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Cisco Jabber for Windows 10.6 新機能のご紹介 


2015年6月23日


今回の投稿では Cisco Jabber for Windows の最新版である Cisco Jabber for Windows 10.6  の新機能についてご紹介します。

Cisco Jabber for Windows 10.6 新機能

Cisco Jabber for Windows 10.6 から Cisco Jabber for Windows 10.6 (4) にかけてお客様からのリクエストに応じて多くの機能が実装されました。リリースノートpopup_iconに書かれている内容をリスト化すると下記の通りです。

  • 応答可能アラート
  • ロケーション
  • スペルチェック
  • チャットの印刷
  • チャット履歴 Outlook 保存
  • チャットのファイル保存
  • 会話タブの並び替え
  • 会話タブの切り替えのショートカット (CTRL-TAB)
  • チャットのセキリティラベル [XEP-258]
  • グループチャットから任意の参加者を削除
  • パーシステントチャットルームにパスワード設定
  • 起動時のクライアント動作
  • ハブウィンドウでのコンタクト写真の表示
  • IM アラート音の変更
  • 応答不可時に着信音を鳴らさない
  • 着信時に通知を行わない
  • 応答前にミュート
  • 音声デバイスの選択
  • すべてのデバイスを鳴らす
  • 編集して発信
  • 転送先情報の保存
  • 通話中のスクリーンセーバーを抑制
  • ハブウィンドウでの履歴タブ表示
  • 共有機能の改善 (WebEx 及びスクリーンシェア)
  • 通話時のスクリーンシェア方法優先度設定
  • 日本語入力改善
  • コンタクト先の姓名表示修正
  • FIPS 140-2 対応
  • 強制アップグレード

今回はこの中から知っているとちょっと便利に Jabber が使える機能 3つ、応答可能アラート、ロケーション そして Outlook チャット履歴保存についてご紹介します。

応答可能アラート

Cisco Jabber で誰かとチャットをしたいときに、その人のプレゼンスを見るといまは「取り込み中」や「WebEx でプレゼンテーション中」など、メッセージを送っても返事がすぐにもらえなさそうなケースは多々あります。

AvailableAlertそういったときに、今まではプレゼンスが切り替わるのを眺めて、あぁ、忙しそうだな、私は暇なのに!と感じるのが 10.5 までの実装でした(!?)。 Cisco Jabber for Windows 10.6 では、プレゼンスが「応答可能」以外の連絡先に対して、右クリックで「応答可能なときにアラート」を選べるようになりました。

これにより、相手が「応答可能」にプレゼンスが変わったタイミングで下記のようなアラート表示がポップアップします。コミュニケーションがよりいっそうタイムリーにできるようになりました。

ロケーション

Cisco Jabber のプレゼンスステータスは表示情報が自分で入力できる機能「カスタムステータス」があり便利です。自分の心の主張を叫んだり、今している作業を入力するなどに使われます。また、典型的な使われ方の一つに、「今いる場所」を通知するのに使われるケースがあります。

AvailableAlertPopup

custompresence

この「今いる場所」をプレゼンス以外の専用項目を使って連絡先に通知するのがロケーション機能になります。Cisco Jabber がネットワーク上の場所を検知して、自動的に新しい場所なのか、すでに利用したことのある場所なのか判別します。新しい場所であれば「自分の場所に追加」をクリックすることでロケーションを割り当てられます。

ロケーションの名前は既に登録したものから選ぶか新規に追加ができます。

location03

location04

ロケーション情報はプレゼンスステータスとは別の項目で表示されます。

location06

過去に入力したロケーション名一覧は設定オプションで確認可能です。また、 Cisco Jabber はログインした場所を検知し自動的にロケーションを変更します。

location07

相手から見たときの表示は「プレゼンスステータス@ロケーション名」になります。

ちなみに下記の「応答可能/ Available」がドイツ語で表記されているのは、ドイツ人の同僚が私のプレゼンス情報をキャプチャをしてくれたからです。

location08

Outlook チャット履歴保存

最後にご紹介する機能は、チャットの履歴をOutlookで管理する機能です。 Cisco Jabber 上で Exchange のログイン情報を設定することによりメールと同じように Cisco Jabber のチャット履歴を管理できます。

chat01

Outlook の Inbox に Cisco Jabber チャットというフォルダが追加され、チャットの相手別に履歴を確認することができます。これにより確認が必要な事項をメールで会話をしたのか Jabber で会話をしたのか忘れてしまったとしても、同時に検索をかけて探し出すことが簡単にできます。

chat02

まとめ

Cisco Jabber for Windows 10.6 にはこれ以外にもリストにあるように多くの機能が搭載されています。 Cisco Jabber が多くの人に使われ、細かな面でのフィードバックをいただき、それを製品に反映する、そういったプロセスが働いているのが Cisco Jabber for Windows 10.6 になります。不具合の修正、安定性の向上はもちろんのこと、今後どういった機能が Cisco Jabber にあるとよいか、ぜひ皆様の声をコメントで残してください。

