この記事は、シスコシステムズ アジアパシフィック ジャパン プレジデント 兼 シスコシステムズ合同会社 社長である Irving Tan によるブログ「Commemorating Cisco’s 30th anniversary 」(2014/12/12)を意訳したものです。
シスコでは、創立 30 周年を記念し、1年間のセレブレーションキャンペーンをスタートしました。この 30 年の道のりは長いものでした。最初のマルチプロトコルルータから始まり、ネットワーク界の「グローバルリーダー」となり、そして現在は世界でナンバーワンの IT 企業を目指しています。シスコは IP テレフォニー、テレプレゼンス、ユニファイドコンピューティング、アプリケーションセントリックインフラストラクチャ(ACI)、Intercloud、そして最新のコネクテッドアナリティクスといった革新的なテクノロジーを通して、インターネットによって、人々のつながり、コミュニケーション、コラボレーションのあり方を変革してきました。
アジア太平洋地域でもまた、シスコは長い道のりを歩んで参りました。1992 年に東京でこの地域で最初のオフィスを設立して以来、現在はオフィスの数は 38 を超え、15,000 名以上の社員を擁するまでになりました。最近のマイルストーンの 1 つとして、昨年、韓国のソンド新都市にスマートシティのショーケースとして設立されたGlobal Center of Excellence が挙げられます。そして、シスコのInternet of Things イノベーショングランドチャレンジでは、シンガポールに本拠を置く Subnero のような新興企業の大きな挑戦をサポートしています。グローバルでオープンな本コンテストは、新興企業から新たなアイデアを募ることにより、有望な企業を認知し、革新的な技術と製品の導入を加速することを目的としています。
30 年間にわたる地域貢献
シスコは、事業を展開する社会の健全性を重要視して、積極的に地域還元を行ってきました。シスコのタクティカルオペレーション(TacOps)チームは、災害地域において迅速にネットワークを確立する活動を行っています。ハイヤン台風の影響が残る中で、フィリピンにいる救援スタッフと世界各国をつなげることで、水、食物、医療、その他の必要物資が被災者に届けられました。教育の現場では、シスコネットワーキングアカデミーが、アジア太平洋地域で130 万人を超える学生たちに対し、近代経済の多くを支える ICT の変化のスピードに対応できるよう活動を行っています。人道・復興活動を支援し、総額 250 万米ドルを地震や津波に見舞われたアジア太平洋の国々に寄付しました。
次は何があるでしょうか。Internet of Everything(IoE)が私たちの今までの生活を一変させることはわかっています。近い将来、ジャカルタやシンガポールなどの都市でも、容易に駐車スペースを見つけられるようになるでしょう。さらに先を見れば、インターネットにつながった未来の車にはドライバーが不要になり、交通はより安全で効率的になることでしょう。
創業当時から今日まで、シスコのビジョンは変わっていません。それは、世界中の人々の仕事、生活、遊び、学習のあり方を変え、よりよい世界をつくる助けになることです。これからシスコの創立 30 周年をみなさまと一緒に祝いたいと思います。このセレブレーションキャンペーンは、2015 年を通して続きます。その間も私たちはアジア太平洋各国でのシスコの役割をしっかりと考えていきます。今後お届けするシスコからのニュースなどに引き続きにご期待ください!