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やわらかいインフラ(3) – ホワイトペーパー公開

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ビジネスやサービス主導に偏りすぎるとインフラがおざなりになってしまう。最近その傾向がより顕著になってきています。過去においてはインフラが主役であり、テクノロジー改革はインフラが先行で進められていました。ところが、ビジネスの変化に対応するために求められる要件が幅広く多種多様になってくると、個々のビジネスやサービス要件に合わせてインフラが構築されるようになってきました。

昨今ではビジネスを成功させるためには様々なシステムを活用し、外部と連携することが重要になってきています。しかし、それが考慮されていないケースが散見されます。例えば、クラウドインフラが普及して、ある一定の手続きを踏むことで迅速にインフラを構築できるようになったにも関わらず、抽象化が意図されていないシステムや物理的な制約のために、柔軟性に欠けるシステムになってしまうことがあります。その結果、個々の要素が個別最適化されることになり、全体を俯瞰してみるとインフラが全体最適化の足枷になってしまっているというのが現状があります。

シスコのカスタマーエクスペリエンス部門(CX)では日々のプロジェクトの中でこのようなケースに直面することが多く、DX の推進とともにビジネスを拡大したけれどインフラが足枷となり想定していた効果が得られなかったという声を聞く機会が少なくありません。

インフラは繋がればよい、高信頼なのは当たり前という誤った認識のもと、個別最適=つぎはぎに導入されたシステムのせいで、すっかりインフラは硬くなってしまい、変更や拡張に多大な時間を要するようになりました。このままでは将来の外部要因による変化に迅速かつ柔軟に対応することは非常に難しくなることは想像に難くありません。抽象化を核とした変化に適応可能なインフラに切り替えることが、今後のビジネスを支えるアプリケーションやサービスから得られる効果を最大化させるための鍵となります。すなわち、これまでのように個々のアプリケーションの要件を詳細に拾うのではなく、ビジネスに求められる要件を中心にアーキテクチャをデザインしていく必要があります。シスコでは、これを「やわらかいインフラ」と呼んでいます。つまり「やわらかいインフラ」とは、ネットワーク業界のみならずIT全体において、将来の変化に備えリスクに対応可能な概念を表現しており、クラウド時代のDXプラットフォームを意味します。

この柔らかいインフラについて、より多くの方にインフラがいかにビジネスの俊敏性、柔軟性に寄与するかを共感いただきたいと思い、この度、ホワイトペーパーを発行しました。このホワイトペーパーでは、インフラ導入に関わる技術部門の責任者の方や、ソリューション選定に携わる方々に向けて、「やわらかいインフラ」という概念がどのような課題の解決に役立つか、どのような特長を持っているのか、またビジネスや環境の変化に合わせて動的にインフラを拡張・運用できるインフラを実現するためには何が必要なのかの要点をまとめています。 具体的な活用例や導入する際の注意点、期待できる導入効果などについても解説していますので、ぜひご参照ください。

このホワイトペーパーを通じて、やわらかいインフラについてより深く理解し、やわらかいインフラを導入することで得られるメリットや効果について共通のイメージを持つことができれば幸いです。

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Authors

大塚 繁樹

Principal Architect

Customer Experience

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