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あらゆる場所のデータに対応する新しいシスコのデータセンター アーキテクチャ


2019年3月5日


Roland Acraこの記事は、シスコ データセンター ネットワーキング担当シニア バイス プレジデント兼ジェネラル マネージャーである Roland Acra によるブログ「The Cisco Data Center Goes Anywhere Your Data Ispopup_icon(2019/1/29)の抄訳です。

 

シスコは世界中のあらゆる業種のお客様を対象とした業界最高のデータセンター ソリューションを提供していますが、今後はデータセンターから「センター」の概念がなくなる、と発表しました。これはデータセンターそのものがなくなるという意味ではありません。それどころか、データセンターは拡大し続け、今ではその範囲に境界線がありません。

企業が競争力を維持するには、かつてないスピードで顧客にサービスを提供する必要があり、アプリケーションがその中心となります。最高のカスタマー エクスペリエンスを提供するために、あらゆる場所で生成されるデータの重要性がより高まると同時に、多くの場合、データソースに最も近い場所、つまりエッジで分散データを処理する必要があります。エッジは新たな価値が生み出される場所であり、お客様がマルチクラウド環境全体での柔軟性を求める理由にもなっています。

Data Center Anywhere

現在、3 つの主な要因がデータセンターに影響を与えています。

  • アプリケーションの進化:支社や現場から、ネットワーク エッジやパブリッククラウドに至るまで、広範な企業全体でのデータの取得やアプリケーションの展開を行う必要があります。データセンターの外部で作成されるデータがあれば、アプリケーションはそのデータをただちに処理する一方で、一貫性のあるポリシーをあらゆる場所で確実に維持しなければなりません。それには高度なセキュリティも求められます。こうした対応のすべてを、アプリケーションとデータがどのような場所に存在しても行う必要があります。
  • ワークロードのさらなる分散化:データセンターには、適時に、最適な場所で、規模と拡張性を考慮したコンピューティングが、オンプレミスデータセンターからエッジ、遠隔の小規模拠点または支社といった広範囲で業種を問わず求められます。
  • マルチクラウド環境に対する開発者の需要の増加:この需要は、購入か構築か、または消費か所有かといった経済的な要因によって拡大します。AWS、Microsoft Azure などのパブリッククラウド サービスの選択肢があれば、開発者はスピードと俊敏性を高められます。ビジネスの継続性とディザスタ リカバリもパブリック クラウドへの需要につながります。お客様は、データの安全性またはアプリケーションの復元力を確保するために、パブリック クラウドを併用してオンプレミスのデータセンターを強化しています。

パブリック クラウドは、過去 10 年間において最も重要な技術革新の 1 つになっています。しかしながら IT 部門は、自社で選択した多様なツールで自動化、アシュアランス、セキュリティに対応したオンプレミス データセンターの運用を継続するか、もしくはパブリック クラウドに移行するかという、難しい選択を迫られています。パブリック クラウドの場合、オンプレミスとは異なる機能によって、一貫したコンプライアンスを確保することが難しく、大きな課題となる場合があります。

地理的および地域の観点からも考える必要があります。データは、GDPR などのデータ プライバシー要件のように、規制上または地理上の制約を受ける可能性があります。その結果、多くのお客様がパブリック クラウドを実用的な選択肢と考える場合もあります。

ネットワークのあらゆるポイントでアプリケーションが有効にすることができれば、データセンターの配置はもはや特定の場所に限定されません。データセンターは、神経系以上の役割を果たし、データまたはアプリケーションがどこに存在しても、それらを便利に開発または展開できるようになるに違いありません。新しいデータ生成されるエッジで、それらのデータが処理されるパブリック クラウドまたはオンプレミスで、高速な処理が求められる場所どこでも、インテリジェンスをすぐに提供することができるようになります。変化と成長に対応でき、組織の次のニーズがどのようなものであってもすぐに満たすことができます。

シスコは、この「センター」をなくした概念を採用するために、「Data Center Anywhere」戦略を発表しました。このアーキテクチャは、インフラ全体のセキュリティと一貫性を、簡素化と一元管理機能とともに提供します。こうした機能のすべてを、通常の場所、つまり既存のデータセンターを起点とし、マルチクラウドからエッジに至るまで同時に実現できます。これで、IT チームが直面している多くの課題の解決を実現いたします。。

「Data Center Anywhere」を実現する 3 つの主要なイノベーション

シスコは本日、以下を発表しました。

  • ACI Anywhere:AWS および Microsoft Azure IaaS 環境と完全統合した新しい Cloud ACI です。
  • HyperFlex Anywhere:世界規模でブランチおよびリモート ロケーションにハイパーコンバージド インフラストラクチャを提供できるようになりました。
  • CloudCenter Suite:マルチクラウド管理の簡素化と自動化に SaaS オプションを利用できるようになりました。

オンプレミス、パブリック クラウド、またはエンタープライズ エッジで、シスコはあらゆる場所に存在するデータとアプリケーションに対応可能なデータセンターを提供します。

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