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コラボレーション分野のプログラマビリティ その1


2017年12月28日


昨今、ネットワークの世界で「プログラマビリティ」というキーワードが当たり前に語られるようになりました。お客様の要件に応じて動作をカスタマイズしたり、ネットワークの見える化を一層深いレベルで実装することができます。この流れは、ネットワーク機器に限らず、コラボレーションの世界も同様です。 今回から数回に分け、その一部をお伝えします。

第1回目の今回は、シスコビデオ会議端末による In-Room Control (室内制御)をご紹介します。

 

ビデオ会議の古いタイプは、テレビと同じようなリモコンで操作しておりました。このやり方は、ビデオ会議の操作性が悪くなり、故障や紛失、そしてなによりできることに制限が出てくることから大きなタッチパネルを実装する端末が増えております。

このタッチパネルを使って、会議室の照明、プロジェクタ、ブラインドなどを制御するのが In-Room Control となります。タッチパネルに配置したボタン操作を制御システム(サーバ)で API を使ってモニタし、さまざまな機材を操作することができます。

 

動作イメージ図

 

 

では、実際に見ていきましょう。ビデオ会議端末の Web 画面に入り、Integration > In-Room Control でエディタやシミュレータを起動することができます。

 

 

 

Launch Simulator で「会議室」をシミュレートする画面を呼び出すことができ、タッチパネルに操作画面を読み込むことができます。

タッチパネルのアイコンをクリックするとシミュレータ上で会議室が制御されます。

 

 

これらの操作性は In Room Control エディタを使って配置します。

 

ボタンが押されたかどうかは HTTP や SSH、シリアル通信で外部サーバから拾うことができます。

この仕組みは会議室の制御だけではなく、さまざまなことに応用が可能です。たとえば、Cisco Catalyst のPOE を制御してみたり、ラズベリーパイと組み合わせたりなどです。

制御するだけではなく、会議室で飲み物を注文するときのツールにもできます。

 

dCloud ではこれらの操作を試すことができるシナリオをご提供しています。翻訳コンテンツの一覧からCisco Collaboration 11.6 v1 > Lab Guide – Touch 10 を選択してください。CE8.2 以降のファームウェアが搭載されたTouch 10 または DX の端末で実践することができます。

 

シスコでは、今後このタッチパネルを使ったソリューションを増やしていきます。

室内制御にとらわれず、いろいろな機能に使えることをご紹介していきます。次回もまた宜しくお願いします。

 

 

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