シスコでは、Inclusion and Collaboration (I&C) の理念のもと、誰もが強みを発揮して自分らしく活躍できる職場づくりを大切にする企業カルチャーを育み、それをイノベーションの創出へとつなげていくことを目指しています。
その中核を担っているのが、次の 5 つのインクルーシブ・コミュニティです:
- Women of Cisco (WoC) – ジェンダー平等の推進
- Connected Disabilities Action Network (CDAN) – 障がい理解と支援
- Emerging Talent @ Cisco (ETC) – 若手・新卒層のコミュニケーション活性化
- PRIDE (LGBTQ+ & Allies) – LGBTQ+理解と支援
- Cisco Citizen Network (CCN) – 社会貢献活動の推進
このシリーズでは、それぞれのコミュニティに関わるリーダーたちが、自らの言葉で活動への想いや実践例を紹介していきます。
第2回は Emerging Talent @ Cisco (ETC)
今回は ETC のスポンサーを務める寳城 智人(カスタマーエクスペリエンス センター部門)、リードの神原 龍(パートナー営業)とコ・リードの私大塚 真也(サービスプロバイダー プロダクト営業)の対談形式で、活動への想いや具体的な取り組みをご紹介します。
自己紹介
寳城 智人(カスタマーエクスペリエンスセンター部門):
シスコ入社後 20 年間、テクニカルサポート部門のリーダーとして多くのエンジニアのキャリア形成を支援してきたが、マネジメントとしてさらに取り組みを全社に広げたいと考え、スポンサーとして ETC に参加。
神原 龍(パートナー営業):
8 年前に新卒入社。業務外でも人とのつながりを持ちたい、キャリアについて学びたいという思いがあり、ETC に参加。
大塚 真也(サービスプロバイダ ープロダクト営業):
2006 年に新卒でシスコへ入社し、営業職としてキャリアを重ねる。自身の経験を次世代へ還元し、会社への貢献としたいという思いから ETC の活動に参加。

ETC で広がる、シスコでの可能性
寳城:
「How to Enjoy your Cisco Life」というイベントが印象に残っています。社員がキャリアの転機で直面した壁や悩み、その乗り越え方を率直に語ってくれました。表には出ない泥臭い葛藤や悩み、考え方・行動をどう変えてきたかを知る機会となり、「自分だけが悩んでいるわけではない、みんな同じように壁にぶつかりながら進んでいるんだ」と感じ、自分自身の励みにもなりました。
神原:
就職活動中の学生向けに毎年開催している「シスコ オンラインキャリアアカデミー」も、社員の可能性を引き出す取り組みの一つです。就活生の疑問や質問をETCに所属する先輩社員が答える形で仕事の意義や働く魅力を伝えるイベントです。このプログラムをきっかけに入社した社員が、今度はパネリストや運営として後輩を支える側に回り、学生達のキャリア構築を支援する良い循環が生まれています。
大塚:
アジアパシフィック・ジャパン地域にまたがる形で「Cultural Spotlight」というイベントを開催したことが印象的でした。このイベントは日本やインドなど各国持ち回りで開催しており、社員同士がそれぞれの国のビジネスカルチャーを紹介し合う中で、日本で働く中では気づきにくい価値観や考え方を共有できる貴重な機会となっています。こうした取り組みを通じて、自分の視野を広げながらシスコでキャリアを築き、参加する社員の可能性を伸ばすことができると感じています。
ETC で得られる学び
寳城:
シスコは通年採用を行っており、リモート環境で仕事を始める方も多い会社です。そのため、入社後に気軽に相談できる同僚や話せる相手がなかなかできず、不安を感じる方もいると思います。ETC は、そんな方が社内で繋がりを作り、安心して働くきっかけを得られる場としておすすめです。他の社員のリアルな話を聞くことで、自分らしいキャリアのヒントを見つけられる機会になると思います。
神原:
新しいことに挑戦してみたい気持ちがある方に、ぜひ ETC の活動に参加してほしいです。私自身 ETC に関わる中で、様々な経験談やキャリアに対する考えを知ることで「やってみよう」という前向きな気持ちが芽生え、実際に行動に移すきっかけになりました。新しいチャレンジをしてみたい、でも分からないことだらけで不安。そんな方々の挑戦したい気持ちを後押してくれるのが ETC です。
大塚:
誰もが持っている自分の経験が他の誰かの役に立ちます。ETC では、特別な経験だけでなく日々の悩みや試行錯誤も他の人にとっては貴重な学びになります。実際に「その話が参考になりました」「勇気が出ました」というフィードバックをもらうことも多く、経験を共有することで自分自身の成長にもつながり、シスコでのキャリアの幅を広げる一歩になると感じています。また、一人ひとりの持つ価値をETCを通じて還元してほしいとも思います。自分の経験や考えをオープンにすることは、必ず誰かの役に立ちます。

今後の展望
寳城:
これからも社員が安心してキャリアについて考えられる場を継続して提供していきます世代や職種を超えたつながりをつくり、一人ひとりが自分らしく可能性を伸ばせる環境をつくっていきたいと思います。これまでの取り組みに加え、他国の社員との交流を通じて海外でのキャリアを目指す挑戦を支援すること。社外の組織やコミュニティとも協力・協業しながら、シスコの外にも学びの輪を広げていく予定です。