買収に新製品発表、値上げに引退と様々なニュースが駆け巡るなか、インテルのサーバ向けプロセッサである、インテル® Xeon® プロセッサ E5-2600 v2 シリーズが発表されました。
Xeon E5-2600 v2(Ivy Bridge-EP)は、v2 の名が示す通り Xeon E5-2600(Sandy Bridge-EP)の後継となるプロセッサで、インテルのいわゆる Tick-Tock モデルにおける Tick にあたります。インテル Tick-Tock モデルとは、製造工程を微細化して性能向上を図るモデルチェンジ(Tick)と、マイクロ アーキテクチャを刷新して機能向上を図るモデルチェンジ (Tock) を交互に繰り返す、インテルが採用している開発モデルのことです。今回のモデルチェンジは Tick なので、すなわち、前モデルの E5-2600(Sandy Bridge-EP)と基本機能は変わらずに、製造工程を微細化(32nm → 22nm)して性能を向上させたプロセッサです。
E5-2600 v2 シリーズは、コア数が最大 12 となり、メモリの動作周波数は最大 1866MHz に向上しました。逆に、同じ性能ならより省電力です。
E5-2600 v2 シリーズの発表に伴い、サーバベンダーのシスコも E5-2600 を搭載する UCS B200 M3、C220 M3、C240 M3 で E5-2600 v2 がサポートされるようになります。そして、恒例ですが、新しいプロセッサが発表されるとそれを使用したベンチマーク結果も同時に発表されまして、Cisco UCS は、なんと 7 つの世界記録をたたき出しています!
E5-2600(Sandy Bridge-EP)の時もそうでしたが、その多くをラックサーバではなくブレードサーバで記録しているのがシスコの特徴です。ブレードサーバはそのコンパクトな形状からどうしてもスペースや電力、冷却など設計上に制限があるため、パフォーマンス面で犠牲が出ることも少なくありません。よって、記録を求めるようなベンチマークテストにブレードサーバを使用している例は他ではあまり見かけません。しかし、そこをシスコはブレードサーバで結果を出しています。こんなところからもシスコがブレードサーバに力を入れていることがうかがえます。
今回も 7 つの記録のうち 4つが Cisco UCS B200 M3 ブレードサーバによる記録です。B200 M3 はハーフサイズのとてもコンパクトな形状でありながら、パフォーマンスにも一切妥協がありません。
Cisco UCS にとって、ブレードサーバは構成要素のひとつでしかありませんが、サーバ単体でみても卓越したパフォーマンスを持っていることがわかります。自信をもってお勧めできる x86 アーキテクチャのブレードサーバです。
もちろん、サーバ単体のスタンドアロンで使用する場合でも、ラックサーバの Cisco UCS C220 M3 および C240 M3 があります。Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600 v2 シリーズ搭載のサーバは、ぜひ Cisco UCS をご選択ください。
関連リンク
- サーバ/ユニファイド コンピューティング
- Cisco UCS B200 M3
- Cisco UCS C220 M3
- Cisco UCS C240 M3
- Performance Benchmarks [英語]
- インテル® Xeon® プロセッサー E5 製品ファミリー
- Intel Tick Tock Model [英語]