皆様、2023年と新しい年を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか?
Cisco カスタマーサクセスマネージャーの小林早苗です。
今回は、今までと指向を変えて、私が所属しているCiscoの有志によるWomen of Cisco 男性の働き方・キャリアワーキンググループの活動をご紹介します。
Women of Ciscoとは?
Women of Ciscoとは、Ciscoが推進するInclusion & Diversityの取り組みの一つで、優秀な女性社員の獲得、育成、維持を目的に設立したグローバルで活動している社員コミュニティーです。2019年8月から複数あったWomen Empowerment関連のワーキンググループを統合して、再スタートいたしました。
参照:Gerri Elliot Blog- Coming Together as Women of Cisco (Aug 20, 2019)
Women of Ciscoでは、女性の社会・地域での活躍が進む中で、そのパートナーである男性の働き方・キャリアの捉え方も変わってきており、男性に対する期待される働き方やキャリアの形成についても、日々、メンバーとの意見交換、社内イベントでのディスカッションを行い、従業員の意見を収集し検討を重ねてきました。
今回、取り上げるメインのトピックは男性の育児休業についてです。
え、Women of Ciscoで男性の育休?
そんな印象を持たれた方も多いかもしれません。
実は、Cisco従業員の男女比率は、男性従業員が多いのが事実。世界的に、男性が7割、女性が3割[1]となっています。IT業界の特性でもありますが、男性社員が圧倒的に多いのであれば、男性にも関係のある事柄の改善点を浸透させで、ジェンダーによる不都合や不利益を取り払う効果と影響を大きくしようというのが狙いです。
[1] Overall workforce as of July 31, 2021 P46 Snapshot, 2021 Cisco Purpose Report(参照日2022ー12-28)
さて、現代のジェンダーの枠にとらわれない働き方やキャリア形成を支援する社会の動きの中で、昨年の大きな出来事として法律改正ではないでしょうか?
2022年10月1日出生時育児休業(産後パパ育休)は男性の育児休業取得を促進する制度がスタートしました。これを受けて、Cisco Japanでも育児・介護に関わる就業規則が変更になりました。
これは、人生の一大変化を迎える方にとっては、大きな恩恵を受けられる法律の改正です。
この素晴らしい変化を知らないのは、勿体無い!ということで、People and Communities の山里千佳さんのサポートをいただき、全社員向けの就業規則変更の中でも、出産・育児に関わる休業規則について学ぶセッションを2022年11月に開催しました。
法律改正・就業規則変更、何が変わったの?
まずは、知ることから始めよう!という意識で、就業規則の何が変わったのか、そのメリットを受けるにはどのシステムやルールに則って利用ができるのか、という従業員一人一人が当事者となることを想定とした基本から、会社組織にとってはどういう効果と影響があるのか、理解を深めました。
Women Of Ciscoメンバー、現役の子育て世代でもある営業担当の西本さんからは、”働く現役世代にとって、休業という制度はあっても、減収という経済的な影響について漠然とした不安があるとせっかくの福利厚生制度も利用の障害になり得る”というコメントをいただいたことから、ぜひ、子育て現役世代の収入に係る不安を払拭したいと、セッションでは分かりやすい給付手当の対象者とその種類を一覧にて可視化して情報提供しました。
その他に弊社のコラボレーションツール、Webexのアンケート機能“Slido“を使って、参加者からの質問に応答したり、参加者の皆様が実践する時短・効率化Tipsを共有では、忙しい現代社会人必見のコメントが寄せられ、充実した時間となりました。
私たちでつくりあげるルールと文化
このセッションは、出産前後・育児休業をとる当事者以外に、その当事者の管理職、上長になった時のために、また新しく組織に加入した方に、組織にはどういう仕組みがあるのかを伝えられるようにという意図も含んでおりました。そして、このセッションに寄せられた、従業員の声が後押しとなり、小学低学年の子供を持つ方が利用できる休業規則の改正が、この2023年1月から適応になりました。
私も、このセッションの主催であり、実際に就業規則を守り職務に従事して、福利厚生を利用する一当事者であっても、福利厚生や雇用に係る法律や規則について、深く理解する機会を作っていないこと、そして情報は絵t記事アップデートしておく必要を感じました。
皆様の会社、組織、地域コミュニティでは、”育児休業”は一般的ですか?
働き方や規則に、従業員から声を届けて、“自分たちの時代に合わせた変化”を実現するという動きはありますか?
今回、Cisco Japanが取り組んでいる従業員のための取り組みの事例が、皆様の企業、所属組織における取り組みのアイディアや刺激となれましたら幸いです。