この記事は、Security Business Group の Senior Vice President and General Manager である Dr. Gee Rittenhouse によるブログ「Expanding Free Security Offers into Customers’ Endpoints」(2020/4/1)の抄訳です。
世界中が健康の危機に直面している現在、従来の「通常」は当たり前ではなくなっています。目まぐるしい状況の変化により、現在の私たちは、以前とはまったく異なる視点で私生活と仕事をとらえ直す必要に迫られています。これは企業についても同じです。現在、多くの企業が、全員ではないにしろ、大半の従業員を仮想ワークプレースに移行するという従来では考えられない一歩を踏み出そうとしています。企業が新たな「通常」に適応していく中で、急増したリモートワーカーとリモートデバイスのセキュリティ保護は依然として難しい課題です。
数週間前、シスコは無償ライセンスの提供を拡大するとともに、リモートワーカーの保護を目的とした 3 大セキュリティ技術(Cisco Umbrella の DNS レイヤセキュリティ、Duo のゼロトラストセキュリティ、AnyConnect のセキュア ネットワーク アクセス)の使用数を追加料金なしで拡大する予定であるとお伝えしました。その結果、これらの技術の需要は飛躍的に増大しています。今回のロールアウトにより、現在の危機が続く間シスコがサポートするユーザの数は 900 万人増えました。
一般に、セキュリティチームは、まず VPN を利用して従業員のネットワーク接続を保護することになりますが、多要素認証を導入すればリモートアクセス戦略のセキュリティをさらに強化することができます。セキュリティチームがより大きなリモートワーカーの保護に取り組む中で、Duo が処理する 1 日当たりの VPN 認証回数は 157% 増加しています。ところが企業ユーザの 85% はリモートワーク中に VPN を迂回しているという事実もわかっています。そのため社内外のネットワークでユーザを保護する DNS レイヤのセキュリティを検討されるお客様が増えています。現に Umbrella ライセンスのニーズは 100% 増加しています。
以上の状況を踏まえ、シスコはお客様からフィードバックをいただき、どうすればお客様をより良くサポートできるかを模索しています。たとえば、これまで以上にユーザ所有デバイスと企業所有デバイスを両方とも保護する必要があるとの声がお客様から寄せられています。そこで本日シスコは、無償のセキュリティオファーの対象を拡大し、Cisco Advanced Malware Protection(AMP)for Endpoints も対象とすることに決定しました。この技術を利用すれば、たとえ侵入者が防御の最前線をかいくぐったとしても、エントリポイントで情報漏洩を防ぎ、マルウェアをブロックするとともに、高度な脅威を検出して封じ込め、修復することができます。
今回の追加措置では、既存のお客様のデバイス制限が 2 倍に拡大されるため、急増するリモートワーカーを追加料金なしでサポートすることができます。このオファーを利用するために必要なアクションは、新たに保護するデバイスに AMP for Endpoints Connectors をインストールすることだけで、その他のアクションは一切必要ありません。AnyConnect、Umbrella、Duo 製品と同様に、こちらのオファーは 2020 年 7 月 1 日までご利用いただけます。
シスコの使命は、効果的なセキュリティソリューションの提供を通じて、お客様の最も信頼できるパートナーとなることです。現在の情勢においては、シスコの使命を追及することが今まで以上に重要となります。厳しい試練の時が過ぎ去るまでシスコはお客様やパートナー様とともに困難に立ち向かいます。
シスコのリモートワーカー向けセキュリティ製品の詳細については、こちらをご覧ください。また、事業継続サイト では、その他のリソースもご提供しています。ご質問がある場合は、シスコの担当者までお問い合わせいただくか、 pandemicsupport@cisco.com 宛てに電子メールでご連絡ください。