この記事は「4 non-verbal communication cues that are important for growing businesses」(2019/10/22)の抄訳です。
効果的なコミュニケーションには、何を伝えるかだけでなく、その伝え方や自分の見せ方が重要です。たびたび引用される Albert Mehrabian (アルバート・メラビアン)氏の「7-38-55 ルール」(メラビアンの法則)では、人とのコミュニケーションの際に伝わる内容のうち、言葉によって伝わるものはメッセージ全体の 7% にすぎないと説かれています。人とのコミュニケーションにおいては、身振り手振りや表情などのボディランゲージ(55%)と声のトーン(38%)の方がより大きく影響するということです。
非言語コミュニケーションは、顧客とのやり取りからベンダーとの交渉、従業員同士の取り組みの調整まで、企業にとって非常に重要です。気づかないうちに私たちは、言葉よりボディランゲージで多くを語っているのかもしれません。非言語コミュニケーション技術を習得すれば、直接の会話やオンライン会議で、クライアントやビジネスパートナー、スタッフとの重要なコミュニケーションを効果的に進めることができます。
以下にご紹介する 4 つの非言語コミュニケーションのコツは、特に成長過程企業の運営や業務において必須です。
1. しっかりとアイコンタクトをとる
コミュニケーションの大部分は目で伝わります。会話している相手に関心を持っていること、会話に集中していることを示すための簡単な方法の 1 つは、アイコンタクトをとり続けることです。会話中に自分の周りの物をちらちらと見てばかりいると、気が散っているように思われたり、退屈しているように受け取られてしまいます。あるいは不安や自信のなさの表れと認識され、クライアントや仕事相手を逃すことにもつながります。
アイコンタクトをとり続けることで、相手に完全に注意を払っていることが伝わります。相手の発言にしっかりと集中し、積極的に傾聴していることが伝わるのです。適切にアイコンタクトをとることは、最も基本的な非言語コミュニケーションのコツですが、習得するのが最も難しいスキルでもあります。あまりに頻繁だと相手を不安にさせてしまうことがあります。また、まばたきの多さのような一見ささいなことでも、人と接する際に大きく影響することがあります。
2. 適度に手振りを交える
適切に手を動かせば、アイデアをより効果的に表現できます。手の動きは話者をより活発に見せ、発言内容への思い入れを感じさせます。適度に手振りを交えることで発言に抑揚がつき、言語コミュニケーションに視覚的要素をさりげなく取り入れることができます。
アイコンタクトと同様に、ここでもバランスが重要です。やりすぎると逆効果になります。過剰な身振り手振りは、積極的すぎる印象や、場合によっては威圧感を与えてしまう可能性もあります。
手の動きには意味や意図を持たせましょう。手をそわそわと動かしたり、もんだり、髪を何度もかき上げたり、体を掻いたりするような無意識の動きは、不安や緊張を感じさせます。
3. 状況に応じた表情で伝える
顔の表情ひとつでアイデアを売り込むこともできれば、興味を失わせてしまうこともあります。素晴らしい四半期業績を報告していても、従業員の表情に不安や懸念が表れていれば、上司にまったく異なる印象を与えるでしょう。
顔の表情は無意識だと思われるかもしれませんが、あなたが伝えるメッセージに非言語コミュニケーションのコツを盛り込もうとするなら、これも習得する価値のあるスキルです。他のボディランゲージとは異なり、表情は文化や社会の違いを越え、かなり普遍的な共通点を持ちます。同じ言語を話さない相手同士でも、純粋に顔の表情を通じて互いの気持ちを伝え合うことができます。
映画『卒業』の有名なラストシーンで、主人公のベンジャミンが花嫁のエレインを奪って結婚式場から逃げ出すシーンがあります。このラストシーンでは 2 人の間に一切会話はありません。ですがこの若い反逆的なカップルの表情から、当初の喜びと興奮が消え、未来や、早急な決断を下したことに対する疑念から芽生える不安へと変わっていくのを、観客は見てとります。無言のうちに、表情だけが如実に物語っているのです。
眉を上げたり、唇にわずかにしわを寄せたりといった、ちょっとした顔の動きの変化をコントロールできれば、仕事の種類に関係なく、あなたにとって大きな財産となるはずです。
4. 姿勢を保つ
起立してプレゼンテーションを行うときも、会議の席に座るときも、オンライン会議に参加するときも、姿勢は重要です。まっすぐな姿勢で立ったり座ったりすることで、自信とリーダーシップを示すことができます。そのため、相手が顧客でも同僚でも、コミュニケーションの際には良い姿勢を保つことが重要です。反対に、前かがみになったり肩が前に下がったりだと逆のメッセージが伝わり、オーディエンスは、話者が発言に確信を持っていないように受け取ります。
今日のビジネス環境のように、非常に多くの従業員がリモートで働き、チームメンバーがビデオ会議ソフトウェアを介して頻繁にコラボレーションする環境では特に、非言語コミュニケーションのコツをつかむことが重要です。堅牢な Web 会議ソリューションは、スタッフが相互にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを調整していくためのツールとなります。非言語コミュニケーションの価値を浸透させることで、こうしたコラボレーションセッションの成果が増します。
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