シスコで働く人々や企業風土をご紹介する連載リレーコラム「Cisco Employee Stories」の第 3 回。今回登場するのは、2006 年に新卒で入社し、2015 年からアメリカ本社に勤務している Technical Marketing Engineering の樋口 美奈子です。入社後に取り組んできた業務や本社へ異動した経緯、現在の業務とやりがいについて聞きました。
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面接官の人柄に「しっくりきて」シスコへ入社
―シスコに入社した経緯を教えてください。
4 年制大学の情報系学科に在学していたときに、シスコが開催する「ネットワーキングアカデミー」という IT エンジニア育成プログラムを受講しました。そこで IP アドレスを計算したり機器に触れたりしてインターネットの仕組みを学んだことがきっかけでネットワーク業界に興味を持つようになり、就職活動ではネットワーク・IT 業界を中心に日本企業を受けていたのですが、唯一受けてみた外資系の企業がシスコでした。
数ある企業の中でもシスコを選んだ理由は、面接官と話している時に一番しっくりきたからです。入社後にどんな仕事をするのか想像はついておらず、外資系企業で通用するほど語学に秀でていたわけではありませんでしたが、その面接官の人柄に触れて、第一志望にしました。
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SE から、米国本社のテクニカルマーケティングエンジニアへ
―入社してからは、どんな仕事を経験しましたか?
新入社員が受けるトレーニングが終わった後、SE(システムズエンジニア)を配属先として志望しました。配属後は、当時社内でもニッチな領域だったデータセンター向けの製品を担当し、シスコのプロダクトラインの拡充に合わせて知識を広げていきました。
SE 時代に、製品を開発しているアメリカ本社のメンバーと関わる機会に恵まれ、自分も海外で働いてみたいと思っていたところ、入社後 9 年目に本社側の製品担当のポジションの採用情報を知り、自ら応募して、アメリカへ転籍しました。
―今はどのような仕事をしていますか?
現在は、テクニカル マーケティング エンジニアとして、プロダクト マネージャーや開発エンジニアと、主に技術面についてディスカッションしながら製品の開発に携わっています。
ほかにもシスコのホームページに載せる製品の技術ドキュメントやホワイトペーパーを書いたり、各国のセールスチームをサポートしたりしています。
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海外でのチャレンジを通じて、多様なカルチャーを体感
―応募書類や面談も英語だったのですよね?
応募書類や面接は全て英語でした。新卒で入社した当初は英語があまりできなかったのですが、入社後に学習していたので選考をなんとか突破できるレベルにはなっていました。それでも言いたいことの 3 割も言えていなかったと思いますし、米国で働くにはとても苦労しました。正直今でも苦労しています。
米国で働く場合はビザの取得が非常に難しいのですが、シスコのようなグローバルなIT企業は比較的ビザのサポートが充実しているので、そこはとてもありがたかったと思っています。
―もともと海外で勤めたいという希望があったのですか?
日本で働いているときに、米国に異動する人の話を聞く機会があって刺激を受けて、海外勤務に興味を持ちました。ただ、実際に米国本社で働いてみると、専門性を求められる仕事内容や語学の習得にかなり苦労しました。
テクニカルマーケティングエンジニアは、製品に関する質問や相談を世界各地のエキスパートから受ける“最後の砦”のようなものなので、自分が担当する製品については一番詳しくなければと思っています。私が実際に所属したチームには、自分が以前参考にしたことのあるドキュメントを執筆した方や質問に答えてくれた方が所属していたので、嬉しくもありましたが、同時にプレッシャーを感じていました。
私がアメリカへ異動した当時、本社の同じビルに勤務しているメンバーは 1000 人ほどいたのですが、日本人は私 1 人だったので、正直なところ不安もありました。しかし、チームの中には私のように自分が生まれた場所と違うところで働いた経験がある方が大半でした。そのことがすごく新鮮で、そういうメンバーと一緒に仕事をしてさまざまな経験をしたからこそ、個々の持つバックグラウンドやカルチャーをリスペクトすることができるようになったのだと思います。私にとってとても意義深いものだと感じています。
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部門を超えてコラボレーションができるカルチャー
―シスコのカルチャーをどう思いますか。日本と米国では違いがありますか?
シスコは部署が違う相手でも、気軽に質問したり一緒に仕事したりできる雰囲気があります。これは日本と米国本社で共通している点ですね。日本企業では、部署をまたいで業務に取り組む際や他部署からのヘルプが欲しい場合は、まずは上司に確認を取ることが多いと聞いています。私は新卒でシスコに入っているので、上司に確認を取ることなく他部署の人に自らどんどん質問しているシスコのカルチャーが、あたりまえのことだと思っていました。
シスコでは 6 年くらい前から、業務範囲を超えて支援してもらったりした場合など、その人に感謝の気持ちを込めてギフトを送れる「Connected Recognition(CR)」という制度があります。
もちろん、この仕組みができる前から助け合うカルチャーはありましたが、それを形にした制度だと思っています。私もこの CR をもらったときはとても嬉しいですし、次へのモチベーションにもつながりますね。
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努力すること、挑戦することが何よりも大事
―今後はどのようなキャリアを描いていますか?
SE のインディビジュアルコントリビューターとして、マネージャーよりさらに上のポジションを目指しています。シスコ内の役職で具体的に挙げるなら、プリンシパルエンジニアというダイレクターや VP などに匹敵するポジションに就きたいと考えています。シスコでは、エンジニア個人としてマネージャーより上のポジションを目指せるというのが魅力ですね。これは、最近の IT 企業のトレンドなのかもしれません。
―日本での経験を経て米国で活躍されている樋口さんから、自分の進路を検討している方へアドバイスをお願いします。
新卒で入った時は本当に英語が苦手で、海外に住むことなんて全く想像できませんでした。シスコで働いていくなかで、技術だけでなく言語やカルチャーへの理解といった面でも同僚や上司、多くの方々に育てていただき、そして米国に来るチャンスもいただいて、本当に感謝しています。
もともとは英語が得意でなかった私が海外で働けるようになりました。シスコはさまざまなチャンスがあり、チャレンジできる会社です。たとえ、自分に足りないと思うことがあっても、「やってみることが大事」だということを伝えたいです。
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連載リレーコラム「Cisco Employee Stories」は全 10 回、毎週さまざまなコンテンツをお届けしていきます。次回もエンジニア社員のストーリーです。