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続・ブレード サーバの課題を解消しシンプルな運用を行うには


2013年10月4日


前回のブログではブレード サーバの課題を解消するためのアーキテクチャをご説明し、そのアーキテクチャによってファームウェアの更新管理をシンプルにする仕組みをご紹介しました。

今回はその続きとして Cisco UCS のコンポーネント毎のファームウェア更新時における実際の通信(サービス)への影響についてご説明すると共に、Cisco UCS Manager バージョン 2.1 から追加されているファームウェア更新を自動で行う Auto Install の機能をご紹介します。

 

Cisco UCS 各コンポーネントのファームウェア更新時の通信への影響について

Cisco UCS の構成要素は、ブレード単位、シャーシ単位、システム単位の 3種類に大きく分類できます。ブレード単位のものには、アダプタ、CIMC(Cisco Integrated Management Controller)、BIOS があります。シャーシ単位のものには IO モジュールがあり、システム単位のものとしては UCS マネージャ、ファブリック インターコネクトが該当します。

ファームウェアの更新を行うには、「アップデート」と「アクティベート」という 2つの手順を踏みます。「アップデート」処理は、各コンポーネントに対する更新ファームウェアの準備段階に当たります。したがって、通信への影響はありません。続く 「アクティベート」 処理では実際にファームウェアの入れ替えを行いますので、該当コンポーネント毎に機能を中断します。この処理における通信への影響の有無は、コンポーネントによって異なります。

参考用の実測データを以下に示します。

simplifying-blade-server-management-with-cisco-ucs-2-fig1

要点は次のとおりです。

  • シャーシ全体の停止は必要なく、ファームウェア更新はコンポーネント単位で実施可能
  • ブレード再起動時の約5分間は通信に影響があるが、仮想化環境では移行により回避可能
  • ファブリック インターコネクト(FI)の更新時は、冗長構成での切り替えにより通信断は 1秒以下

前回のブログから Cisco UCS の運用管理面の特徴をご説明していますが、ファームウェア更新に関する参考用の実測データを見ていただくことによって、特徴をより理解いただけたら幸いです。

 

Cisco UCS ファームウェア Auto Install 機能について

前回のブログでも簡単にご紹介しましたが、Cisco UCS Manager バージョン 2.1では Auto Install というファームウェアを自動更新する機能が追加されています。Auto Install 機能では対象コンポーネントを 「インフラストラクチャ系」と「サーバ系」に分類しており、それぞれに対して更新するファームウェアのバージョンを選択するだけで、UCS マネージャが管理するシステム全体に自動で更新を行います。

概要を図に示します。

simplifying-blade-server-management-with-cisco-ucs-2-fig2

手順を簡単に説明すると、次のようになります。

  1. UCS マネージャのファームウェア更新を行う
  2. インフラストラクチャ系のファームウェアを Auto Install する
  3. サーバ系のファームウェアを Auto Install する

1. UCS マネージャのファームウェア更新を行う

UCS マネージャのファームウェア更新では、約 5分間の管理セッション中断が発生しますが、ブレードサーバの通信(サービス)自体には影響はありません。

2. インフラストラクチャ系のファームウェアを Auto Install する

UCS マネージャのファームウェアが更新された後、インフラストラクチャ系から順次 Auto Install を進めていきます。インフラストラクチャ系のファームウェア更新の対象となるのは、IO モジュールとファブリック インターコネクトです。冗長化された構成(A系および B系)のうち、B系は自動更新され、A系については「Pending Next Boot」という状態になります。A系については管理者が再起動ウィンドウ上のボタンを操作することによって ファームウェア更新が実行されます。

simplifying-blade-server-management-with-cisco-ucs-2-fig3

3. サーバ系のファームウェアを Auto Install する

インフラストラクチャ系の更新が完了したことを確認後、サーバ系のファームウェア更新を行うことになります。サーバ系の更新ではアダプタ、CIMC コントローラ、BIOS が対象となります。各コンポーネントが順次アップデートされ、その後アクティベートへと自動的に進んでいきます。

simplifying-blade-server-management-with-cisco-ucs-2-fig4

ファームウェア Auto Install 機能を使用すると、どのくらいの時間でファームウェアを更新できるでしょうか?実測してみたところ、インフラストラクチャ系の更新は約 50分、更新中の通信断はファブリック インターコネクト切り替え時の 1秒以下でした。また、サーバ系の更新は 1シャーシでも 2シャーシでも約16分でした。(更新完了時間はブレードの種類によって異なることが想定されます。)複数シャーシの環境でもファームウェア更新を並列処理で進めることができるため、短い時間で効率良く作業を終えることができます。

simplifying-blade-server-management-with-cisco-ucs-2-fig5

今後も引き続き Cisco UCS の特徴をできるだけわかりやすくご紹介していきたいと思います。

 

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