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フロンティア AI による攻撃で失われた防御側の優位性をCisco IQ で取り戻す

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この記事は、SVP, CX Product Management and Marketing, Customer Experience (CX) であるVikas Butaney によるブログ「Frontier Attacks Just Ended the Defender’s Advantage. Cisco IQ Is How You Get It Back」( 2026年 7月 16日 )の抄訳です。

 

何十年もの間、サイバーセキュリティにおいては「時間的猶予」が密かなアドバンテージとなっていました。攻撃者が脆弱性を見つけ、エクスプロイトを開発し、ネットワークを移動するのに数日、時には数週間ものプロセスを要していたからです。つまり、攻撃が人間のスピードで行われていたため、事後対応型の防御アプローチでも生き残ることができていたのです。既知の脆弱性が発見されてから実際に悪用されるまでの時間的猶予が、防御側の拠り所となっていました。

フロンティア AI モデルの登場によって、その猶予は完全に失われました。

ビジネスの迅速化に寄与している AI システムそのものによって、今や偵察からエクスプロイト生成までの時間が数週間から数分に短縮されているのです。こうした攻撃は自動的かつ大規模に行われ、しかも簡単なプロンプトを入力するだけで実行されてしまいます。防御側が何十年も頼りにしてきた時間的猶予という前提は、もはや成り立ちません。私たちがこれまで防御担当者に求めてきた、人間のスピードによる手作業では、到底太刀打ちできなくなっています。

ほとんどの組織は、これまで抱えてきた可視性に関する問題を解決できないまま、この新たな時代を迎えてしまっています。

最近、あるお客様から「いまだに自社の資産を把握できている確信が持てない」という声を耳にしました。「どのデバイスがサポート終了日を迎えているのかすら分からない」と話すお客様もいらっしゃいます。さらに別のお客様からは、「取締役会から Mythos 級の攻撃からどのように会社を守るつもりか聞かれるが、どう答えればよいのか分からない」という切実な声も聞かれました。

同様の企業が多いのではないでしょうか。

これらは、私が世界中のあらゆる業界の組織と毎日のように交わしている会話です。

こうした課題の背景には、共通した根本原因が存在します。多くの組織が、スプレッドシートや、信頼性にばらつきのある個別のデータソースを繋ぎ合わせて、自社資産の状況を把握しようとしています。そして、失敗が許されない重要なビジネス上の意思決定を、こうした不確かな情報に基づいた「賭け」で行っているのです。

シスコは、このような課題を解決すべく Cisco IQ を開発しました。

現在、5,000 以上の組織が Cisco IQ を導入し、自社環境全体の可視化を実現しています。さらに、実用的なインサイトに基づき、事後対応型から予測型のアプローチへと移行しています。

サポート終了日(LDOS)を迎えたデバイスについて考えてみましょう。数年前までは運用が面倒な存在にすぎなかった、こうしたサポート切れのデバイスが、今や新たな時代の攻撃者が真っ先に狙う対象となってしまっています。これらは理論上の脆弱性でも、いつか起き得る問題でもありません。今この瞬間にも悪用され、エクスプロイトされている脆弱性です。昨年、最も標的とされた脆弱性トップ 100 のうち、実に 40% をサポート終了デバイスが占める結果となりました。そしてこの割合は、2026 年には大幅に上昇すると予測されています。[1] サポート終了デバイスは、パッチが適用されていないだけでなく、攻撃者に放たれたドアそのものなのです。

あるお客様は、Cisco IQ を使って自社環境を初めて調査した時のことを以下のように振り返ります。

「Cisco IQ による結果を初めて見たとき、思わず『こんなはずはない、情報が多すぎるし、速すぎるし、明確すぎる』と驚いてしまいました。出来すぎているように思えたのです。でもすぐに、システムが自社環境を真に把握しているとはこういうことなのだと実感しました」

AI が脅威環境を一変させるかどうかの議論が業界を席巻していたその裏で、シスコはすでに、その問いに答えるために必要な機能を構築していました。それこそが、先手を打って組織のニーズに応える「可視性」、「自動化」、「マシンスピード」、そして「レジリエンス」です。

シスコのお客様は、こうした機能をすぐに利用することができます。Cisco Support 契約を締結されている場合、Cisco IQ が組み込まれています。

ここからは、Cisco IQ により、40 年にわたり蓄積されてきた組織的なナレッジをお客様固有の環境へ適用し、事後対応型から能動型のアプローチに移行して常時稼働のレジリエンスを実現できる仕組みをご紹介します。

 

1. 環境の可視化:見えないものを保護することはできない

ほとんどの環境は、管理者の想定以上に混沌としており、長期間(時には何十年も)稼働しているデバイス、設定のばらつき、承認されていないシャドー インフラストラクチャが混在しています。こうした死角の一つひとつが、攻撃者が密かに活動できる場所となります。そして、マシンスピードで仕掛けられる攻撃は、人間が四半期ごとに行うような監査よりも遥かに速く、その死角を見つけ出します。