参考 URL

 

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5 コメント

  1. チャット履歴について御教授ください。
    各自のチャット履歴を管理者が閲覧することは可能でしょうか。
    情報セキュリティ上、そのような運用を検討しています。

  2. Cisco Jabber for Windows 10.6を社内で利用していますが、グループを設定し同一グループ内の誰かの電話が着信すると、全員のPC画面にポップアップが表示され、かかってきた本人が取らないと誰かがでないといけないというシステムで運用されています。(会社として本来導入を決定した情報システム部門は”電話は個人管理にして、人の電話に出る時間をなくしましょう。電話する前にステータスを見てからかけましょう”と言う設定でしたので、今の部門、グループでは本末転倒な使い方なのです(かつ、それを改善というか、適正化するつもりがないという状態で非常に仕事がしにくい)。)

    これを個人PCの設定で、以下の3点を実現することは可能ですか。
    ①自分にかかってきた電話、転送されてきた電話はポップアップで表示する
    ②同一グループ内の人の着信時にはポップアップしない
    ③チャットが来たらポップアップする。
    電話としてPlantronics BT300(耳掛け式)を使っているため、職場で着信音が聞こえないためポップアップは必要なのです。 

    • 岩岸 優希

      コメント、ありがとうございます。
      グループの着信のポップアップをオフにし、個人宛の着信を表示するですが、残念ながら個人の設定ではなく管理者側の設定が必要になります。
      おそらくグループピックアップと呼ばれる機能を使っているかと推測されますが、下記の設定が必要です。

      http://gblogs.cisco.com/jp/2014/08/j4w-pickup/
      コールピックアップグループ通知のコール情報表示:ポップアップ表示の情報を設定

      お手数をおかけしますが管理者とご相談ください。

  3. Naganuma様、

    お世話になっております。シスコの岩岸です。
    貴重なご意見ありがとうございます。

    Jabber for Windows ピックアップのキーボードショートカットですが、ビジュアルアラートを有効にし、表示されている場合、応答に相当するショートカット(Ctrl+L)が有効です。
    想定されている2番目のケース、ロック状態のときの想定には利用できませんが、ご参考まで。

    転送ボタンの操作が固定電話機と違う点ですが、ご意見をフィードバックし今後改善できるか検討させていただきます。
    なお、別のお客様からも指摘があり機能拡張リクエストのIDとしてCSCus09463が登録されています。
    https://tools.cisco.com/quickview/bug/CSCus09463

    よろしくお願いします。

  4. 岩岸様

    いつも興味深く拝見しております。

    >Cisco Jabber for Windows 10.6 から Cisco Jabber for Windows 10.6 (4) にかけて
    >お客様からのリクエストに応じて多くの機能が実装されました。
    マイナーバージョンアップの過程でも顧客のリクエストを
    どんどん取り込まれているのですね。

    Cisco Jabber for Windows 10.5から実装されたピックアップボタンですが、
    Windowsのショートカットキーでピックアップできると便利だと思います。

    以下のようなシーンを想定しています。
     ・パソコンがロック状態のとき
     ・パソコンで作業中のため、Jabberのウィンドウが隠れているとき

    ソフトフォンがとても便利と思う反面、ピックアップについては、
    現状、手間どらず、素早りたい場合は、やはりハードフォンのピックキーに
    一日の長があると感じています。

    また、ソフトフォンの転送についても、転送ボタンを押したらすぐに保留状態になるといいですね。
    (転送操作をしている際に、相手に声や周りの音が聞こえるので。)
    こちらもハードフォンの場合は、転送ボタンを押したらすぐに保留状態にあるので、
    ハードフォンの方が、一枚上手と言ったところでしょうか。
     
    Jabber for Windows11.0もリリースされたようですね。
    今後益々の利便性向上、コラボレーションに期待しています。