行われることになるでしょう。

 

世界は急激に変化しています。今こそ

一貫したエクスペリエンスで IT の簡素化を実現しましょう

 

その他のリソース

Cisco Networking Cloud がプラットフォーム エクスペリエンスを簡素化する仕組みと、予測的自動化がネットワークを強化する理由について、詳細をご確認ください。

お客様がシスコのプラットフォームの力を発揮する方法を簡素化する(英語)

未然に問題を是正する: より予測的なネットワークにおける考え方(英語)

Authors

高橋 敦

執行役員

サービスプロバイダーアーキテクチャ事業担当

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