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シスコ派遣記 Season2 EP5 ~スマートシティの取組み~

- 2017年10月27日 4:00 PM

京都府庁から 1 年間シスコに派遣で来ております山本です。今回は、シスコと京都府が進めている「スマートシティ」の取組についてご紹介します。

京都府との協定

ICT を活用して生活インフラ等を効率的に運営することによって、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を実現するスマートシティ。シスコはこれまで全世界 25 カ国以上 70 を越えるスマートシティのプロジェクトに携わっています。2017 年の Navigant Research のスマートシティ テクノロジー マーケットの調査によると、スマートシティの戦略と実践の視点から、シスコがグローバルでのリーダーに位置付けられています。

2015 年には日本におけるスマートシティの取組を進めるため、私の派遣元である京都府と「ICT 等を活用した地域づくり・スマートシティづくりに関する連携・協力協定」を締結しました。ICT の最新技術とノウハウを持つシスコと地方自治体である京都府が相互に連携することで、新たな社会システムとイノベーションを創造していくことを目指すものです。実は、私がシスコに派遣されているのは、元々はこの協定がきっかけです。

この協定に基づき、シスコと京都府では数々のプロジェクトが行われていますので、今回いくつかご紹介します。

木津川市での街灯スマート化実証実験

京都府とのスマートシティ プロジェクトの1つとして、シスコと京都府木津川市では街灯スマート化の実証実験を行なっています。街灯や防犯カメラをネットワークに繋げ、市民の安心・安全だけでなく、省エネ・省コスト、そして市役所の業務効率化も実現しています。

具体的には、CDP(Connected Digital Platform)により、街灯が切れているかどうかの確認(死活監視)や点灯時間の設定等をリモートで一元管理できる仕組みを提供しています。これまで街灯の死活監視は、市の職員の方が目視で行っていたり、住民の方の連絡で認識するという状況でしたが、CDP の導入により、遠隔で瞬時に把握できるようになりました。ライトの光量を市役所で調整でき、省エネも実現しています。

木津川市の町並み

 

防犯カメラ(Cisco Video Surveillance IP Camera)

また、Cisco VSM(Cisco Video Surveillance Manager)により、市内に設置した防犯カメラの映像を市役所の専用端末からいつでも確認できる環境を提供しています。映像を複数並べて、瞬時に同時再生することもできます。これまでの防犯カメラでは、事故等が起きた後で職員の方が防犯カメラの設置箇所まで赴き、ハードディスクに蓄積された映像データを取り出して確認する必要がありましたが、VSM を活用することでリアルタイムに防犯カメラの映像を確認することができ、初動対応の迅速化を実現しています。

京都スマートシティエキスポ2017

京都府等が主催する京都スマートシティエキスポにおいても、シスコはスポンサー企業として全面的にバックアップしています。特に今年のスマートシティエキスポ 2017 では、グローバルプレミアサポーターとして協力しました。

今年度は 9月28日・29日に京都府精華町及び木津川市で京都スマートシティエキスポ 2017 が開催されました。シスコは当日、講演やブース展示を行い、私もブースで多くの来場者の方にシスコのスマートシティの取組について説明しました。ブースには、木津川市で実証実験をしているスマート ライティングと同じ環境を設置し、市役所で職員の方が操作されている状況を再現しました。来場された自治体職員の方や研究機関の方に実物をご覧いただくよい機会となりました。

シスコブース スマートシティ担当者とスマートライティングの隣で

ブース内にはスマートシティ以外にもスマート スタジアムとスマート オフィスのエリアを設け、シスコのスタジアム ソリューション働き方改革の取組も紹介させていただきました。

くまモンが Spark Board を体験

お客様をブースでご案内する中で気づきがありました。あるお客様にスマート オフィスエリアで働き方改革ソリューションをご案内したあと、スマートシティ エリアでスマート ライティングの説明をしたところ、「スマート ライティングは、それを管理する市役所の業務効率化に繋がるなら、働き方改革のひとつだね」と感想をいただいたのです。働き方改革というと、どうしてもオフィス環境やデバイスの議論になりがちですが、社会インフラも私たちの働き方と密接に関係しており、インフラのスマート化によって働き方改革が実現出来る要素が大きいことに気づきました。

私の街のスマート化

スマートシティは私たちが住む街の抱える具体的な課題を ICT により 1 つひとつ解決していく地道な取組です。ですが、ICT の技術を使って自分たちの街をどのように変えられるか考えることはとても面白く、大切なことだと思います。

例えば、私の実家のある京都府綴喜郡宇治田原町がスマートシティに取り組むとしたら、どのような取組ができるか考えてみました。

  • 観光
    宇治田原町は「日本緑茶発祥の地」です。春から夏にかけてのシーズンは茶摘みの最盛期となり、観光客も多く、街全体が活気づきます。高級緑茶の生産地であり、昨今の抹茶ブームで海外からの観光客の方も来られます。ちなみに、京都府では今年を「お茶の京都」のターゲットイヤーとして、いろいろなイベントをしておりますので、この機会に是非足を運んでください!

    茶摘み時期は茶業関係者に取って最も多忙な時期

    さて、この宇治田原が活気づく春から夏にかけてのシーズン。観光客向けの茶摘み体験などの観光イベントも開かれる一方で、茶農家等にとって1年で最も忙しい時期です。観光PRやガイドに人手が足らず、うまく街の資源を活用できていないと考えています。
    例えば、京都駅にデジタルサイネージを設置して茶農家の方に収穫状況等をSNSで発信していただき、それを集約して投影したり、ドローンで撮った茶畑の景観美をリアルタイムで投影する仕組みなどは、労力を掛けずに京都市内から宇治田原町まで観光客を呼び込むきっかけになると思います。

    また、町内の観光案内はタブレットの貸出で対応するのもよいです。タブレットで町の観光案内を行い、必要であれば、タブレットから観光ボランティアの方とマッチングできる仕組みも面白いです。タブレット利用者の旅行経路の情報を京都駅のデジタルサイネージにフィードバックできる仕組みもよいですね。

 

シスコは嵐山でデジタルサイネージの実証実験を行っています

  • 高齢者見守り
    宇治田原町も他の中山間地域と同様に高齢化が進んでおり、高齢者の見守りについては課題が多いと考えています。例えば、認知症高齢者の徘徊等による事故を未然に防ぐためには、防犯カメラや人感センサー等でゆるやかな見守りが必要と感じます。夜間の人の流れを電灯等の公物に取り付けた防犯カメラや人感センサー等により把握し、特異な行動を行政側が確認した場合は、警察や民生委員の方と協力して、事故の防止を行うといった取組は重要だと思います。

ICT で私たちの街をどう変えるか、考えることはとても夢があります。皆様も一度、ご自身の街のスマート化を考えてみては如何でしょうか。

 

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2 Comments

  1. スマート化っていう言葉はいつぐらいから使われてきたんでしょうか。
    最近自分でもよく使うな~と思いながらふとした疑問。
    仕事も他のこともスマートに進めていきたいですね。

    • 「スマート化」っていつから使われているのでしょうかね。日々使っていますが、大変気になるところですね。

      仕事もプライベートもスマート化したいですよね。
      私もこの1年間でスマート化出来るよう頑張ります!

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