Cisco TelePresence SX10 は、オフィスにあるディスプレイを Full HD ビデオ対応にするコラボレーションエンドポイントです。他のコラボレーション エンドポイントも含め、その優れた製品デザインについて2014年のレッドドットデザイン賞を受賞しました。
今回は Cisco TelePresence SX10 について、箱から出して利用までを解説します。
Cisco TelePresence SX10
Cisco TelePresence SX10 はお求めやすい価格で入手できるシスコのコラボレーションエンドポイントです。エントリーモデルでありながら、高品質なビデオ、資料共有/表示が可能です。
カメラと本体が一体型になっており、煩わしい配線などはありません。
LAN ケーブルを通じて給電が可能な Power Over Ethernet(PoE)にも対応しています。Power over Ethernet は IP フォンやワイヤレレス アクセスポイントなどで既に広く利用されている技術です。
PoE に対応しているスイッチを利用した場合、Cisco TelePresence SX10 に必要なケーブルは HDMI と Ethernet ケーブルだけです。コンセントを新たに設置したり、電源の配線を心配をする必要はありません。
今回利用する構成
- Cisco Unified Communications Manager または Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)
- Cisco TelePresence SX10
Cisco TelePresence SX10 を開梱してみる
利用者側の手順
さて、Cisco TelePresence SX10 が送られてきました。
今までのビデオエンドポイントであれば、IT 担当者が現地で設置工事をして…となっていたかもしれませんが、その必要はありません。管理層である Cisco Unified Communications Manager や VCS への設定ができていれば、設置作業は簡単です。
まず、箱を開けます。
リモコンと本体を取り出します。リモコンに添付されている電池を入れます。
ディスプレイへの接続に使う HDMI ケーブルと LAN ケーブルを左側のポートに接続します。なお、右側にもポートがありますが、ここには手元の PC からの出力をローカルで表示したり、ビデオ通話中に相手に表示させるための VGA または HDMI のケーブルを接続することができます。
ディスプレイにはセットアップウィザードが表示されます。 リモコンを使って「Next」を押していきます。
Provisioning のセクションでは IT 担当者から教わった Cisco Unified Communications Manager または VCS の IP アドレスを入力します。
これで設定は完了です。
Cisco TelePresence SX 10 に必要な設定情報はすべて Cisco Unified Communications Manager または VCS から割り当てられ、電話番号も割り当てられています。電話帳にもデータが入っているので、いちいち利用者が電話番号を追加する必要はありません。すぐに発信することができます。
箱から出してからここまでに10分もかかりませんでした。
ここまでの流れをビデオにしたものがYouTubeにありますので、こちらも合わせてご覧ください。
弊社コラボレーションテクノロジーグループの Senior Vice President および General Manager である Rowan Trollope も彼自身がセットアップできるとデモを実施しています。
いかがでしょうか?
各種コンシューマ サービスの伸びとともに、オフィス内でのビデオの重要性は高まるばかりです。簡単に設置でき、すぐに使えることで、「操作や設置が複雑すぎてテレビ会議の利用が進まない」という状況を防ぐことができます。
参考リンク