すっぴんだからというのは関係ない!大切な会話で顔を出すのはビデオ会議でも大切なマナー
早いものでコラボレーションアーキテクチャー事業部へ異動して1年が経過しました。
娘の就職も重なる、大きな人生における変わり目の年の後半は、予想もしていなかった完全在宅。コラボレーションチームメンバーとなってからは頻繁に開催されるビデオでの顔出しは慣れてはいましたが、良くも悪くも完全在宅での毎度毎度のビデオ会議の顔出しで慣れきってしまい、当然午後の化粧直しもしないままビデオ会議の連続。もともと化粧が薄いので午後ともなると、ほぼ すっぴんです。
ビデオ会議にほぼ素顔で挑む私と、ビデオ初会議を持たれたお客様から頂戴したフィードバックコメントが、私に新たな気づきを与えてくれました。
全員がビデオで、プレゼンターでもないメンバーも画面に顔をしっかりと出し続けるシスコメンバーに感銘を受けて、
「化粧していないから、恥ずかしいからではない、人として大切な会話は社内外問わず顔を合わせて会話をする。これは基本的なこと。ビジネスにおいては、対面もビデオ会議も関係ない。マナーともいうべき大切な事である。」
と社内メンバーへ共有されたそうです。
リモート会議が続く中で、私自身が実感するのは、相手の顔が見えるコミュニケーションがとても安心できること。
有名なもので、視覚情報が加わることでコミュニケーションが質を上げるというメラビアンの法則は皆さんもご存知かと思います。言語情報が伝える影響は7%, 聴覚情報の影響は38% , 視覚情報の影響は55%で、コミュニケーションには視覚情報が大変重要というものです。確かに、プレゼンターがビデオONのビデオ会議の方が、受け手として理解しすいプレゼンテーションとなります。この法則だけでいうと、プレゼンターがビデオをオンにしていればプレゼンターからの影響が参加者へよりよく伝わると言えるかと思います。もちろん参加者のリアクションをビデオで見せるために参加者側もビデオをONにした方がいいということも関係してきますが、効果としてはよりプレゼンター側にあります。
私自身は、ビデオ会議で聞き手側であったとしても、私自身のビデオをONにすることでなぜか私自身が安心できるという不思議な感覚があり、相手が初対面の場合や、始まって間もないプロジェクトなど、相手に対するマナーというより、自分自身の不安な気持ちを安心させるためにビデオを必ずONにすることが多いということに気づきました。これは私だけが感じる感覚なのかもしれませんが、情報を受信する側であったとしても、聞き手側自身のビデオをONしたくなる傾向もあるということです。
安心を求めてビデオをONにして参加する様子をご覧になられた方が、人と人とのコミュニケーションとして、顔を見合わせて会話するというのは基本的なこと、恥ずかしいから・化粧していないからではない、という、ビデオONはビジネスにおいてはマナーで大切であることを気づかされたというフィードバックを頂くこととなりました。
脳の情報処理とまばたきの関係
私自身は「マナー」というより「顔を出した方が安心」だから、ビデオをONにする。この感覚の裏付けとなるヒントはないかと探していたところ、面白い研究結果を見つけました。
脳の情報処理とまばたきの関係を見る(提供:JT生命誌研究館)
これまで単なる反射行為と思っていた「瞬き」が、話のまとまりを共感しているときはシンクするという研究結果です。
ビデオ会議には必ず距離による遅延が生じますから、厳密な同タイミングでの瞬きは難しいかもしれません。それでも瞬きの間隔はお互いに認識しあえるものなのではないでしょうか。Cisco Webex Meetings は画像品質的にも遅延という観点でも品質が良いので、瞬きでプレゼンターや他参加者と共感出来、その共感が心地よく、私自身はビデオをONにすることを選んでいたのかもしれません。
反対に、風景画を例とする話のまとまりのない状態では、瞬きのタイミングが合わないそうです。つまらない話を聞いていて、何言っているのかさっぱりわからない、話のまとまりがないと思いながら聞いている参加者はバラバラのタイミングで瞬きをし、そしてその思いが瞬きのバラバラさでプレゼンターに伝わってしまうかも・・・というのは極端かもしれませんがあり得るのではないかと思いました。
もし、今ビデオをONにすることに抵抗がある方は、一人だけでビデオONはハードルがかなり高いと思いますので笑、仲間に声をかけて意識的に全員でビデオをONにしてみてはどうでしょうか。
プレゼンターにとっては内容が伝わりやすくなり、参加者同士は感覚を共有しやすくなり共感に結びつく、そしてイノベーティブな発想が生まれやすい会議に変わっていくかもしれません。
継続していくうちに、私と同じように聞き手側でもビデオをONにした方が安心できるという感覚に到達するかもしれません。
ぜひみなさんで試してみてください♪
皆様のWebexライフがより充実したものとなりますように!
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