シスコは、US 時間の 5 月 31 日、新しい高密度、マルチノード サーバとなる Cisco UCS C4200 ラック サーバ シャーシと、Cisco UCS C125 M5 ラックサーバ ノードを発表しました。
この、2 ラック ユニット サイズで、4 ノードのサーバ ソリューションは、特に高い集約率が求められるスケールアウト型のアプリケーション処理に対応するよう設計されています。
多くの情報を扱う企業などでは、高い性能と経済性引き出せるサーバ インフラを構築することが非常に重要になりますが、これまでの高密度なスケールアウト型サーバ ソリューションでは、専用のシステムが用いられていたため、製品技術や設定、運用管理において、一般サーバとは異なるサイロ化を生んでしまい、多くの IT 部門にとって受け入れがたいものになっていました。
Cisco UCS C4200 シリーズ ラック サーバ シャーシ
Cisco UCS C4200 シリーズは、シンプルさで世界の多くのお客さまに定評がある Cisco UCS の運用管理により、あらゆるデータセンターで簡単に導入、利用でき、サイロ化をもたらすことなく高度な IT 運用、管理作業の自動化を実現することができます。また、クラウドベースの管理サービスである Cisco Intersight にも対応し、他の Cisco UCS、Cisco HyperFlex などとまとめて、単一のコンソールから管理し、データセンターやリモートサイトを含めたマルチサイト環境での導入、拡張、運用管理を容易にすることができます。
UCS ファミリーに C4200 シリーズが加わったことで、急速に成長するマルチノード サーバ分野に対するポートフォリオを拡張し、より多くの選択肢をお客様に提供します。
Cisco UCS C125 M5 ラック サーバ ノード
新製品の Cisco UCS C125 M5 ラック サーバ ノードは、一般的な 42 RU サイズのラックに搭載する場合、従来の UCS ラック サーバに比べてプロセッサ コアの密度を最大 128% 高めることができます。そのため、スケールアウト型や、高い集約率が求められるお客さまやサービスプロバイダーに最適です。
UCS C125 M5 サーバは、2 ラックユニット(RU)の C4200 シャーシに最大 4 ノード搭載できます。各ノードの構成は以下のとおりです。
- 2 つの CPU ソケット AMD EPYC CPU に対応(ソケットあたり最大 32 コア)
- 16 の DIMM スロット(CPUソケットあたり8個)、128 GB DIMM 搭載の場合最大 2TB メモリ容量
- 2666 MHz の DDR4 メモリ対応
- 2 つの PCIe 3.0 スロット
- オプションで、Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)を搭載可能
- C125 サーバ 1 ノードあたり 6 台の SAS/SATA ドライブ(C4200 シャーシフロントマウント)または最大 2 台 NVMe ドライブと 4 台のSAS/SATA ドライブの混在利用が可能
- Cisco 12G 9460-8i PCIe 12G SAS RAID コントローラ
- 10、25、40、100 Gbps通信速度に対応するカード オプションを提供する、OCP 2.0 ネットワーク メザニンスロット
- 内蔵 SD または M.2 ブート オプション
Cisco UCS C4200シャーシとCisco UCS C125ノードのアーキテクチャには、以下のような特長があります。
- クラウドベースの統合管理プラットフォームである Cisco Intersight に対応し、管理者の負担を軽減と同時にライフサイクル TCO を低減
- Cisco Intersight により、シスコが提供するブレード、ラック、マルチノードサーバ、およびハイパーコンバージド システムに対して、一貫した完全に抽象化した定義・設定ができるため、ポリシーベースの自動化が可能
- オプションのシスコ仮想インターフェース カードを使用することで、高度な仮想 I/O パフォーマンスや柔軟な管理を実現
UCS C4200 シリーズの日本での販売開始時期は、2018 年 7 月末を予定しています。
製品に関する詳細情報は、以下をご参照下さい。