事後対応型のセキュリティでは、問題が表面化してから防御側が対処できるという前提に立っているため、死角を見過ごしてしまいがちです。そのような前提はもはや成り立ちません。現在の環境において求められるのは、環境全体のリアルタイムかつ包括的な可視化です。つまり、稼働しているデバイスやその設定、リスクを映し出すリアルタイムの情報が必要なのです。前四半期の過去データがあっても何の役にも立ちません。

可視化は、他のあらゆる対策を進める上での前提条件です。把握できていないリスクに対して優先順位をつけることなど不可能だからです。

 

2. プロアクティブなレジリエンス:顕在化する前に障害の兆候を Cisco IQ が検出

一般的に、想定外の障害は突然発生するものではありません。そこには必ず、ポリシーの設定ミス、パッチが適用されないまま放置された脆弱性、見過ごされたコンプライアンスの不備といった兆候が存在しています。お客様がこれらを見過ごしてしまうのは、決して注意を払っていないからではありません。すべての場所を同時に見渡すだけの余裕がないからです。

パッチが公開された瞬間、その脆弱性の情報は公のものとなります。その瞬間から、防御側と、脆弱性をエクスプロイトしようとする攻撃者との間で競争が始まります。攻撃がマシンスピードで行われる今、アプローチそのものを変えない限り、防御側はこの競争で毎回負けることになります。

 

3. 迅速な解決:素早く修復し、その状態を持続させる

かつて、問題解決のスピードはサービスレベル目標(SLO)を基準に測定されていました。しかし今、基準となるのは攻撃のスピードそのものです。マシンスピードの脅威は、チームが背景情報を把握しようと奮闘している間に、またたく間に伝播していきます。そのため、メンバーが集まるまで問題を放置せざるを得ない、従来のウォールームモデルはもはや通用しません。今求められているのは、何百もの検出事項の中から、正しい解決策を瞬時に特定して優先順位をつけられる根本原因分析です。さらに、一度解決した内容はすべてシステムにフィードバックされなければなりません。これにより、次回の検知がより高速になり、同種の障害が発生する確率を下げることができます。これこそが、場当たり的な対応ではない真のレジリエンスです。脅威の変化と同じスピードで、解決のノウハウが積み重なっていきます。

 

Cisco IQ が実現する「人間の専門知識」と「マシンスピード」の融合

シスコは、可視化、レジリエンス、継続的な改善の重要性は理解していても、それらを運用化することがいかに難しいかを熟知しています。これらを実現するには、人間のチームだけでは確保できない「スピードと規模」と同時に、自動化システムでは代替し得ない「人間の判断力」が必要だからです。人に頼りすぎれば、組織は時代のスピードについていけなくなります。一方で、自動化だけに頼りすぎれば、ノイズや誤検知に忙殺されることになります。

シスコの Cisco IQ は、こうした課題を解決します。Cisco IQ は、シスコが提供するあらゆるサポートおよびProfessional Servicesの共通基盤となるプラットフォームです。Cisco IQ を通じて、マシンスピードによるインサイト・自動化のパワーと、人間の専門知識による繊細かつ的確な判断力の融合を実現します。

シスコは今年 6 月、インフラストラクチャのレジリエンスを高めるための常時稼働かつ包括的なアプローチとして、Resilient Infrastructure サービスを発表しました。これは、以下の 3 つの柱を中心に構築されています。

  • リスクの評価:攻撃対象領域の全体像をマッピングし、重要資産の特定と修復の優先順位付けを行います。
  • インフラストラクチャの最新化:ゼロトラストの原則に基づく構造的な強化と運用上のアジリティを実装することで、攻撃の機会を狭めます。
  • 防御のレジリエンス:AI 主導の脅威と同じスピードで進化し続ける、継続的な防御メカニズムを確保します。

ポストフロンティア AI モデルにおける防御を実現

フロンティア AI モデルの登場により、セキュリティのあり方が一変しました。その変化は劇的で、目まぐるしく、決定的なものであり、組織は対策を模索せざるを得ない状況に直面しています。

シスコはこのような状況を想定し、準備を進めてきました。以下の手順で、今すぐ Cisco IQ を活用しましょう。

  • すでにCisco Support契約を締結している方:ログインして、今すぐ Cisco IQ をオンボーディングできます。まずは「Cisco IQ 入門ガイド」をご覧ください。
  • 迅速な導入を希望される方:Cisco IQ は SaaS 導入モデルのため、運用を迅速に開始できます。すでに 5,000 社以上のお客様が実感している価値をすぐに実現することが可能です。さらに、今後数週間から数か月以内に、新たなセキュリティ / 防御機能が順次リリースされる予定です。
  • 現時点でシスコのお客様でない方:Cisco IQ の詳細について Cisco Support のページをご覧ください。

事後対応型の防御では不十分です。以前から対応しきれていなかった防御上の課題が、今やマシンの処理速度が圧倒的に向上したことで看過できないものとなっています。同時に、この問題に対応することが初めて可能になりました。


詳細はこちら:


[1] 出典:https://blog.talosintelligence.com/2025yearinreview/

Authors

Daisuke Naya

Director, Services Sales

APJC Sales

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